【山人音楽祭クイックレポ】HAWAIIAN6 歴戦のパンクバンドが“赤城”のアリーナをライブハウスに変えた
HAWAIIAN6
山人音楽祭2017 【赤城ステージ】 HAWAIIAN6
赤城ステージの二番手に登場したのはHAWAIIAN6。そう、『GUNMA ROCK FESTIVAL』時より欠かさず参加している、G-FREAK FACTORYとは朋友なメロディック・パンク・バンドだ。前日は宇都宮でライブを行ったばかりの彼らだが、そこから12時間ほどのインターバルしかないことを微塵も感じさせないステージを終始展開してくれた。昨年は榛名のステージであったが、今年は赤城のステージ。とは言え、彼らには「そんなステージの大小はお構いなし!!」と言わんばかりに、あえてライブハウスサイズのステージセットにて、いつもと変わらぬアティテュードでプレイ。赤城の大ステージをも巨大なライブ化させてしまった。
HAWAIIAN6
「昼から調子良さそうだな。綺麗なドームだからって遠慮するなよ!!」とのHATANO(Dr.)のMCから始めた彼ら。疾走2ビートメロディックサウンドに乗せて独特の哀愁メロディが炸裂した「THE LIGHTNING」が放たれると、1曲目からクラウドサーフが大発生する。さらに加速するように飛び込んだ「My Name Is Loneliness」では、YUTA(Vo.&G.)のギターソロも炸裂。空の切れ間のように、パットとした明るさと爽快さを持ち込んだ、GURE(B.)のドライブ感溢れるベースも印象的だった「WORLD」、会場中に肩車の群を生んだ「TINY SOUL」と、彼らの持ち味が惜しみなく放出されていく。
HAWAIIAN6
HAWAIIAN6
「俺たちこのイベントに夢見てるからよ。一緒にいい夢見ようぜ!!」とは、HATANOの中盤のMC。「でっかい輪っか作れるか。ライブは下の方(アリーナ)が楽しめることを見せてやれ」と、プレイされた「RAINBOW, RAINBOW」では、雨上がりのでっかい虹を思い浮かばせてくれ、会場中にユニティ感が広がっていく。また、HATANOの「G-FREAKの茂木がしつこく言い続け、こだわり続けてきた、この群馬の向こう側をみたい。愛してるぞ群馬!!」との言葉から突入したラストスパートでは、パーッとした開放感と爽快感を味あわせてくれた「A LOVE SONG」、これでもかと言わんばかりの激走2ビート&哀愁メロディナンバー「LIGHT AND SHADOW」で締め。苦悩や哀愁から入り、晴れ間や雨上がりの虹を見せ、最後はとてつもない一体感の大きなドラマを、35分間の中で味合わせてくれた。
取材・文=池田“スカオ”和宏 撮影=HayachiN
HAWAIIAN6
1. THE LIGHTNING
2. My Name Is Loneliness
3. WORLD
4. TINY SOUL
5. Star Falls On Our Hands Tonight
6. RAINBOW, RAINBOW
7. MAGIC
8. I BELIEVE
9. A LOVE SONG
10. LIGHT AND SHADOW