坂本龍一、山田洋次監督とともに「母と暮せば」映画音楽レコーディング
「母と暮せば」音楽レコーディングに出席した坂本龍一(最前列左から3番目)、山田洋次監督(最前列右から3番目)、東京フィルハーモニー交響楽団。(c)2015「母と暮せば」製作委員会
坂本龍一が9月14日、東京・東京オペラシティ コンサートホールにて行われた山田洋次監督の新作映画「母と暮せば」の音楽レコーディングに出席。昨年より病気療養を続けていた坂本が、復帰作となる映画音楽の制作現場で元気な姿を見せた。そのレコーディング当日の写真が本日公開された。
レコーディング前には会場に山田監督も訪れ、演奏を控える東京フィルハーモニー交響楽団に向けて「この映画の音楽はどうしても坂本龍一さんにお願いしたかった」「長崎、広島の原爆の犠牲者を含めて戦争の犠牲者への鎮魂の思いをこめて、そんな気持ちでどうぞみなさん演奏なさってください」と自身の思いを伝えた。坂本は「この音楽を頼まれたのがちょうどツアー中でした。今の日本で、山田洋次さんと吉永小百合さんに何かを頼まれて断れる勇気のある人はいないと思います(笑)」と映画音楽を担当することになった経緯をユーモア交じりに話しつつ、「もちろん断るつもりはなかったですけど。ご一緒できて光栄です」と喜びを語った。
「母と暮せば」は山田監督の83作目となる最新作で、吉永小百合が主演を務め、彼女の息子役を二宮和也(嵐)が担当。原爆投下から3年後の長崎を舞台に、母と子の家族ドラマが描かれる。劇場公開は12月12日より。