ヌードの名作たちが横浜に集結　『ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより』展が開催

『ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより』が2018年3月24日(土)から6月24日(日)にかけて横浜美術館にて開催される。

西洋の芸術家たちは、人間にとって最も身近といえる「ヌード」というテーマに絶えず向き合ってきた。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなった。
 
本展は、世界屈指の西洋近現代美術コレクションを誇る英国テートの所蔵作品を展示するもの。19 世紀後半のヴィクトリア朝の神話画や歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の200 年にわたる裸体表現の歴史を紐といていく。

会場には、フレデリック・ロード・レイトンが神話を題材に描いた理想化された裸体から、ボナールらの室内の親密なヌード、男女の愛を永遠にとどめたロダンの大理石彫刻《接吻》［日本初公開］やシュルレアリスムの裸体表現、人間の真実に肉迫するフランシス・ベーコン、さらにはバークレー・L・ヘンドリックスやシンディ・シャーマンなどが集結。現代における身体の解釈をとおして、ヌードをめぐる表現がいかに時代とともに変化し、また芸術表現としてどのような意味をもちうるのか、絵画、彫刻、版画、写真など約130 点でたどる内容となる。

2016年のオーストラリアを皮切りにニュージーランド、韓国へと国際巡回する本展。待望の日本上陸を見逃さないようにしたい。