「ストロングスタイルの神の闘いになる」と初代タイガーが太鼓判! “邪道軍”雷神矢口の「納谷幸男のデビューを血の海に沈める」に対する初代タイガーの返答は……!?
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©REAL JAPAN
リアルジャパンプロレスが8月18日(金)、東京・興義館において記者会見をおこない、レジェンドチャンピオンシップ王者・船木誠勝と挑戦者・スーパー・タイガーが出席、9・14後楽園ホール大会「リアルジャパンプロレス佐山サトルプロデュース 初代タイガーマスク黄金伝説2017 LEGEND OF THE GOLD Ⅷ」でのメインイベントで争われるタイトル戦に向けて意気込みを語った。また、邪道軍の雷神矢口が会見前に出したコメントを受け、初代タイガーマスクが見解を述べた。矢口は「大仁田厚からの電流爆破マッチの要求に初代タイガーマスクが応じたにもかかわらず進展がない」と怒り心頭。9・14後楽園大会に乗り込むことを宣言し、同日デビューする元横綱・大鵬の孫、元関脇・貴闘力の息子である納谷幸男を「オレ流の祝福で血の海に沈めてやる」と挑発、対戦要求と取れる声明を出している。
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[挑戦者] スーパー・タイガー(リアルジャパン)
出身校:埼玉栄高校/格闘技歴:相撲、総合格闘技(元横綱大鵬 孫、元関脇貴闘力 長男)
初代タイガーマスク:リアルジャパンのストロングスタイルを実践できる2人が闘ってくれる。いま楽しみでしょうがありません。王者船木選手と、船木選手の指名のもとに辿り着きましたスーパー・タイガー選手、両者ともに機が熟している素晴らしい闘いになると思いますので、いい闘いを期待して、ここにレジェンドチャンピオンシップを宣言したいと思います。
スーパー・タイガー:前回のリアルジャパンで船木選手から指名を受けたのですが、それを初代タイガーマスクが認めていただき、ボク自身、初代タイガーの佐山先生も言っているように、ここ1,2戦のリアルジャパンでまた新たな進化を自分自身感じて、その部分でも船木選手に認めていただいた部分もあるのではないかと。そういった部分でいまいろんな団体で経験を積み、その力をこの船木戦に向けて、しっかりとぶつけていきたいと思います。
船木誠勝:ちょうど2年前ですね、自分がフリーになってすぐにタイトルマッチに挑戦した、その相手がスーパー・タイガー選手だったんですけども、あれから2年、いろんな選手と闘っているので、自分は遠くから見てました。ちょうどいまスーパー・タイガー選手は40歳ですね、40歳。自分が48歳。40歳、自分が8年前の40歳のときを思い浮かべると、それは自分がプロレスに復帰した歳だったので、まだまだここから上に行けると思ってます。40歳で復帰をして全日本プロレスの三冠ヘビー級王座を巻いたのが43歳ですので、まだこれからスーパー・タイガー選手は上に上がってこれる、まだまだプロレス界で上に上がってこれる歳だと思ってます。自分がいま48歳になりまして、50歳を手前にもう一踏ん張り勝負をしたいということでフリーになったんですけども、まだちょうどその年齢で言えば40歳と48歳で、20歳と28歳のときはたぶん28歳のほうが全然強いと思います。30歳と38歳、40歳と48歳で、だいぶこう年齢と体力ですね、体力が似通ってくる時期があります。もしかしたら2年前とはまったく違う変化を遂げてますので、今回かなり自分が苦しい闘いになるかもしれませんけども、前回の6月にやったタイトルマッチを思い起こして、まだ、それでもまだいける、タイトルマッチをやっていけるとの実感がありますので、今回も全力を尽くして防衛に挑みたいと思います。
初代タイガー:機が熟してる、スーパー・タイガーもこれから、船木さんもこれから、というイメージとしては、ストロングスタイルにとっては神のような闘いであると、神の闘いであるとここに宣言したいなと思います。若い選手にもこれを見てほしい、こういうものが理想のプロレスなんだよ、これからはということを。昭和のプロレスがどうのこうの言われてますけども、これからのプロレスはこれなんだよということを見せつけてあげたい。お客さんにもわかっていただきたいのは、この試合は神のプロレスであるということですね。それくらい洗練された者同士が闘うようなかたちになってきました。この闘いをぜひ楽しみにしてもらいたいと思います。
――船木選手は前回の2年前に闘ったときに「こちらの力量が吸い取られている感じがする。次に闘うのは恐い」と言っていたが、この2年間でスーパー・タイガーのどこが一番成長したと思うか。
船木:プロレスのキャリアを積んだことで、ものすごい引き出しが多くなったと思います。自分がほかの団体に上がっていたときのそこのトップの選手と30分ドローとかもやってますので、いま一番、技術とスタミナと気持ちが乗ってきてる瞬間がきたのかなという感じがします。なので、まったく前回の闘いとは比較にならないような感じになると思います。
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――とくにどの部分を警戒する?
船木:前に闘ったときは技を使うタイミングとかが、なんとなくですけども、単発、単発で雑なような感じがしたんですけども、おそらくいま、あれから2年間、いろんな団体でたくさんの試合をこなすことによって、どこでどの技を使えばいいか、タイミングとか試合の流れ(の見方)がすごく変わったような気がします。
――引き出しの意味では、前回の大谷晋二郎戦で欧州式の丸め込みという新しい引き出しを開けたが、自分にもまだまだ新しいとことがあると思う?
