石内都の大規模個展『石内都 肌理と写真』、未発表作含む約200点を展示
2017.9.18
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石内都『Frida by Ishiuchi #107』2012年
石内都の個展『石内都 肌理と写真』が、12月9日から神奈川・横浜美術館で開催される。
1947年に生まれた写真家の石内都。目に見えない時間のありかとして身体に関心を寄せ、自身と同年齢の女性の手足を接写した『1・9・4・7』や傷跡を写した『Scars』など、数多くの作品シリーズを発表している。2005年に下着や口紅など母親の遺品を撮影した『Mother's』で『ヴェネチア・ビエンナーレ』日本館代表作家に選出され、2014年には『ハッセルブラッド国際写真賞』を受賞した。
「肌理(きめ)」をキーワードを掲げた同展では、初期の作品から未発表作品まで約200点を展示。住人のいなくなったアパート、身体の傷跡、広島の被爆者の遺品などの写真を通して、人間の記憶と時間の痕跡を表現し続けてきた石内都の作品世界を紹介する。