2011年の震災直後から現在までを撮影 松本美枝子写真展『ここがどこだか、知っている。』が開催
2017.9.8
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「考えながら歩く」マルチスライドプロジェクション、音(2017)
松本美枝子写真展『ここがどこだか、知っている。』が、2017年9月5日(火)~9月29日(金)にかけてガーディアン・ガーデンにて開催されている。
松本美枝子は、1974年茨城県生まれ。自宅そばで起きた茨城県東海村の臨界事故と生活をテーマにした「美しき町」で第15回『ひとつぼ展』に入選した作家だ。水戸芸術館や、近年では、いちはら×アートミックス、鳥取藝住祭、茨城県北芸術祭などで作品を発表し、活躍の場を広げている。
「考えながら歩く」マルチスライドプロジェクション、音(2017)
「考えながら歩く」マルチスライドプロジェクション、音(2017)
「考えながら歩く」マルチスライドプロジェクション、音(2017)
「海は移動する」(1:古生代ゴンドワナ超大陸の海底あるいは高鈴山)(2017)
茨城県水戸市を拠点に活動する松本は、日常をテーマに、身近な人々や馴染みのある場所などを撮影してきた。2014年以降は、地域の歴史や産業などについて現地でリサーチを行い、社会的な事象も捉えた作品を発表している。
本展では、2011年の震災直後から現在まで、各地で撮影した写真を、新作のスライドショーなどと合わせて展示。自然がもたらす大きな変化が起きたとき、何が変わり、何が変わらないのかをテーマにした作品を紹介する。
「船と船の間を歩く」(2014)
「山のまぼろし」マルチスライドプロジェクション、音、ラムダプリント 茨城県北芸術祭 2016(2016)
作家挨拶
「考えながら歩く」制作メモより
あの日から私たちは、実に多くのものを失ってきた。
本当のことを言うと、別にあの日の前からだって、それはそうだったのだけども、あの日を境に私たちは、自分たちが作り上げてきた時間帯を『失う』こともある、ということを、急に思い出したんだと思う。
どこで生まれても、いつの時代に生まれたとしても、人生はいつも同じだ、と私たち は言い切れるだろうか。
私たちはいまや夢から覚めた。
忘れたままでいるよりは、そのほうが良いんだろ、と思いながら、私たちは地面の上をあてどなく歩く。
松本美枝子
あの日から私たちは、実に多くのものを失ってきた。
本当のことを言うと、別にあの日の前からだって、それはそうだったのだけども、あの日を境に私たちは、自分たちが作り上げてきた時間帯を『失う』こともある、ということを、急に思い出したんだと思う。
どこで生まれても、いつの時代に生まれたとしても、人生はいつも同じだ、と私たち は言い切れるだろうか。
私たちはいまや夢から覚めた。
忘れたままでいるよりは、そのほうが良いんだろ、と思いながら、私たちは地面の上をあてどなく歩く。
松本美枝子
イベント情報
松本美枝子写真『ここがどこだか、知っている。』
会期:9月5日(火)〜9月29日(金)日曜・祝日休館 ※18日、23日は祝日のため休み
開館時間:11:00~19:00
展覧会詳細:http://rcc.recruit.co.jp/gg/?p=29198
トークイベント①:
9月14日(木)19:10~20:40 「写真が物語れることとは何か」増田玲×松本美枝子
写真表現における「語り」の可能性について写真史的な視点を交えお話しいただきます。
トークイベント②:
9月21日(木)19:10~20:40 「アート・ビオトープ〜芸術環境としての水戸のこと〜」中崎透×森山純子×松本美枝子
水戸を切り口に作家を取り巻く芸術環境について、幅広く、楽しく、お話しいただきます。
トークイベント③:
9月26日(火)19:10~20:40 「土地と時間を考える〜写真とフィールドワーク〜」港千尋×松本美枝子
写真家の視点と文化人類学的な視点の双方から本展についてお話しいただきます。
会期:9月5日(火)〜9月29日(金)日曜・祝日休館 ※18日、23日は祝日のため休み
開館時間:11:00~19:00
展覧会詳細:http://rcc.recruit.co.jp/gg/?p=29198
トークイベント①:
9月14日(木)19:10~20:40 「写真が物語れることとは何か」増田玲×松本美枝子
写真表現における「語り」の可能性について写真史的な視点を交えお話しいただきます。
トークイベント②:
9月21日(木)19:10~20:40 「アート・ビオトープ〜芸術環境としての水戸のこと〜」中崎透×森山純子×松本美枝子
水戸を切り口に作家を取り巻く芸術環境について、幅広く、楽しく、お話しいただきます。
トークイベント③:
9月26日(火)19:10~20:40 「土地と時間を考える〜写真とフィールドワーク〜」港千尋×松本美枝子
写真家の視点と文化人類学的な視点の双方から本展についてお話しいただきます。