ジャニーズWEST小瀧の単独主演舞台!「MORSE―モールス―」製作発表会見<前>
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「MORSE-モールス-」
合言葉は“さらけ出し”!!
11月13日(金)から東京グローブ座にて、その後12月9日(水)から大阪のシアターBRAVA!にて、舞台「MORSE-モールス-」が上演される。
この上演に先駆けて、9月25日、都内にて製作発表記者会見が催され、本作に出演するジャニーズWESTの小瀧望、水上京香、田中健、そして演出の深作健太、上演台本を手掛けた「ミナモザ」の瀬戸山美咲が会場に姿を現した。
同級生たちの執拗ないじめに悩む少年オスカー。父は家を出ていき、母はそのせいで酒に溺れる日々。どこにも居場所のないオスカーは、自分の苦悩を誰にも言えない日々を過ごしていた。そんな中、ある日父親らしいホーカンと一緒に隣に引っ越してきた少女エリと出会うオスカー。エリのミステリアスな魅力にひかれていき、仲良くなった二人は部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うようになる。
いっぽう、町では残虐な殺人事件が多発し…
スウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが2004年に発表した小説『LET THE RIGHT ONE IT』を原作とする舞台。ホラー小説という枠を超えて、連続猟奇殺人事件というサスペンス、主人公の苦悩と一途な愛、さらに「いじめ」「同性愛」「離婚」などの社会的な問題も内包したストーリーが話題を呼び、2008年にはスウェーデン本国で映画化され(邦題『ぼくのエリ 200歳の少女』)、2010年にはハリウッドで『Let me in』(邦題『モールス』)としてリメイクもされた。また2013年には英国で舞台版が初演され、2015年にはNYでも上演されている。
本作の見どころについて、過去の映画、原作ともに観ている深作は「鮮烈なホラーの根底に流れるのはものすごくピュアなラブストーリーだと思っている。そこを特に強調して素敵な舞台を届けたい」と演出の構想を語った。
深作健太
上演台本を手掛けた瀬戸山は、2013年のロンドンで上演された舞台版を観たといい「原題の『LET THE RIGHT ONE IN』という言葉の意味も踏まえ、日本版についても、特殊な状況ではあるが“人と人が分かりあうこと、人を受け入れること”を考えながら書いた」と台本に込めた思いを言葉にしていた。
瀬戸山美咲
主人公オスカーを演じる、ジャニーズWESTの“末っ子”小瀧は、今回単独初主演のオファーを受けたときの気持ちについて、「嬉しさでアタマが真っ白になったあとに、ものすごいプレッシャーに襲われました。(ジャニーズWESTとして)歌に対してはお客様に伝えることが大事だと思っているので、舞台ではオスカーの苦悩やいちずな愛をしっかり表現したい」とコメント。
そしてエリ役を演じる水上は、この舞台が初舞台となる。「稽古が長期間あるので、その中で今思っている不安や疑問を深作さんや小瀧さんをはじめとするキャストの方と共に消していって、そこから出来上がったものを皆さまに届けられるようにしたい」と緊張しつつ語った。
水上京香
19歳コンビ(学年では水上が1つ上)をがっしりとフォローするベテラン俳優・田中健は、「久しぶりに手ごたえある役をいただいて興奮している」と役者としての嬉しさを口にした上で、若き二人に「稽古でしっかりやって、本番は“さらけ出し”です。それが一番!余計なことは考えない。合言葉は“さらけ出し”です!」とアドバイスすると、隣で小瀧がうなずいていた。
田中健
(後編に続く)