THE SKIPPERS主催『PUNK THIS TOWN』が地元・池田で初開催、「来年も絶対にやります!」と高らかに宣言

2017.8.7
レポート
音楽

PUNK THIS TOWN 2017

画像を全て表示(28件)

PUNK THIS TOWN 2017.8.6 猪名川河川敷公園

今年15周年を迎えるTHE SKIPPERSが、8月6日に地元である大阪池田市の猪名川河川敷公園で、バンド初の野外フェス『PUNK THIS TOWN』を開催した。突如、SPICE編集部に届いた謎の宣誓書から始まったTHE SKIPPERS特集も今回のライブレポートで最終回! 全13組が猪名川ステージと五月山ステージに分かれて繰り広げられた熱いライブをレポート。池田市、パンク、そしてTHE SKIPPERSへの愛とリスペクトに溢れた当日の模様をお届け!

最寄りの阪急池田駅から少し歩くと、静かにせせらぐ川が眼前に広がりその向こうには連なる山々が望める自然豊かな猪名川河川敷公園。そこにドーンと大きなステージが組まれ、地元ならではの食も楽しめる露店が並んだ『PUNK THIS TOWN』が出現。会場にはファミリーエリアも設けられ、老若男女が楽しめる野外フェスに。ピーカン照りの夏真っ盛りな空の下、開催を今か今かと待ち望む観客の前に主催者THE SKIPPERSのメンバー3人が登場。応援にかけつけた池田市のイメージキャラクターのふくまるくん、そして倉田薫市長と一緒になって開会宣言を実施。「PUNK THIS TOWN IN IKEDA」の掛け声で、イベントをスタートさせた!

開会宣言

 

猪名川ステージ・BUZZ THE BEARS

猪名川ステージのトップバッターを務めたのは、BUZZ THE BEARS。まさかのTHE SKIPPERSのカバー「GOING SKIP」でライブがスタート! のっけからフルスロットルに畳みかけていき、瞬く間に猪名川河川敷公園を青空の下に広がるライブハウスへと変えてみせた。

BUZZ THE BEARS 撮影=イケガミ ノノ

越智健太(Vo/Gt)が「こうしてたくさんの人のおかげで、またひとつ、俺らが遊べる場所を作ってくれたことをありがたく思います」と語り、THE SKIPPERSへの感謝を込めてJAGGER(Vo/Gt/THE SKIPPERS)のリクエスト曲「ひまわり」を披露。約10年のバンドの歴史と共に、磨き上げられた人気曲とあってフロアからは歓喜の声が飛ぶ。続く「全てを」では、袖で観ていたJAGGERもステージに飛び出して、観客と一緒にシンガロング!大興奮の幕開けを飾った。

BUZZ THE BEARS 撮影=イケガミ ノノ


 

五月山ステージ・POT

五月山ステージ、トップバッターはPOT。「忘れられないSundayにしようぜ!」と、「Sunday」から始まったライブは初っ端からハッピーな空間が続いていく。メインボーカルは3人、代わる代わる歌い上げていく楽曲はピークが常に最高潮のまんま。

POT 撮影=KEIJU

フィールドには早々にモッシュピットが大量発生し、「最高って言って帰ろうぜ!」の言葉のままに、オーディエンスはみな満面の笑顔を見せてくれる。途中、機材トラブルで音が出なくなるハプニングに見舞われるも、メンバー自らフィールドへ飛びこみ、観客と一緒になってシンガロングでより大きな一体感を作り上げ、そのままラスト「COUNTDOWN」へ。心晴れやかになる楽曲陣を打ち出し、勢いの良いスタートダッシュをキメてくれた。

POT 撮影=KEIJU

猪名川ステージ・Nothern19

猪名川ステージの2番手はNorthern19。矢継ぎ早に鳴らされるメロディックなナンバーにのせ、笠原健太郎(Vo/Gt)と井村知治(Ba&Vo)のツインボーカルが美しいハーモニーを届けていく。「俺たちが大好きな季節がやってきました! 夏の陣、見せてくれ!」と笠原の呼びかけに応じて、サークルが出現した「SUMMER」。

Northern19 撮影=KEIJU

Northern19も地元・新潟をロックで盛り上げたいと2014年から「TOKI ROCK NIIGATA」を開催してきた。だからこそ笠原は、こうしてイベントを主催することの苦労も喜びも共感できるとメッセージを送る。そして、「夢を追いかけ続けるやつらへ!」とTHE SKIPPERSへ「BELIEVER」を捧げた。ラストはバンド屈指のアンセム「STAY YOUTH FOREVER」を、再び登場したJAGGERと共に歌い上げ、会場を一つに。

