レアンドロ・エルリッヒの個展が森美術館で開催 25年の活動の全容を紹介

2017.10.10
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アート

レアンドロ・エルリッヒ『建物』2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800 x 600 x 1,200cm 展示風景:104-パリ、2011年 ※参考図版

展覧会『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』が、11月18日から東京・六本木の森美術館で開催される。

レアンドロ・エルリッヒは、アルゼンチンとウルグアイを拠点に活動するアーティスト。石川・金沢21世紀美術館に恒久設置された『スイミング・プール』など、視覚的な錯覚と音の効果を用いた大型のインスタレーションや映像作品を発表している。

同展では、レアンドロ・エルリッヒが1995年から2017年までに制作した作品の中から約40点を紹介。展示作品の8割が日本初公開となる。会期中の11月20日には、エルリッヒによる来日トークイベント『アントロポコスモス――現実という構築物』が開催される。予約方法は森美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。

なお同展についてエルリッヒは「私のキャリアにとって最大の挑戦であり、また、常にさまざまなインスピレーションを与えてくれる、洗練と刺激に満ちたこの東京で開催できることを大変光栄に思います」とコメントを寄せている。

また同展にあわせて森美術館では『MAMコレクション006:物質と境界―ハンディウィルマン・サプトラ+千葉正也』『MAMスクリーン007:山本 篤』『MAMプロジェクト024:デイン・ミッチェル』の3つのプログラムが同時開催される。

レアンドロ・エルリッヒのコメント

今回の個展は、私のキャリアにとって最大の挑戦であり、また、常にさまざまなインスピレーションを与えてくれる、洗練と刺激に満ちたこの東京で開催できることを大変光栄に思います。私の作品を通して、みなさん一人一人が「日常においてわたしたちがいかに無意識のうちに惰性や習慣で行動しているか」、そして「いかに常識や既成概念にとらわれ凝り固まった見方をしているか」ということに気付き、現実を問い直すきっかけとなれば嬉しいです。現実は一つだけではない。それこそが現実なのではないでしょうか。