LOUDNESS 名盤再現ツアーと2017年の活動を語る
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LOUDNESSがアルバム『8186 Now and Then』と映像作品『LOUDNESS JAPAN Tour 2017 “LIGHTNING STRIKES" 30th Anniversary 8117 at Zepp Tokyo 13 April, 2017』という2つのライブ作品を12月13日にリリース。名盤『8186 LIVE』の再現ツアーとなったライブを振り返りつつ、2017年の活動をメンバーに訊いた。
今のラウドネスのいい部分も加味されている。メンバー4人が熟成してきたアーティスト性も散りばめられていると思うよ。
――アジアツアーから戻ったばかりですが、今回は何ヵ所でライブを行なったんですか?
山下昌良(Ba):3ヵ所だね。先月、シンガポールへ行って、タイとマレーシアから帰ってきたばかり。
高崎 晃(Gt):とくにマレーシアは、すごくファンが多くて。
山下:入国管理の人が“写真、撮ってくれ!”って出てきたり、日本で外を歩いていても、そんなに声かけられないけど、マレーシアではホンマによく声かけられるぐらい異常に人気があるんだ。
高崎:ライブも大合唱で、ギターリフまで口ずさむからね。
二井原 実(Vo):マレーシアはホント熱狂的だよね。
――今年を振り返ると、海外のライブは多かったですよね?
高崎:日本は少なかったかもね。世界ツアーが、近年めちゃめちゃ増えてきている。とくにヨーロッパが多くなってきているよ。
山下:今年は、ヨーロッパに2回に分けて行っているしね。
二井原:ヨーロッパ縦断したからね。
山下:毎年濃いからね。でも、2016年のほうが多かったんじゃない?
高崎:2016年はヨーロッパに夏だけで3回行った。
二井原:罰ゲームみたい(笑)。
――そして、今回、発売されるライブアルバムが、2017年初めての、そして唯一の日本ツアーになりましたね。ライブアルバムの名盤『8186 LIVE』の再現ライブツアーで、最終日の模様がCD2枚に収録され、『8186 LIVE』のリマスタリングと合わせて4枚組で発売されました。
高崎:『8186』という代々木オリンピックプールで2日間やったライブは、81年にデビューしてから5年間のラウドネスの集大成だったのね。で、今年が2017年だから、ツアーのタイトルを『8117』っていうタイトルにして、コンセプトは『8186 LIVE』の再現だった。
山下:衣装もそういうコンセプトで、それぞれカツラも作って。
二井原:だから、髪の毛切ったんですよ。どうせヅラなんだから、もういらんやろ、と(笑)。
――ライブ自体、基本的には、『8186 LIVE』のセットリストだったんですか?
山下:それだけでは少ないから、プラスαでやろうかって。
高崎:もちろん再現だけじゃなしに、2000年にラウドネスが再編成されてオリジナルメンバーに戻ってから、今までのモダンな要素も取り入れつつね。より音楽性も幅広くなっているからね。
山下:『LIGHTNING STRIKES』に入っていて、過去に1回もライブでやっていなかった、僕が作った「Who Knows」がやれたのはうれしかった。
――アメリカツアーなどでも演奏したことがなかったんですか?
山下:やってないね。
――さて、アルバムの完全再現ではありますが、ライブの完全再現というのは珍しいですよね?
高崎:珍しいね(笑)。完全とは言っているけど、それだけじゃなしにモダンな要素やソロパートも取り入れて、今のラウドネスのいい部分も加味されていると思う。メンバー4人が熟成してきたアーティスト性も散りばめられていると思うよ。
――今回のライブを行なうにあたって、『8186 LIVE』を改めて観たり、聴いたりしました?
山下:観た観た。びっくりした。ベースソロもコピーしなきゃいけなかったし(笑)。
――ベースソロは、かなり忠実に再現していましたよね?
山下:今なりに変えようかなとも思ったんだけど、どうせだったら完全に同じことやったほうがファンの人もよろこぶかなと思って。
鈴木政行(Dr):ドラムソロは、完全に同じことはできないですけどね。僕にとって、『8186 LIVE』は、青春時代の作品なんですよ。とても思い入れがあって、時代的にも“これは特別な作品。これがジャパニーズメタルのライブアルバムだ”っていう神的なアルバムなんです。だから、本当はライブ当日も緊張するはずだったんですけど……けっこう楽しくできちゃって(笑)。いろいろメンバーからもアドバイスもいただきつつ、“自分らしくやったほうがええで”って言ってくれたりして、だいぶ気分がラクになりました。樋口(宗孝)さんのソロを再現することなんてできないですって、あんなすごいこと。あれを再現するとなると、いろんな意味でムリ(笑)。技術もムリですけど、存在がすごすぎて。でも、やっぱりドラムソロがいちばん緊張しましたね。このアルバムの流れは、全部頭に入っているんですよ。大好きなアルバムでしたから。
山下:映像のほうを買ってくれた方は、ちょっと注意して観てほしいんだけど、照明の担当の方が『8186』の時と同じだから、やっぱり似ているんだよ。彼でないとできないあの感じ。要所要所は、当時そのままやね。
高崎:オープニングからして、そうだからね。照明のスタッフが同じっていうのは、やっぱり同じテイストが出てくるよね。
※このインタビューの続きは『WeROCK 062』(2017年12月15日発売)に掲載。
LOUDNESS
WPCL-12787/90 ¥5,800+税
名盤「8186 LIVE」の再現ツアーとして2017年4月13日に行われた日本ツアーの最終日Zepp Tokyoの本編の模様と、オリジナル盤のリマスタリングによるCD4枚組。
DVD/BD『LOUDNESS JAPAN Tour 2017 “LIGHTNING STRIKES" 30th Anniversary 8117 at Zepp Tokyo 13 April, 2017』
LOUDNESS
<Blu-ray>¥6,500(税込)
<DVD>¥5,500(税込)
名盤「8186LIVE」の再現ツアーとして、2017年4月13日に行われた日本ツアーの最終公演のZepp Tokyoを収録した、LOUDNESS久々の映像商品。
アルバム『RISE TO GLORY -8118-』
2018年1月28日発売
【通常盤】GQCS-90484 ¥2,500+税
【初回限定盤】GQCS-90482/3 ¥3,500+税(ボーナスライブDVD付)
ニューアルバム世界同時発売