名古屋・現劇場でのラスト演目! 劇団四季『オペラ座の怪人』が開幕
『オペラ座の怪人』千秋楽とともに役割を終える「新名古屋ミュージカル劇場」
「新名古屋ミュージカル劇場」ファイナルは、名古屋人気No.1作品とともに
新たに「名古屋四季劇場」の建設が決まり、今回が最後の上演となった「新名古屋ミュージカル劇場」。そのファイナルの幕開けを祝うような雲ひとつない快晴に恵まれた9月20日(日)、劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』が開幕した。
開演前のロビーは、4年8ヶ月ぶりとなる再演を心待ちにしていた多くの観客で大賑わい。中央に設けられたオブジェでは開演直前まで記念撮影をする人が後を絶たないなど、早くも盛り上がりを見せていた。名古屋では1990年の初演からたびたびロングラン公演が行われてきた本作は、これまでに1,000回以上の公演回数を記録。4度目の来名となる今回の公演期間中には、名古屋の入場者数がついに100万人に達するという。
開演前の劇場ロビー
エントランスの正面には、クリスティーヌの楽屋を模したオブジェが
c今回、名古屋公演初日のファントム役を務めた芝清道からは次のようなコメントが届いた。
「『オペラ座の怪人』は入団以来、演じることを想い焦がれ続けた希求の役ですから、大きな喜びを感じています。怪人は、悲しみに堪え、闇の世界で情熱的に生きる男です。これまでの経験を活かし、芝清道らしい“怪人の魂の叫び”を表現したいと意気込んでいます。『オペラ座の怪人』は、名古屋で最も多くのお客様にご覧いただいているミュージカルです。今回の公演でも、作品の感動を余すところなくお客様にお伝えしたいと思います。」
終演後はスタンディングオベーションの中、観客から惜しみない拍手が舞台上へと贈られカーテンコールは10回にも及んだ。劇中では音楽の天使の<威厳>と、過酷な運命を背負った<悲哀>を見事に表現した芝だが、カーテンコールには愛嬌のある一面も見せ、それも会場を一層盛り上げていた。
いつまでも耳に残るアンドリュー・ロイド=ウェバーの圧倒的な音楽と、一瞬にしてパリ・オペラ座の世界へ誘われる超絶の舞台美術や豪華絢爛な衣裳の数々、そして魅力的な登場人物による感動のストーリーなど、何度観てもその作品世界に魅了される本作。上演終了時期は未定だが、現在来年2月末まで上演が予定されているので、遠方の方も冬休みなどを利用してぜひ「新名古屋ミュージカル劇場」へ!