超特急×エビ中、熱狂のダンスサドンデス!異例のコラボ実現に「スタダ最強!」
-
ポスト -
シェア - 送る
私立恵比寿中学と都立恵比寿中学(超特急)。
超特急と私立恵比寿中学が本日8月30日に東京・チームスマイル・豊洲PITにてライブイベント「HMV presents BULLET TRAIN 5th Anniversary Special『超フェス』」の3日目公演を開催した。
「超フェス」は豊洲PITを舞台に、超特急がアーティストやお笑いタレントなどさまざまなジャンルのゲストを迎えて5日間連続で行う対バン形式のライブイベント。中日のこの日は「“超”スタダフェス」と題し、エビ中がゲストとして迎えられた。同じスターダストプロモーションに所属する男性グループと女性グループが対バン形式でライブを行うのは過去に例のないこと。6月の「超フェス」開催発表時から大きな話題を集めていた競演が実現するこの日、会場は満員の8号車(超特急ファンの呼称)とエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)で埋め尽くされ、開演前から活気にあふれていた。
電車の発車ベルが鳴り超特急のovertureが会場に響くと、チャイナ服を着た超特急メンバーが登場。彼らが1曲目に選んだのは自己紹介ソング「Superstar」で、号車順に名乗りを上げるパートではエビ中メンバーの自己紹介をアレンジした口上を披露する。「じゃんけんぽー! あっちむいてこーちゃん!」「おーもち、もーちもち2号車のカイ♪」と続いた1号車・コーイチと2号車・カイのセリフにどよめきが広がると、周囲から“似ている”と言われることの多い真山りかの口上を引用した3号車・リョウガの「上から読んだら船津(リョウガの苗字)。下から読んでも船津!」や、安本彩花の口上を引用したトマト嫌いな5号車・ユーキの「トマト大っ嫌いリコピン少女、ユーキです!」ではひと際大きな歓声が上がり、ラストの7号車・タカシは「今日も花を咲かせます。ミラクルマジカルタカシやで!」と、廣田あいかに負けじと笑顔を弾けさせた。
冒頭からコラボ感満載のパフォーマンスを披露し、カイは「1曲目から拝借してしまいました」とひと言。ファンの拍手を受けると彼は改めて超特急の紹介をし、「ファミリーの皆さんも今日だけはファミリー兼8号車として、楽しんでいただければ!」と呼びかける。そしてさっそくエビ中メンバーをステージに招き入れると、フロアからは割れんばかりの歓声が湧き起こった。タクヤが「なんか、僕らが出てきたときより大きくない!?」と言うとカイは「今日は仲良く、“エビ特急”で一緒に作り上げていけたらと思いますよ!」とタクヤをなだめ、リョウガに「ね、真山さんどう思います?」と振る。これに真山は「ちょっと!?」とツッコんで、爆笑を巻き起こした。リョウガは改めて、今回のコラボが前例のない出来事であることを観客に説明し「同じスターダストの男女グループがこうして同じステージにいること、皆さんも不思議な気分なのかなと思いますが、僕らも新鮮な気持ちです」と挨拶をした。
エビ中を見送ると、超特急は「My Buddy」でライブを再開させる。3曲目の「ライオンライフ」では、ユースケの「エビ中! エビ中!」というかけ声に合わせてラインダンスを披露した7人。続いてドロップされた2次元愛を歌うリョウガのセンター曲「超えてアバンチュール」では、ダンサーの5人がアニメの名言を叫ぶ場面でユースケが「りったん(中山莉子)の写真集買えー!!」と絶叫した。またメンバーは曲中の随所にエビ中の決めポーズを盛り込んでみせる。彼らの全力パフォーマンスに8号車のコールもぐんぐんと熱を帯びていき、十分に会場が温まったところで超特急はエビ中へとバトンを渡した。
エビ中は「禁断のカルマ」でライブをスタートさせる。力強い眼差しでフロアを見つめ、ぴったりと息の合った動きで妖しげな曲の世界観を表現して一気にオーディエンスを引き込むと、彼女たちは「全力☆ランナー」「紅の詩」を立て続けに披露。エネルギッシュにステージを躍動して、ファミリーと8号車の歓声を誘った。
自己紹介では真山が「“薄型”3番、出席番号3番の真山りかです」と、今度はリョウガの自己紹介フレーズ「薄型3号車」を引用してオーディエンスを湧かせた。彼女たちが次に届けたのは「仮契約のシンデレラ」。この曲ではイントロから大歓声が起き、7人と観客は「K・A・R・I!」コールでひとつに。セリフパートではメンバーが「超特急です!」と決めポーズを披露し、会場には笑顔が広がった。続く「ハイタテキ!」でもオーディエンスと一緒にライブを楽しんでいたエビ中だが、この曲では超特急が乱入するという“事件”が発生。「エビクラシー」の衣装を模したセーラー服で女装した超特急メンバーはエビ中メンバーを蹴散らすようにステージ中央に躍り出ると、気持ちよさそうに歌声を響かせる。怒った廣田が「ちょっと、止めて止めて!」と演奏をストップさせると、超特急は「私たち、都立恵比寿中学です!」と自己紹介した。
エビ中メンバーは超特急をまじまじと見つめ、廣田が「やだ、デカい」、安本が「気持ち悪い」と次々に嫌悪感を示す。そしてここでも隣同士に並べられたリョウガと真山はお互いの顔を見合い、真山は「私のお兄ちゃんと反対の位置にホクロがある……」と感心したようにひと言。すると廣田は「ねえ、私たちはステージ荒らされたんだよ?」と軌道修正し「かわいい人ならいいけど、こんなデカい人たちに……こうなったら勝負だ!」と宣戦布告した。ここからは「ハイタテキ!」に乗せて2組のダンスバトルが繰り広げられ、両者は一歩も引かないキレのあるパフォーマンスを繰り広げる。曲を終えると超特急は「イエーイ」と言いながら楽しそうに退場していった。
