お茶と現代アートをテーマにしたアートフェスティバル『かけがわ茶エンナーレ』
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かけがわ茶エンナーレとは?
静岡県掛川市で10月21日〜11月19日の30日間「かけがわ茶エンナーレ」が開催されています。本イベントは静岡県西部では初となる本格的な大型アートフェスティバル。アート作品やパフォーマンスイベントなど100を超えるプログラムが期間中行われます。
掛川茶と現代アート?
掛川市といえば日本有数のお茶の名産地ですが、アートを大切にしてきた市でもあります。これまでにも、市民グループが中心となって現代アートとお茶をテーマとしたイベント「現代アート茶会」を7年間に渡り行ってきました。本イベントはそんな掛川市の人々のアートを大切にする心を体現したもの。コンセプトは「喫茶去」、全ての人を平等におもてなしする精神は「お茶」と「アート」も同じ。「かけがわ茶エンナーレ」は訪れる全ての人々をお茶とアートで温かく迎えてくれます。
山口裕美氏のキュレーションによって
日本の現代アーティスト達が集結
注目したいのが、現代アートのチアリーダーこと山口裕美氏により選出されたアーティスト達の展示です。地方で行われる芸術フェスティバルは多数存在しますが、多くのフェスティバルは海外アーティストが目玉となることが多いです。しかし「かけがわ茶エンナーレ」では敢えて日本の現代アーティストだけに絞っています。日本人アーティストだからこそ表現できた掛川市に宿る「茶」のスピリットが各アーティストの作品から感じられます。
作品:椿昇 展示場所:掛川市役所 展示作品:「BEFORE FLOWER」
作品:薄久保 香 展示場所:掛川城御殿 展示作品:「リンゴのコラージュ」「化鳥/遊びの法則」
アートセクションのアーティストは以下の通りです。
大庭 大介 、船井 美佐 、笛田 亜希 、川久保 ジョイ 、小川 佳夫 、ミヤケ マイ 、椿 昇 、平川 恒太 、増田 将大 、山口 典子 、濱口 健 、薄久保 香 、中村 ケンゴ 、小林 孝亘 、柳澤 紀子 、竹廣 泰介 、石塚 隆則 、丹羽 勝次 、丹羽 菜々 、長谷川 愛 、グループ幻触
もちろん、アートセクション以外にも見るべきアートは盛りだくさん!
エリアディレクターがキャスティングしたアーティスト による「ディレクタープログラム」と市民有志による「エントリープログラム」もあるのでそちらも必見です!
アートを楽しみながら掛川の魅力を再発見
20名+1グループの現代アーティスト達の作品は、メイン会場となるJR掛川駅周辺の市街地「まちなか」に展示されており、町を歩きながら、現代アートを楽しむことができます。勿論アート鑑賞に夢中になるのも良いですが、やはりここは「茶」エンナーレなので、掛川のお茶を堪能しながら回るのが正解でしょう。イベント開催期間中は無料でお茶を楽しめるスポットも用意されているそうです。
「喫茶去」のおもてなし受けることで初めて「かけがわ茶エンナーレ」を堪能したと言えるのです。
作品:中村ケンゴ 展示場所:イシバシヤ 展示作品:「風に吹かれて」「スピーチバルーン・イン・ザ・ヒノマル」
「かけがわ茶エンナーレ」で新しい自分を見つける旅に出よう
「現代アート」と聞くとやはり「理解するのが難しい」とか「何をどう見ていいのかわからない」という声をよく耳にします。
アートについて、かけがわ茶エンナーレ総合プロデューサー山口裕美氏は「アートは答えではなく、問いかけ」と言います。
現代アーティストたちの繊細な感覚と思考が、今まで存在しなかったものを生み出していきます。私たちが現代アートと出会うということは、未知との遭遇なのです。未知だからこそ、私たち鑑賞者は新しい感覚や思考を開花することができ、知らなかった自分自身と出会えるのではないでしょうか。
「かけがわ茶エンナーレ」では様々なワークショップやアーティストトークなどの関連イベントも開催され、人と人が実際に交流できる機会も設けられているので、そちらにも参加するのもオススメします。自分だけでは得ることのできない新鮮な発見が見つかるでしょう。
この週末は「かけがわ茶エンナーレ」で、現代アーティストの斬新な発想に思考を巡らせ、喫茶去の人情あるおもてなしに癒されながら、いつもとは少し違う自分と巡り合う旅をされてはいかがでしょうか?
作品:大庭 大介 展示場所:二の丸美術館 展示作品:「X/M」
公式サイト:https://www.chaennale.jp/