Northern19 撮影=KEIJU


 

五月山ステージ・SIX LOUNGE

大分発の3ピースロックバンドSIX LOUNGEは「ロックンロールやりにきました!」と、真正面から牙を向く潔いステージで魅せる! 「メリールー」から始まったステージ、じっくりと心に入り込むメロウな楽曲は3人が打ち出すストレートなロックサウンドを着実にオーディエンスへ浸透させていく。

SIX LOUNGE 撮影=イケガミ ノノ

MCではTHE SKIPPERSに感謝の気持ちを伝えつつ、「あのかっこいいパンクロックを超えるロックンロールができました! オレたちは本気でぶっ倒しにきた!」と、この日のライブに懸ける思いを叫び、「俺のロックンロール」へ。今にも爆ぜそうな荒ぶる姿の中にも、真摯に音楽に向き合う彼らの音はラストに向けてより高みを感じさせ、全6曲のステージを勢いよく駆け抜けていった。

SIX LOUNGE 撮影=イケガミ ノノ


 

猪名川ステージ・ガガガSP

結成20周年を迎えた、神戸のガガガSPが登場。JAGGERにとって、音楽を始めるきっかけのひとつにもなったという「卒業」が披露されると、もちろん、いてもたってもいられないJAGGERもステージで大合唱! 定番曲「線香花火」では全てを出し切り燃え尽きる勢いで、もみくちゃになって拳を突き上げる観客たち。

ガガガSP 撮影=KEIJU

MCでは、コザック前田(Vo)が、ET-KINGと神戸のイベントで会って話をしたと切り出す。がんを公表したばかりリーダー・いときんについて、「周りのみんなは本気で治ると思ってる。(闘病中のいときんが)生きると言うてるねんから、俺らも最低限しっかり生きなあかんよね。“死ぬまで生きてやろうじゃないか”。それが人生の目標でもいいんと違う?」と「晩秋」へ。泥臭くも生き抜くことの力強さを、圧倒的なステージングでみせてくれた。

ガガガSP 撮影=KEIJU


 

五月山ステージ・SHIMA

オーディエンスをがっつり巻き込んだ、底抜けにハッピーなライブで盛大な粉塵を巻き起こしたのが、福岡·北九州発のSHIMA1曲目「PARISLOTTEからノンストップで駆け抜け、多彩な楽曲陣を投下していく。「ライブは正直。感じたままに動いていってちょうだい」と、「DOGGYMAN」へ。

SHIMA 撮影=イケガミ ノノ

怒涛のスピードで展開される楽曲に、オーディエンスはより大きなサークルモッシュで応えていく。共に歌い、踊り、ステップを刻み、暴れ、ステージはラストへ。「(フェスは)どこでどういうふうに音楽に出会うかわからない。どういう形でもいい、音楽を楽しんでほしい」と、短い時間しかないステージ、そこに懸ける自分たちの思いを真摯に伝え、「USUAL THINGS」へ。よりタフなサウンドで観客を沸かし、メインステージのニューロティカへ頼もしいバトンを繋いでくれた

SHIMA 撮影=イケガミ ノノ


 

猪名川ステージ・ニューロティカ

結成33歳のレジェンド、ニューロティカ。ピエロメイクのアツシがサーフボードを掲げて登場。すかさず「夏・渚・17才」、「夏・NANCY・16才」と、夏真っ盛りな灼熱ナンバーを連発したかと思えば、「夏は嫌いだぜー!」と叫ぶニューアルバム 『良いか悪いかは別として(笑)』から「OH!サマー」、そして「太陽族」……と、これでもかとぶちかまして開放的な高揚感で煽りまくる! 

ニューロティカ 撮影=イケガミ ノノ

「53歳で一生懸命歌ってるんだよ! ついてこいよ!」と全身全霊で歌うアツシに、負けじと手を上げ応える観客たち。アツシの生きざまを凝縮したような「永遠ピエロ」、JAGGERも呼び込まれコラボした「ア・イ・キ・タ」と異様な気迫が突き刺さるライブパワーを爆発させ怒涛のステージを締めくくった。

ニューロティカ 撮影=イケガミ ノノ


 
  • イープラス
  • ガガガSP
  • THE SKIPPERS主催『PUNK THIS TOWN』が地元・池田で初開催、「来年も絶対にやります!」と高らかに宣言