渕上舞さん「上映が始まってしまうことが、不思議と寂しい」 『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』初日舞台挨拶レポート
『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ Cadenza』初日舞台挨拶レポ
10月3日(土)・新宿バルト9にて、同日より公開された劇場アニメ『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』の初日舞台挨拶が行われました。
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』は、Ark Performanceによる原作コミック『蒼き鋼のアルペジオ』のアニメ化作品で、“霧の艦隊”と、潜水艦イ401の艦長・千早群像率いる“蒼き艦隊”の戦いを壮絶に描いています。今年1月には前編である「DC」が公開され、今回の「Cadenza」では、ヒエイ率いる「霧の生徒会」なども現れ、さらなる強敵との対決が描かれた2部作完結編となっています。
初日舞台挨拶には、千早群像役の興津和幸さん、イオナ役の渕上舞さん。そして霧の生徒会メンバーである、ヒエイ役のM・A・Oさん、ハグロ役の五十嵐裕美さんが登壇し、本作の裏話や、本シリーズが完結した感想などをたっぷりと語ってくれましたので、今回はその様子をお伝えします!
■これでアルペジオは完結。涙の舞台挨拶と思いきや……?
感動のフィナーレを迎えた上映後に登壇した4名は、それぞれ観客のみなさんにご挨拶。興津さんがご挨拶すると「艦長ー!」と大きな声援に応えました。女性陣3名は、煌びやかな衣装で登場! 渕上さんは蒼と白に包まれたイオナを彷彿とさせる衣装で登壇し、M・A・Oさんはキュートなメガネと、出席簿持ちヒエイの姿に。そして五十嵐さんは元気なオレンジ色と黄色の長いリボンで身を包み、初披露のハグロのコスチュームと、霧の生徒会の出で立ちで登場しました。
感動のエンディングの後だったので、しっとりとした舞台挨拶にするはずだったと語る興津さんでしたが、「やあみんなー! 艦長だよー! ぐん・ぞー! ぐんぐんぞー!」と、元気な挨拶で会場を盛り上げたりし舞台挨拶がスタート!
■終わった後だから語れる、霧の生徒会トーク!
本作『Cadenza』について伺うと、M・A・Oさんが唐突に「霧の風紀は、地球の風紀」とヒエイのキメ台詞をキリッと放ち、会場から笑いが起きていました。興津さんは「アシガラさんは何しゃべってるか、全然わからない!(笑)」と、劇中のとあるシーンで、水中でアシガラがしゃべるシーンにツッコミ! 五十嵐さんは、アシガラを演じた三森すずこさんのアフレコ時の様子について語り「生徒会室の後ろでずーっと関係ない事をしゃべるシーンの収録は、本当に私達の後ろで関係ないことしゃべってて、うわーつらそうだなーって!」と、三森さんの凄さとアシガラの魅力を伝えます。さらに興津さんは「いやぁーアシガラ、バカでしたねー!(笑) アシガラがバカだと思うひとー!」と、観客へ挙手を要求! 半分以上の手が上がったお次は「アシガラがかわいいと思う人ー!」と聞き、こちらはもちろん、満場一致でした!
続いてハグロはやる気がないですよね? と司会から尋ねられ、五十嵐さんは「違います、やる気はあるんです!」と、劇中では常に眠たそうにしていたハグロ。それに対し渕上さんは「なんか、(ハグロに)似てるよね五十嵐さん」と切り出すと、五十嵐さんは「えっ!?」と驚愕! そのことについて「こういう(気だるい感じの)役が多いのは分ってたけど、かっこいいのもやりたい!」と思っていたとのことで、本作の他の役も受けていたそうですが、決まった瞬間「ですよね!」と五十嵐さん本人も思ったそうです。
お次は、ヒエイについて! M・A・Oさんは「ヒエイさん、色々がんばりましたよ?」といいますが、司会から「生徒会は結構崩壊してますよね?」とつっこみが! 五十嵐さんも「ヘタレっぽいところがM・A・Oちゃんっぽいよね」と、霧の生徒会はキャスト陣とどこか似ていると語ります。また、ヒエイの「霧の風紀は、地球の風紀」というキメ台詞について、アフレコ時に「これは、ヒエイが言いたくてただ言ってるだけなんです」とスタッフに教えてもらったとのことで、ヒエイはかっこよくキメる自分に酔っているそうです。M・A・Oさんは「そこがかわいい」と笑いながらコメントしていました。
■男としてダメだしされる千早群像に会場も大爆笑!
