クリスマスに繰り広げられる“ミュージカルのような花火” 『ISOGAI 花火劇場 in 名古屋港』の稀有な魅力に迫る
12月24日のクリスマスイブに愛知県名古屋市の名古屋ふ頭で開催される『ISOGAI 花火劇場 in 名古屋港』は、日本でも数少ない冬の花火大会。全国花火競技大会で連続20年以上上位入賞を果たし、最優秀賞である内閣総理大臣賞を2度受賞した磯谷煙火店が、演出・製造・打揚までを担当する“ドラマチックハナビ”では、音楽やトーク、サウンドエフェクトなどを駆使し、臨場感あふれる音と花火の融合を実現。“ミュージカルのような花火”好評を博している。今回は、同花火大会実行委員会のメンバーである服部達哉さんにその稀有な魅力を語ってもらった。
――『ISOGAI 花火劇場 in 名古屋港』は、具体的にどんなイベントですか?
劇場型の花火!音楽と花火がハイレベルで融合した新感覚エンターテイメントです。さらに、花火の最新演出“ドラマチックハナビ”によって、クリスマスイヴにファンタジーワールドが繰り広げるられます。今までに観たことの無い、感動の花火と演出をご覧いただけます。
――冬の花火大会は全国でも珍しいと思います。なぜ開催されようと思われたんでしょうか。
もともとは、2014年までの25年間、別の主催者によって開催されていました。著名な花火写真家の写真集でも、冬花火ナンバーワンとして掲載されるほどのクオリティーの高い素晴らしい大会が、諸事情により閉幕したことを惜しむ声を受けて、日本花火鑑賞士会の有志が中心となって実行委員会を組織し、2015年に規模大きくして復活開催に至りました。
あらゆる条件に恵まれた類稀な花火鑑賞環境である名古屋港は、おそらく日本で一番花火を綺麗に見れる条件が揃っています。さらに、愛知県が誇る最高レベルの花火製造・演出技術を持つ磯谷煙火店が打ち上げるこの花火大会を継続することは、私の使命でもあります。
――日本で一番花火を綺麗に見れる条件具体的に教えてください。
まず、風向きが大事です。花火には煙がつきものなので、観客席が風下だと、花火から観客席に煙が向かってきてしまいます。これでは花火を煙が邪魔して綺麗に観る事ができません。観客席が風上である事が重要です。それと、気象条件も大事です。雨が降っていたり、湿度が高かったすると、見ること自体が大変だったり、靄が出て花火が見れないこともあります。晴天で湿度が低いとなお良いです。空気が澄んでいることも大事ですね。花火の大きさにより、例えば10号(尺玉)は上空300mまで上がりますので、空気が澄んでいればいるほど、はっきりクリアに見えます。
――なるほど。
クリスマスイブの名古屋港では、北風により陸から海に風が吹きます。花火は海の上の台船からあげるため、陸地にある観客側から風が吹くと、開いた花火の後ろに煙が流れて行くため、煙が視界に入らず、まったく気になりません。クリスマスイブに花火大会が開催されるようになって26年間、名古屋港ではイブに一度も雨が降っていません。冬のため、カラッとしていて湿度も低く、空気も澄んでいます。
そして何より、花火を作る会社が大事です。どんなに良い条件がそろっていても、花火会社の作る花火の質が低ければ、綺麗な花火は見られません。担当する花火会社は、プロの花火写真家のファンも多い、花火の発色が最も美しいと言われている、磯谷煙火店です。これ以上の条件が揃っている花火大会はありません。
――磯谷煙火店はどんな会社なんですか?
花火の最高ブランド“三河花火”の愛知県岡崎市に本社を構える、明治20年創業の老舗の花火会社です。全国花火競技大会(大曲の花火)では、連続20年以上上位入賞を果たし、最優秀賞である内閣総理大臣賞を2度も受賞するなど、輝かしい経歴を持ちます。また“元気なモノ作り中小企業300社”に花火会社として初めて選定され、経済産業大臣から表彰をうけるなど、全国屈指の花火技術を誇る花火製造会社として知られています。花火会社の中で唯一、ファンクラブが存在するほどの人気を誇っています。
――今年の花火大会の見どころについて教えてください。
今年もクリスマスにちなんだお話をもとに、まるでミュージカルのようなストーリー仕立ての
“ドラマチックハナビ”が展開されます。港前に並ぶ席では、音楽やストーリートークを聞きながら目の前に打ち上がる花火を楽しむことができます。
――実行委員を担当されて、思い出に残っているエピソードがありましたらお知らせください。
クリスマスイブに、児童養護施設のお子さんたち、障害をお持ちのお子さんたち、里親家族の方々などに花火を見る機会をプレゼントしてくださる、“サンタさん”として協賛を毎年募集しておりますが、賛同して協賛してくださる企業様や個人の方がたくさんいらっしゃることにまず感激しました。
そして、そのサンタさん達のご厚意で、ご招待したお子さんたちの中に、花火を見るおが初めててと言うお子さんがたくさんいらっしゃいました。花火を見る事は、私にとってはごくごく当たり前の事でしたが、そういう当たり前だと思っていたことが、色々な事情で経験できずにいるお子さんたちがいることに、驚きとショックを受けました。
花火開始前の時間に、招待させていただいたお子さんたちとお話をしたと気に、生まれて初めて見る花火をとても楽しみにしていると話してくれた、里親家族の小学生から高校生までの4人の女の子たち。花火終了顔、4人とも、感激したと言って泣いていたの忘れられません。
――観覧席などはまだ購入できますか?
SS席、S席、カメラ席は完売しております。A席はまだ若干余裕がありますので、お早めにご購入ください。
日程:2017年12月24日(日)19:00~19:45
雨天決行(荒天の場合は翌25日へ順延)
会場:名古屋港ガーデンふ頭一帯(〒455-0033 愛知県名古屋市港区1番9号)
来場者見込み :7万5千人(昨年実績)
主 催:名古屋港冬花火実行委員会
花火打上・演出: 愛知県岡崎市 (株)磯谷煙火店(内閣総理大臣賞受賞花火会社)
協賛観覧席: 個人協賛席/8,000席
後援: 国土交通省/愛知県/名古屋市/公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー/中日新聞社 中日新聞社会事業団/名古屋商工会議所/一般社団法人 愛知県歯科医師会/東海テレビ/ZIP-FM 流行発信/名古屋港管理組合/東海ラジオ
SS席 10,000円(大人・小人共通)
S席 5,000円(大人・小人共通)
A席・大人 3,000円
A席・小人 1,500円