思わぬ乱入に悔しさをにじませたエビ中の7人だったが、安本は「今日は私たち、超特急さんの5周年をお祝いする気持ちでやってきました」と観客に伝える。その後彼女たちは「YELL」を歌い上げ、最後に新曲のアッパーチューン「HOT UP!!!」をパフォーマンス。ヘッドバンギングの波を巻き起こしてステージをあとにした。
後半戦は超特急の「DJ Dominator」でスタート。「Drive on week」ではユーキによるダンス指導が行われ、彼はエビ中ポーズを取り入れた振付を観客にレクチャーする。センターに立つダンサーの名前を8号車が連呼する場面では、ファミリーも一緒になってコールを飛ばし、彼らのステージを楽しんでいた。
会場をひとつにまとめ上げたところで、彼らは「超ネバギバDANCE」をドロップする。すると、この曲ではエビ中のメンバーが先ほどの仕返しとばかりにステージに乱入。「超ネバギバDANCE」のミュージックビデオで超特急が披露していた、LED付きサングラス&グローブを着用しての“電車ごっこ”で何度もステージを横切り、超特急メンバーの驚きを誘う。安本がどさくさに紛れてリョウガを突き飛ばせば、ユーキがウインクを炸裂させる最大の見せ場「ご乗車ください!」のパートは小林歌穂が強奪してキュートに「ご乗車くださいっ!」と笑顔を弾けさせた。大きな存在感を示して舞台袖に消えていったエビ中を横目で見て戸惑いながらも、超特急はラストナンバー「fanfare」へ。ここでも7人はところどころにエビ中ポーズを差し込んで、彼女たちへのリスペクトを示していた。
本編が終わると、8号車とファミリーは「エビ特急!」コールで2組の再登場を求める。この声に応えて姿を見せた超特急は「エビ特急コール、ありがとうございます!」と感激の面持ちを浮かべ、エビ中を舞台上へ招き入れた。コラボの感想を問われた星名美怜は「こんなに女の子の『キャー』っていう声が聞けることって初めてなので、うれしいです!」と8号車に感謝。ユーキは「もう、夢のコラボができたって感じがしてます。『ハイタテキ!』、めっちゃ楽しかった!」と興奮気味に続く。カイに「タクヤはどう?」と振られたタクヤは「改めて、スタダは最強だなって思いました! スタダは最強だったので、またやりたいですね!」と言って、大歓声を集めていた。
友好的なムードのままフィナーレへ向かうと思われたが、ユーキの「ハイタテキ!」という言葉にハッとした真山が「そういえば、さっき私たち『ハイタテキ!』で乱入されたよね……?」とつぶやく。するとカイは「それを言うなら僕らだって」と反応した。2組の間に再度火花が散ると、リョウガは「エビ中さん……白黒つけようじゃないか……負けたら罰ゲームだ!」と宣言。ポジションについた2組は、「バッタマン」と「サドンデス」をマッシュアップした「バッタマンvsサドンデス」のパフォーマンスへと突入した。交互にめまぐるしく展開する2曲のメロディに合わせ、2組はお互いを威嚇しながら激しいダンスを繰り広げる。ユースケが「エビ中! キエーー!!」と叫びながら変顔をエビ中に向けると、安本はパワフルに曲を歌い上げながら超特急メンバーのダンスフォーメーションの中へと切り込んでいった。そして、真山の「ここまでは互角ね」という言葉を合図に、ステージ上の14人は「バッタマン」と「サドンデス」の象徴的な振付をミックスした動きで、生き残りをかけたダンスサドンデスを行う。8号車とファミリー、それぞれの熱い応援を受けながら夢中で踊る2組だったが、タクヤと安本がほぼ同時にダウンしたのをきっかけに脱落者が続出。最終ラウンドまで残ったのはコーイチ、ユースケ、星名、中山で、4人は最後の力を振り絞るように体を動かし続けたが、引き分け直前になったところでコーイチが「足がもつれたあー!」と倒れ込んでしまった。コーイチを見やったユースケは「勝負がついちまったようだな……見てください、超特急のこの無様な姿を! エビ中さんの元気でパワフルな姿、心に響きました。本当におめでとう!」と白旗を上げる。勝利を勝ち取ったエビ中は超特急をバックダンサーに「サドンデス」を歌い上げ、オーディエンスの歓声を集めていた。
勝ったエビ中は、超特急メンバーの顔に墨で落書きをする罰ゲームを執行。超特急の顔をキャンバスに、思い思いに筆を走らせて観客の笑いを誘った。熱狂のコラボライブの最後に届けられたのは超特急の「Burn!」。会場は大きな「エビ中!」コールで一体となり、14人は一緒にエビ中ポーズを決めてこの曲を締めくくる。ユースケが「私立恵比寿中学さんでした。ありがとうございました!」と彼女たちを見送ると、安本は「最高。すごい楽しかった!」と言って舞台袖へと姿を消した。カイは「僕ら完敗だったね」と笑い、「エビ中さんとファミリーの皆さんのおかげで、本当に温かいライブができたと思います。これからも僕ら、スターダストをガンガン盛り上げていけたらと思います!」と誓った。超特急はファミリーも巻き込んで「以上、僕たちは超特急でした!」とポーズを決めると、口々に「エビ特急最高!」と言いながらステージをあとにした。