船木:そうですね、あれはちょっと自分でも意外だったんですけども。引き出し自体はまだあるとは思いますけども、その引き出しは今回は引かなくてもいいと思いますね。そういう闘いではない、いま初代タイガーマスクが言われたようなストロングスタイルの闘いの象徴という、そういう試合になると思います。
――初代タイガーが神の闘いと言っていたが、期待を込めての言葉だと思うが。
初代タイガー:プロレスが衰退している、衰退していないところもありますが、それはむかしのプロレスとは全然違うし、ファンが望んでいるものとは、従来のファンが望んでいるプロレスではないということは、みなさん明らかなことだと思います。そこがひとつ残ったのが船木選手であり、そしてそこに追いついてきたのがスーパー・タイガーであり。しかもそれが最後の牙城というのではなくて熟した2人が闘うという、当時の新日本プロレスの全盛期時代であっても引けを取らないような選手になった2人が闘うということに対して、神の領域であるというふうにボクは思えてしょうがないんです。
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――この試合にかける期待はかなり大きい?
初代タイガー:大きいです。やっぱり、ストロングスタイルの牙城を守ってもらいたいというのがありますね。またそういう選手をどんどんつくっていきたいなという、いい選手に現われてもらいたいなということもありますし。
――いまの言葉を聞いて、挑むスーパー・タイガーとしてはどう?
スーパー:そうですね、もういま、船木選手、初代タイガー先生が仰いましたが、たぶん2年前のボクだったらいまの期待にちょっと臆する部分があって、でもいま正直、プロレスラーとしていま闘いがものすごく楽しいです。それでいて、燃えるもの(もある)。そういう情熱の部分も、格闘技だけではない、プロフェッショナルレスリング、ストロングスタイルをやっぱりほかのプロレス団体に対しても、しっかりと見せつけていきたい。そういった気持ちがいま一番昂ぶっているので、胸張ってすごい闘いをやるんだというものを見せていきたいと、思えています。
――船木の考えるストロングスタイルとは?
船木:自分は新日本プロレスから始まって、UWF、藤原組、パンクラスというかたちで、やっぱりそのバックボーンには格闘技があるというのがずっと新日本プロレスに入門したときからずっと教えられてきたことなので、そこがまず芯になってて、そこからプロレスの技に発展していく。基本、プロレスという大きな一括りであったとしても、闘いからそれるとやっぱりいけないと思いますので、ずっとこれはむかしから言ってるんですけども、第1試合、第2試合、という名目でやってることなので、試合をしないといけないと思ってます。だから闘い。そのなかで矛盾のある闘いになるといけないなという気持ちがありますので。自然なそのかたち、すごく言い方は難しいんですけども、理にかなった技の攻防という試合をめざしたいなと思います。それが自分のなかのストロングスタイル。闘い。闘いがあってそこからいろんな技が集まってきて、その技の攻防が理にかなって動いていく試合が一番いいと思います。
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――いまのプロレスとはちょっと違うものというか、もともとあるもの?
船木:なんかその不自然な、相手が合わせて、対戦相手同士が合わせて、ひとつの動きになるというかたちではない試合ですね。
――格闘があると?
船木:ハイ。格闘技がベースです。
――そのうえで技を見せる、受けるということ?
船木:ハイ。どう見てもおかしいだろというような技はあまりないほうがいいと思います。闘いという、闘いを見てるんだという気持ちになる試合が一番いいと思います。
――(同日におこなわれる)納谷幸男のデビュー戦、対戦相手については、どんな状況?
初代タイガー:まだ決めてないですけど、なんか大仁田のほうの矢口がどうのこうのという話を聞いて、そんな危険なことさせられるわけないだろ、というのが正直な気持ちです。
――矢口は納谷を「血の海に沈めてやる」と言っているが。
初代タイガー:一応デビュー戦なので、納谷選手もストロングスタイルをめざしてますので。危険なんですね、アイツらの闘いというのは。そういう目に最初から遭わせるわけにはいかないんじゃないかと。そんなこと受けるわけないだろ、というのがお返しの言葉ですね。まだわかりませんけどね。
――大仁田厚との電流爆破について、矢口から「なしのつぶて」との言葉もあったが。
初代タイガー:約束はしてないですけども。電流爆破とかそういうのも、自分の体調次第で考えて、いろんな計算をしながら考えてますね。
――受けたわけではない?
初代タイガー:受ける、受けないかはタイガーマスクの動きができるかできないかによって自分が決めますので、上がる以上、無様な格好で上がるわけにはいかないので、それだけはファンのイメージを守っていきたいと思いますけどね。先程の話のように、かつてプロレスっていうのは尊敬されていたんですね。プロレスラーっていうのは。そこのところは非常に重要だと思いますので。そういう体調になるまでボクはやるつもりはないし、尊敬されている対象になっている闘いというのがこの2人の闘いでありますし、そこのところの牙城は守っていきたいなと思いますね。それがボクの答えですね、大仁田に対しての。体調が整いしだい、たとえば一発でローリングソバットでKOしてみせるような、そういう体調に戻ってきたら、やりたいと思いますね。
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