資生堂ギャラリーの「shiseido art egg賞」受賞者が決定 「アートの領域を広げていく可能性」のある作品が選出
2017.10.6
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資生堂ギャラリーでは毎年、新進アーティストにギャラリーの門戸を広く開く公募制のプログラム『shiseido art egg (シセイドウ アートエッグ)』を開催している。今年の「shiseido art egg賞」には、沖潤子が選出された。
shiseido art egg賞は、資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み、新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈られる賞。選出にあたって、入選作家である吉田志穂、沖潤子、菅亮平が6月から8月にかけて順番に個展を開催。今年は新たな試みとして、審査員と作家を交えた公開形式で審査が行われた。
沖の受賞理由としては、「個人的な記憶や体験に裏打ちされた個々の刺繍作品は説得力があり、そこから発せられる想いや情熱の強さと今後のアートの領域を広げていく可能性」が期待されたためとのこと。
なお、沖は今回の受賞に際して、下記のようにコメントを寄せている。
沖潤子コメント
このような賞をいただき、ここまでの道のりを支えてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
20年前、娘にある本を贈りました。当時の資生堂宣伝部から出版された子供向けの哲学的な問いかけの本で、「70歳になった時、人生好きなところからやり直せる薬ができたら飲む?」という質問がありました。70歳の私がその時どうしていたいかを考えてみることはとても自由で勇敢なことに思え、この問いが将来の自分を考えるきっかけとなりました。
当時会社員だった私は「10年後の私はこの手で作品を制作し、頭の中は次の展覧会のことでいっぱいである」と手帳に書きました。今それが実現していることを実感し、感無量です。これからも同じ気持ちで制作を続けていきます。見守っていただけたら嬉しく思います。この度はありがとうございました。
20年前、娘にある本を贈りました。当時の資生堂宣伝部から出版された子供向けの哲学的な問いかけの本で、「70歳になった時、人生好きなところからやり直せる薬ができたら飲む?」という質問がありました。70歳の私がその時どうしていたいかを考えてみることはとても自由で勇敢なことに思え、この問いが将来の自分を考えるきっかけとなりました。
当時会社員だった私は「10年後の私はこの手で作品を制作し、頭の中は次の展覧会のことでいっぱいである」と手帳に書きました。今それが実現していることを実感し、感無量です。これからも同じ気持ちで制作を続けていきます。見守っていただけたら嬉しく思います。この度はありがとうございました。