「もっと上にいきたくて、あがいてやっと出来た」 25歳の片平里菜が「今」を語る
片平里菜 撮影=森好弘
片平里菜の3枚目となるアルバム『愛のせい』(12月20日発売)は、発売前から先行配信しSpotify 国内バイラルチャートで、5日連続で1位、週間でも1位を獲得するなど話題となっている。前作『最高の仕打ち』から約2年振りとなる今作は25歳の等身大の女性の揺れ動くココロの内面が打ち出されている。誰もが通ったであろう恋愛模様の心情を繊細に描き歌声で寄り添い、女性としてのたくましさ強さを兼ね備えた彼女の想いがここにある。地元・福島を大事にしたい想い、そして『愛のせい』が完成する頃には「東京の人間になりたい」と思えたという彼女の心境の変化。この2年で彼女の中でどういう変化があったのか。今回のインタビューではアルバムの話はもちろん、彼女の「今」に迫った。
ーー前作『最高の仕打ち』から約2年。この2年間を振り返ってみていかがですか。
頂いたお仕事は何でもやってみて、その中で何が自分にとって必要なのかとか、何が自分に合ってるのかなっていうのを、ひとつひとつ精査して確認していた時期でした。自分と向き合ってた気がしますね。『最高の仕打ち』をリリースしてすぐに「結露」をリリースしたんですけど、アニメ『迷家–マヨイガ–』の書き下ろしのお話しがきて、特に今回のアルバムのコンセプトにしたかった曲というわけではなくて。そこから2017年3月に「なまえ」が発売されるまでも期間が少し空いたりとか。で「なまえ」から『愛のせい』をリリース出すのも、また1年ちかく経ってるんですけど、自分が何をやりたいのかという事を周りのスタッフに待ってもらいました。だから3枚目のアルバムはすごい時間かけて良いものを作らなきゃなと思っていましたね。
ーーそこから見えてきたものって何だったんでしょう。
1stアルバム『amazing sky』、2ndアルバム『最高の仕打ち』の頃も、やりたいことは決まっていたけど、表現の仕方に迷ってました。アレンジもそうだし、言葉やメロディとかにも迷いがあって。だけど、今回は表現の幅を広げるというよりも、自分の色を濃くしたいというか。ちゃんと凝縮したいなって思って今回のアルバムに向けて取り組んでいました。
片平里菜 撮影=森好弘
ーー前作までのアルバムは、さまざまなアーティストの方が編曲、プロデュースされていましたが、今作ではプロデュースが石崎光さんとですが、それは片平里菜という色を強く出したかったからでしょうか。
そうですね。前作まで、いろんな方と出来てたのも自分の中にブレない軸があって、そこに自信があったから出来てはいて。今回もそれをやろうと思えば出来たんですけど、もう一つ上のところを目指したいなと思った時に、曲ごとに外側の部分を変えるんじゃなくて、もっと濃度を濃くしたいというか。内面の言葉とか、どういうのを歌いたいかを光さんと話して、とにかく25歳の片平里菜が思ってる事を世に示したいよねって話してました。たくさん曲も作ったんですけど、今までだったら全然GOが出るような詩曲を生み出してはいたけど、でももっと上をいきたくて。あがいてようやくできましたね。曲順に関しても今回、スタッフとみんなで曲順を出し合ったんですけど、私の出した曲順を通させてもらいました。
ーー1曲目の『愛のせい』がタイトル曲にもなってます。この曲が出来てアルバムの全体像がみえたのでしょうか。
そうですね。他の収録曲と同時期に、この曲のタネとなる曲はあって。元々メロディと言葉は別にあって、それを光さんがこれとこれを組み合わせてみたら良いんじゃない? と提案してくれて出来た曲なんです。1番最後に出来た曲なんですけど、この曲が出来たことによってアルバムの全体像が見えてきましたね。
片平里菜 撮影=森好弘
ーー先日、Zepp Nambaで行われた『ライブハウスツアー2017-2018』でアルバムに収録されてる新曲「からっぽ」を披露されていました。前作までとはまた違う強さを感じて、女性としての強さ、覚悟みたいなものを感じました。
『最高の仕打ち』までは、強くなりたくてなってる感じというか。強くなってないとやってられなくて、いろいろ武装して硬派になっていくイメージなんですけど、今回のアルバムは、それを脱いでいくというか剥いでいったイメージで、女性の本当の強かさみたいなのは、前作と全然違う気がします。