霧の生徒会トークのお次は、蒼き艦隊側の番です。ここで渕上さんは、劇中に登場したペンダントを着けていたことをアピールし、「これを着けることは、少しさびしい」と感慨深いものがあるようです。渕上さんは続けて「本作品はとても素晴らしいんですが、1つだけ不満があるんです。イオナと群像がいいところまでいかないんですよね」と、二人の関係がとてもはがゆいことを明かしました。「男としてダメ」と、群像に対してのダメ出しに、興津さんも苦笑い。
また、劇中大事なところで転んでしまう群像について興津さんは「いつも艦長室に座ってるから、あんまり走ったりしたことない(笑)」と、運動不足を指摘します。渕上さんも「もう、群像、遅いんですよ」と、さらにダメ出しを重ねて、会場内は笑いに包まれました。
続いては、それぞれのお気に入りシーンについて。五十嵐さんは「ナチ全般」、M・A・Oさんは「ヒエイが噛まれるところ」、渕上さんは「アシガラの攻撃」について体をつかったモノマネでアピール! 興津さんは「僧がかっこよくて悔しい!」と、潜水艦イ401のクルーである織部僧のシーンがお気に入りのようです。
■上映されてしまうことが、不思議と寂しい(渕上さん)
いよいよ最後となり、それぞれのお別れのコメントで締めとなりました。その中で五十嵐さんは、実はTVシリーズでは、イオナ役でオーディションを受けていたことを明かし、「うらやましいなーって思ったんですが、映画のオーディションが来たと! しかも素敵な生徒会の一員となれたことが、とてもうれしいです」と、感無量の様子でした。また、五十嵐さんは、舞台挨拶をするのがはじめてとのことで、本作でそれを迎えたことが誇らしいとも語りました。
M・A・Oさんは前作DCに出演された際に、言っていたことについて明かし「TVシリーズの、お茶会シーンがとってもうらやましくて、『Cadenza』で生徒会でやりたいなーって言っていたんです。そしたら、お茶ではないんですが、生徒会室でみんなが集まるシーンがあったので、うれしかったです!」と、夢が叶ったことを喜んでいました。
渕上さんは「公開直前になって、この映画が始まってしまうことが寂しいっていう、不思議な感覚に陥ってしまって」と、いろんな感情があったようです。また、ラストシーンについて、一人一人の思いを持ってほしいことを語りました。
最後に興津さんは、そのラストシーンについて、アフレコ中に思ったこと、完成版を見て思ったことが違うことを明かし「上映が終わったあとには、イオナありがとうと、渕上さんに伝えました」と、イオナへの感謝を述べたそうです。ラストにはアルペジオお馴染みのあのセリフ。観客全員で「イ401、発進!」&渕上さんの「きゅ~そくせんこ~」で、イベントは幕を閉じました。
◆公開情報
『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐ Cadenza』
10月3日より全国劇場にて公開中
【STAFF】
原作:Ark Performance「蒼き鋼のアルペジオ」
(少年画報社/月刊「ヤングキングアワーズ」連載)
監督:岸 誠二
助監督:柿本広大
3DCGアニメーションディレクター:鈴木大介
構成:上江洲 誠
SF考証:森田 繁(スタジオぬえ)
脚本:上江洲 誠、森田 繁、中村浩二郎
キャラクターデザイン:森田和明
メカデザイン:松本剛彦
美術監督:大久保錦一 色彩設計:伊東さき子
撮影監督:奥村大輔
編集:廣瀬清志(eDiTz)
音響監督:飯田里樹
音響効果:奥田維城
音楽:甲田雅人
アニメーション制作:サンジゲン
製作:アルペジオ・パートナーズ
配給:ショウゲート
【CAST】
千早群像:興津和幸
イオナ:渕上 舞
タカオ:沼倉愛美
ハルナ:山村 響
コンゴウ:ゆかな
ヒュウガ:藤田 咲
キリシマ:内山夕実
織部 僧:松本忍
橿原杏平:宮下栄治
四月一日いおり:津田美波
八月一日 静:東山奈央
刑部蒔絵:原 紗友里
ヒエイ:M・A・O
ミョウコウ:福原綾香
ナチ:佐藤聡美
アシガラ:三森すずこ
ハグロ:五十嵐裕美
クルツ・ハーダー:木内秀信
上陰龍二郎:置鮎龍太郎
ムサシ:釘宮理恵
ヤマト:中原麻衣
千早翔像:中田譲治
>>アニメ『蒼き鋼のアルペジオ ‐ アルス・ノヴァ‐』公式サイト
>>アニメ『蒼き鋼のアルペジオ ‐ アルス・ノヴァ‐』公式ツイッター(@Arpeggio_TV)