【山人音楽祭クイックレポ】locofrank 満を持しての初登場で『山人』に刻んだ確かな爪痕
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山人音楽祭2017 【榛名ステージ】 locofrank
意外にも今回が『山人音楽祭』への初参戦となったlocofrank。「ホンマに出たくてワナワナしていたフェスに、やっとこさ初参戦できた!! 出るからにはバシッと爪痕を残しますから!!」と、事前のメッセージ動画でも力強く意気込みを語っていたもの記憶に新しい。ついこの一週間前にも水戸にてG-FREAK FACTORYのレコ発ツアーライヴの一環として2マン共演をしたばかりの彼ら。同じ共演ながら、その日とはまた違った祝いをG-FREAKに送ったかのようなステージも印象深かった。
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初登場を歓迎するモードの中、メンバーが登場するやいなやフロア前方の密度が半端なく上がる。まずは、「山人~!!」と木下正行(Vo.&B.)がシャウト。「やってきたぞ! やっと出れたぞ!! 全力でやっからなぁ!!!」(木下)との叫びを呼び声に、さしずめ大合唱大会となったこの日のライブの開始が告げられた。
“さあ始めるぜ!!”の言葉代わりに「START」から始めた、この日。いきなりの疾走2ビートナンバーに会場中から大合唱が起こり、オーディエンス側からも彼らの出演を長く待ち望んでいたことが伝わってくる。更に加速度を上げ「Returning」に入ると、哀愁とサビの四つ打ちの上昇感が会場を支配。また、「Mountain range」では、木下、森勇介(Gt.&Vo.)、笹原達也(Dr.)の三声のふくよかなハーモニーや、間にハーフになるところでも魅せ、バリエーションの幅を楽しませてくれる。
「毎年、この時期、ツイッターを見て悶々としていた。ようやく出れたよ」とは木下。中盤には今年6月に発売されたニューミニアルバム『WAY』から「Intertwining」を披露。会場よりお客さんも数人ダンサーとしてステージに引き上げ、MV同様お客さんも一緒のフリをつけて踊る。後半は圧巻のナンバーが連発され、会場の大合唱の強度も上がっていく。力強いコブシを会場中から挙げさせた「Grab Again」、この日最大数のステージダイブを巻き起こした「Share」、ラストの「Reason」では、大団円とばかりに、ステージと会場とで作り上げた美しい光景を見ることができた。
「爪痕は充分に残せた!!」そんな充実した満足感たっぷりの表情を残し、彼らは榛名のステージを去った。
取材・文=池田スカオ和宏(LUCK’A) 撮影=半田安政(Showcase)
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1. START
2. Returning
3. Mountain range
4. across time
5. Intertwining
6. Grab Again
7. share
8. reason