映画『ナラタージュ』松本潤の役作りに、有村架純が本気で戸惑う「何考えているんだろう」
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有村架純
10月5日、大阪・TOHOシネマズ梅田にて映画『ナラタージュ』の完成披露試写会が行われ、主演の松本潤、有村架純が登壇した。
『ナラタージュ』は、2005年に発行された島本理生の恋愛小説の映画化。演劇部の顧問を務める高校教師・葉山(松本)とその教え子である泉(有村)が、再会をきっかけに想いを募らせていく物語。
兵庫県出身の有村は、「映画のキャンペーンで関西に来たのは1年ぶり。関西弁を聞くと、帰ってきたんやなあって思います」と久しぶりの凱旋に表情をゆるめた。一方の松本は、「(大阪の人は)元気。熱が高い。ライブをやるときも、僕らの気持ちを上げるテンション作りをしてくれる」と大阪への好印象を口にした。
有村架純
2人は2014年、ドラマ『失恋ショコラティエ』で兄、妹の役で共演。松本は、「架純ちゃんと久しぶりにお会いして、大人っぽくなった気がしました。前回が妹役だったから、余計にそう思えます。芯が強くなっていて、マッチョになった」と独特の言い回しで有村の成長を表現。また、有村から「松本さんは以前からプロ意識が高くて、現場のスタッフさんのことを常に考えて作品づくりしている。作ることへのストイックさを変わらず持っていらっしゃいました」と褒められると、ガッツポーズをして喜んだ。
葉山は、陰を持ち合わせた男。泉のことをどれくらい考えているのか、はっきりと分からない。泉は、そんな曖昧な恋愛にどんどんのめりこんでいく。松本は、役を作るにあたって行定監督から「(松本は)目力が強い。普段が100とするなら、葉山を演じるときは40までぼやかして欲しいと言われたんです」とリクエストを受けたという。
映画『ナラタージュ』 (C)2017「ナラタージュ」製作委員会
行定監督の注文にしっかり応えて、葉山になりきった松本。有村は、芝居とは分かっていながらも本気で翻弄され、「葉山先生は会話のキャッチボールができないんです。何を考えているんだろう、何なんだろうってずっと思っていた」と戸惑った様子。
そして最後に松本は、「この映画を観ると、今まで自分が経験してきた恋愛の引き出しを無理くり開けることになるかもしれない。濃密な時間を楽しんでください」と舞台挨拶を締めくくった。
映画『ナラタージュ』は10月7日(土)全国ロードショー。
取材・文・撮影=田辺ユウキ
原作:島本理生
出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古館佑太郎
配給:東宝、アスミック・エース
公式サイト:http://www.narratage.com