ーーあと「からっぽ」を聴いた時に、片平さんの中で東京に対しての向き合い方が変わってきのかなと。
本当にその通りで、少し前までは東京の虚しさをすごく感じていたんですけど、今はもう愛おしさすら感じるというか。このアルバムができた頃にはちゃんと東京の人間になりたいなって思っていて。地元を大事にしたい気持ちは変わらないんですけど、東京で生きていかなきゃなという覚悟と想いがすごくありました。
片平里菜 撮影=森好弘
ーーリード曲にもなっている「異例のひと」はすごく可愛らしい楽曲ですね。
この曲は書けて良かったです。もうこういう気持ちになれないかもしれないなと思って(笑)。なれるかもしれないけど、年齢を重ねるたびにいろいろ分かってきちゃうと、「あー可愛かったな、この頃は……」って客観的になっちゃいそうで。
ーー「好きなひと」や「特別なひと」というタイトルではなく「異例のひと」というのが新鮮でした。
タイトルには実はそこまで拘ってなくて、自然だったんですけど、みんなに同じ質問されて。内容を知らなかったら悪くも捉えられるしね。でも、そうしたかったんだと思うんです。「すごい好きだけどムカつく〜」って気持ちで書いてて、「特別なひと」と言ってもいいところを敢えて「異例のひと」にしました。
片平里菜 撮影=森好弘
ーー個人的には「デイジー」「異例のひと」「山手通り」は女性が必ず通るような恋愛感情が描かれていて。その時にしか体験できない若さゆえのはがゆさを感じて、すごく共感しました。
ほんとですかー! 嬉しい。私だけじゃなかった。「異例のひと」は当時付き合ってた彼とけんかした次の日に書いた曲で。他の曲も今回は実話に基づいて書いてるものが多いので、どれも感情移入ができるものになったと思います。
ーー最後の方に「結露」が収録されていることによって安心感があるというか。
この曲は浄化作用がある曲だなって思います。歌っていてもいろいろ洗い流してくれる感じがあって。だから最初の方で歌っちゃうともったいないというか、嬉しいとか寂しいとか悔しいとかいろんな感情になった上で、最後の方にこの曲があるからフラットになれる気がします。
片平里菜 撮影=森好弘
ーー現在、ツアー中ですが『愛のせい』をリリースして、これから後半が始まりますが今の心境はいかがですか?
ツアーは始まった時からすごく楽しくて、もっともっとやりたいですね。今回はアルバムツアーとは銘打ってないので、アルバムから数曲しかやってなくて。3月に行ったホールツアーの延長線上でいろんな地方を周りたいなと思って決めたツアーなので、今までの自分をちゃんと消化したいなという気持ちで過去の曲たちをじっくりやりたいなと思っています。それが終わってからアルバムの曲を提げてまたライブをたくさんやりたいです。
ーー分かりました! 2018年もライブ楽しみにしています。今日はありがとうございました。
片平里菜 撮影=森好弘
取材・文=YUMI KONO 撮影=森好弘
12月20日(水)
価格:3000円+税
品番:PCCA-04605
仕様:初回プレス分はスペシャル紙ジャケット仕様。
初回封入特典:「異例のひと」弾き語りコード譜
01.愛のせい
02.子供時代
03.デイジー
04.lucy
05.異例のひと
06.山手通り
07.wash brain
08.なまえ -naked-
09.Howling wolf
10.結露
11.からっぽ
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■2017年12月23日(土) 郡山HIP SHOT JAPAN
open 17:00 / start 18:00
(問)キョードー東北/022-217-7788
■2018年01月06日(土) 名古屋ダイアモンドホール
open 17:00 / start 18:00
(問)サンデーフォークプロモーション/052-320-9100
■2018年01月13日(土) 金沢AZ
open 17:00 / start 18:00
(問)キョードー北陸センター/025-245-5100
■2018年01月20日(土) Zepp DiverCity
open 17:00 / start 18:00
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