TUBE、ライブ中断のアクシデント乗り越え3万人の記憶に横浜スタジアム29回目の“夏”を刻む
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『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』
8月19日(土)、TUBEが毎年恒例となっている夏の野外スタジアムライブ『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』を神奈川県・横浜スタジアムで開催した。
今年32年目の夏を迎え、ミニアルバム『sunny day』をリリースしたTUBE。日本の夏を歌い続けてきた彼らは、デビュー翌年の1986年、日比谷野外音楽堂から”野外”でのライブを始めた。以降、現在に至るまで31年間連続で単独野外ライブを開催。その数は合計127回、観客総動員数は270万人を超える。
TUBEは、夏の空気・風・照りつける太陽を肌で感じる事のできる“夏の野外”にこだわり、“日本一の夏バンド”として走り続けてきた。TUBEとして記念すべき最初の横浜スタジアムでのライブは、1988年8月17日。神奈川県出身のTUBEにとって地元である横浜スタジアムでの野外ライブは、今年で通算29回目になる。
『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』
TUBEコールが飛び交う曇り空の下、メンバーがリラックスした表情でステージに登場し、「海に囲まれた横浜スタジアムをビーチに変えたいと思います」というMCと共に、4人だけのアコースティック編成でしっとりとライブがスタート。波の音が鳴り響く中「Beach Time」ではボーカルの前田亘輝がBassを、ベースの角野秀行がウクレレを担当。アコースティックコーナー最後の曲「湘南My Love」では、メンバー4人全員がお揃いの青いアコースティックギターを手に音を奏でる。その姿からは、32年メンバーチェンジもなく、活動停止もなく4人で歩んできたTUBEというバンドの足跡と絆の強さを感じる。
ここからが本編スタートと言わんばかりに、24年振りのミニアルバム『sunny day』に収録された新曲「Shiny morning」のイントロと共にダンサーがステージに現れると、超満員の3万人のファンの熱量が一気にあがっていく。「Shiny morning」は「諦めないその先に輝ける朝・未来はきっとある」をテーマに書いた2017年TUBEが最初に制作した楽曲だ。「29回目の横浜スタジアムです!皆さんにとって2017年の一番の夏の思い出になりますように。最後まで楽しんで行ってちょうだい!」という前田のMCに大歓声が上がり、降り始めた雨を吹き飛ばすかのようにアップナンバーが続いたが、「Miracle Game」の後、雨と雷の影響でライブは一時中断となった。
『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』前田亘輝
約1時間ほどすると、ライブは再開。前田はファンに向けて「雷の影響で照明が壊れてしまったけど楽器は守ってくれました。音が出せるだけで幸せです」と語り、一部構成を変更して「Only You 君と夏の日を」などのヒット曲を披露。本編ラストの「涙を虹に」では、炎や打ち上げ花火と前田の圧倒的なパワーボーカルで魅せるパフォーマンスにファンは大興奮だった。
『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』
アンコールではメンバー4人が消防車に乗り込み、グランド後方に設けられたもう1つのステージへ移動しながら、巨大水鉄砲を手にグランドやスタンド席を盛り上げていく。そして、世代を超えて愛され続ける日本を代表する夏ソング「あー夏休み」でアンコールラストを迎えた。Wアンコールでは「今日この日の為に作ったと言っても過言ではないでしょう。みんなの声を聞かせてください」という言葉と共に、ミニアルバムの表題曲「My sunny day」を3万人のファンと大合唱すると会場は和やかな空気に包まれた。
『TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2017 sunny day』
最後に「一時中断というアクシデントの中、こんなに沢山の人が残ってくれました。頑張ってくれているスタッフにも拍手を」とファンとスタッフへの感謝の言葉を述べ、記憶に残る29回目の横浜スタジアムのライブは幕を閉じた。
例年であれば横浜スタジアムがTUBEにとっての大晦日となるが、今年のTUBEは11月15日さいたまスーパーアリーナーを皮切りに10年振りのアリーナツアー「TUBE LIVE AROUND 2017 ARENA TOUR」を開催する。今年のTUBEの夏は、まだまだ終わらない。
ミニアルバム『sunny day』
ミニアルバム『sunny day』