【東京ゲームショウ2015】携帯にカセットを刺す、ピコカセットの可能性
スマホにゲームカセット、その面白さ
ゲームショウ、小さいブースながら話題になっているのが「ピコカセット」
スマホのイヤホンジャックに小さなゲームカセットを差し込み、ゲームを立ち上げて楽しむというアイテム。
未だ開発途中の参考出展だが、開発会社Beatrobo社長、浅枝大志さんに現場でお話を伺えた。
「実はこのピコカセット、ゲームはカセットの中にあるわけではなく、クラウド上に作ったゲームの『鍵なんです』」
―― そうなんですね!
「はい、ピコカセットのアプリをインストールしてもらって、カセットを接続するとそれぞれのゲームにアクセスできます、実用段階になった時は立ち上げ後はカセットを抜いても起動するように考えています」
――シンプルだけどすごい技術ですね!
「うちの会社で保有している特許技術『PlugAir』を活用しています、映像や音楽のコンテンツを楽めるように既に様々なところで使われているんです、コンテンツを管理するためのデバイスなんですけど、これカセットとしてゲームやれるよね、と」
――この面白い企画を考えたのはなぜなんですか?
「元々僕が32歳、ドンピシャファミコン~スーファミ世代なんですよ、今はソーシャルゲームはネット上でダウンロードするのが主流ですが、やっぱり店頭でゲームを選んで買う、という楽しみがあると思うんです」
――確かにそうですね
「やりたいことは『本体を買わなくていいゲーム』です、高額な本体を買わなくても、店頭でダウンロード課金以外のゲームを『選んで買う』という楽しみかたをユーザーが味わえる、あとやっぱりカセットコレクションすると楽しいじゃないですか」
――ファミコンカセットなんかはそういう一面ありますよね
「アップルのランキングに乗る以外のゲームの評価、販促を目指したいと思ってます、まあネットリテラシーが高くて色々調べて情報仕入れて…っていう層は全体から見たら凄い少ないと思うんです、僕みたいのは1%くらいの一人じゃないかと(笑)」
――ネットが普及したと行っても、ハイエンドは人は少ないのかもしれないですね
「だから街を歩いて見かけて、手にとって欲しくなって買う、っていうのは必要なんですよ、スマホの普及でゲームが身近になったから、カジュアルに面白そうなものを見て買えるようになればいいな、と」
――大型店とかにあると面白いですよね!
「だから夢はヨドバシカメラとかのゲームコーナーにピコカセットのコーナーが出来てズラーっと並べることです(笑)8~16ビットのゲームだけしか開発できないわけではないので、一緒に面白いゲームを作ってくれるパートナーを増やして普及させたいですね」
浅枝大志社長とコンパニオンさん
にこやかに夢を語ってくれた浅枝社長、あの頃のワクワクと最新技術の合体、SPICEでも今後注目していきたい。
「ピコカセット」ゲームショウ展示はホール5ーC21、ぜひ皆さんも実機を手にとってほしい。
日時:9月19日~20日
会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬二丁目1)