大塚明夫「呼吸しているみたいだ!」とTAK∴(坂口拓)の肩甲骨の動きに驚がく 映画『RE:BORN リボーン』初日舞台あいさつ
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8月12日、東京・新宿武蔵野館で映画『RE:BORN リボーン』初日舞台あいさつが行われ、主演のTAK∴(坂口拓)、斎藤工、長谷部瞳、大塚明夫、いしだ壱成、望月オーソン、そしてメガホンをとった下村勇二監督と戦術戦技スーパーバイザーの稲川義貴氏が登壇した。
左から、斎藤工、いしだ壱成、長谷部瞳、下村勇二監督、TAK∴(坂口拓)、大塚明夫、望月オーソン、稲川義貴氏
映画『RE:BORN リボーン』は、『HiGH&LOW THE RED RAIN』などで知られるアクション監督・匠馬敏郎がTAK∴(坂口拓)名義で主演するアクション映画。坂口の20年来の盟友で、『アイアムアヒーロー』『GANTZ』シリーズのアクションを担当した下村勇二氏がメガホンをとっている。近藤結良、斎藤工、長谷部瞳、篠田麻里子、加藤雅也、いしだ壱成、大塚明夫らが出演。TAK∴は稲川氏のもと、本作のために約一年間、戦闘術‟ゼロレンジコンバット”の訓練を受け、全編にわたってその技を披露している。
追撮も含め、公開までに2年以上を費やした同作。下村監督は、「このメンバーは映画の中で一緒にはいなかったんです。なので、ぼくも興奮してるんです」と初日を迎え感慨深げに語る。
下村勇二監督
また、一度俳優を引退し、4年ぶりに主演でスクリーンに帰ってきたTAK∴は、「1年以上、稲川先生のところで軍事格闘を学んで、今回、ウェイブ(※ゼロレンジコンバットの基本技術)もみなさんに初めて観ていただけるので、嬉しく思っています」とコメント。続けて、「(俳優に)復活するかしないかは、これからの話ということで。よろしくお願いします」と慎重にあいさつした。
TAK∴(坂口拓)
TAK∴演じる元傭兵・黒田敏郎の戦友・真壁健二を演じた斎藤は、「今からご覧になるのは、たぶん従来の映画ではないです。ぼくも観終わったあとに、視覚とか聴覚ではない部分が疼いた作品。皆さんが第一人者になるので、しっかりと受け止めてください」とアピールした。
斎藤工
敏郎を狙う刺客・ロック役のいしだも、「すごく新感覚の映画になっていると思います」、敏郎の主治医・松本静香役の長谷部は、「自分の命が狙われているような、そんな恐怖感とスピード感の映画になったと思います」、敏郎の戦友・マックス役の望月オーソンは、「最後まで目が離せない映画だと思っています」とそれぞれが思い思いにコメント。また、謎の男ファントム役・大塚明夫は、「みなさん!アクション映画は好きですか?」と客席に呼びかけ、「好きですよね。ぼくも普段からいろんなアクションスターの声を演じているんですが、今回は自分で出るので大変でした。わたしにアクションがあるか、ないかはお楽しみに」と茶目っ気たっぷりに挨拶。さらに、「とにかくすごいんです。観てるときっと、息が出来なくなると思いますので、息を吸って吐くのを忘れずに」と作品の緊張感を語る。
長谷部瞳
大塚明夫
その大塚に、「その恐怖の源がこの人です」と紹介されたのは、同作の戦術戦技スーパーバイザーであり、傭兵アビス・ウォーカー役で出演している稲川氏。「普通の方は(自分に)馴染みがないと思います。特殊な仕事をずっとしていたものですから……」と自己紹介し、「本当は表に出してはいけない技も、この映画には含まれています。プロの方は教本として、アクション好きの方はすごい映画として見ていただけたら」と、ゼロレンジコンバットを使った映画の出来に自信をのぞかせた。
大塚明夫
稲川義貴氏
その稲川氏について、斎藤は、「初めて稲川先生の動画を拝見したときに、本当に『ヤバいな』と思ったんです」とファーストコンタクトを振り返る。そして、「映画って、瞬間的にでも、本当のことが映り込むことが出来るメディアだと思っています。例えば、『チャップリンの独裁者』のように、その人の本当が映ってしまう」と、真っ向からナチス批判を展開したチャーリー・チャップリンの作品を引き合いに出しつつ、『RE:BORN リボーン』について、「これを映画にしようというプロジェクトに、とてもゾクゾクしました。参加させていただくなら、覚悟を持ってやらせていただきたいと思って、ずっと興奮状態にありました」と、並々ならぬ決意で参加したことを明かしている。
左から、下村勇二監督、TAK∴(坂口拓)、斎藤工、いしだ壱成、長谷部瞳、望月オーソン、大塚明夫
同じく、下村監督はじめ、スタッフ・キャスト陣も緊張感と熱意を持って臨んでいたようだ。映画に初めて参加した稲川氏は、「(下村監督は)キープという言葉を使われるんです。『キープ、キープ、もう一回お願いします』と言われて、それが5、6回ありました」と、何度もクオリティを上げたテイクを撮り直したことを明かす。一方の下村監督は、「最初の頃、(稲川氏は)あまりにも速すぎて映らないんです。それで、『アングルを変えてもう一度お願いします』と言ったら、『こっちは本気で殺し合いをやってんだ!二度と出来るか!』と怒られちゃったんです(笑)」と、恐怖のエピソードを明かし笑いを誘っていた。
また、イベントではTAK∴が肩甲骨を回して力を生み出す技術‟ウェイブ”を利用した護身術を実演。電車で痴漢にあった際に背後の人間を吹き飛ばすシュミレーションをしてみせ、キャストや観客を沸かせていた。フォトセッション後に、TAK∴の肩甲骨の動きを手のひらで確認した大塚は、「呼吸しているみたいだ!」と驚くなど、最後までにぎやかな舞台あいさつが繰り広げられた。
映画『RE:BORN リボーン』は公開中。
【出演】
稲川義貴 望月オーソン 賢太 坂口茉琴 屋敷紘子 三元雅芸 武田梨奈(声の出演)
【スタッフ】
監督 : 下村勇二
戦術・戦技スーパーバイザー : 稲川義貴
アクション監修 : TRIPLE CROWN
脚本 : 佐伯紅緒
撮影監督 : 工藤哲也
音響効果 : 柴崎憲治
音楽 : 川井憲次
加賀市アソシエイトプロデューサー : 石丸雅人 坂井宏行
プロデューサー : 藤田真一 井上緑
企画・製作 : 有限会社ユーデンフレームワークス 株式会社アーティット
製作協力 : 株式会社ワーサル
配給 : アルバトロス・フィルム
公式サイト:http://udenflameworks.com/reborn/
(C)「リボーン」製作実行委員会