i☆Ris インタビュー 芹澤優 久保田未夢 若井友希 澁谷梓希が2017年を振り返りつつ、2018年の4thライブツアーへの意気込みを語る!
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6人組“声優とアイドルのハイブリッドユニット”i☆Risから、芹澤優、久保田未夢、若井友希、澁谷梓希の4人が登場! 昨年11月に行われた5周年ライブで発表された「4thライブツアー」に向けての意気込みと、個々の活動を充実させた2017年について語ってもらった。
――皆さんにとって、2017年はどのような1年でしたか?
芹澤:私は自分のなかの仕事に対する考え方が変わった年だなとすごく思いました。(歌手として)ソロデビューを4月にさせていただいて、声優としてもいままでで一番いろいろな現場に行かせていただいて。これまでも仕事にはまっすぐに向き合ってきたつもりではあるんですけど、自分の肩に乗っているファンの方だったりスタッフさんのためにも、もっともっとひとつひとつの仕事に本気で向き合わなきゃなって。この5年間でメンタルがいちばん変わった1年でしたね。
久保田:i☆Risとしてはシングルのリリースが1枚、アルバムが1枚だったので、意外とファンのみんなに会えていない年だったなと思っています。これまでの4年間ってすごいペースでCDとかを出させていただいて、リリースイベントとかもしていたので、いつも同じくらいのペースでファンのみんなと会えていたんですね。それで寂しく思っている部分もあったんですけど、個人の仕事としてファンの方と会う機会が何回かあったので、2018年も引き続きそういう機会を作れるといいなと思います。
若井:私も、2017年は個人をいちばん磨くことができた1年でした。お芝居もいろいろな役をやらせていただいたり、ソロでライブに出させてもらえたり、曲を書いたり。目標に掲げていたものを全部達成できたので、すごく充実していてあっという間でした。グループとしては確かにあんまりたくさんイベントに出たという感じではないんですけど、よりみんなが個人個人の活動をがんばった1年だったのかなって思います。
澁谷:私は、2016年から個人での活動の幅が増えてきて、2017年も多く個人での活動があって、よりi☆Risでいることの良さというか安心感に気付けました。帰る場所があるというか。それって忘れちゃいけないことだなって。自分の今いる立ち位置とか、環境のありがたさに改めて気づけた1年だったなと思います。
久保田未夢
――2017年11月の5周年ライブ『i☆Ris 5th Anniversary Live~Go~』でも澁谷さんが服のデザインをされたり、若井さんが作った曲を歌われたり、個人での活動がしっかりとした形になってフィードバックされているように見えます。
澁谷:i☆Risでやったことが外に活きることも多いし、個人でやったことはもちろんi☆Risにつなげたいし、そういう気持ちはみんなそれぞれあると思います。
――『i☆Ris 5th Anniversary Live~Go~』は、どうでしたか?
若井:いちばん激しかったなと思います。この5年で。セットリストもそうですし、2デイズも初めてだったので。課題が見えたライブでもあったし、まだまだやれるなと思ったところもありました。あと、やっぱりi☆Risはライブがいちばん輝くなって思いました。
久保田:トークとかよりぜんぜんいいと思います。
――MCもすごくおもしろかったですよ!
若井:何話したか覚えてないんですけど(笑)。
芹澤:できるだけMC少な目でライブしたいよね。
若井:しゃべるより歌えみたいな感じになってきた。
芹澤:逆に、声優として個々が自分のイベントで話す機会はあるので、6人でしかできないことっていったらi☆Risの楽曲を歌う・踊るっていうことだなって。。ライブはファンの皆さんも楽しみにしていると思うので。
久保田:お客さんとの熱のぶつかり合いとかがいちばん実感できるのはライブだからね。
若井友希
――そんな5周年ライブで、アルバム『WONDERFUL PALETTE』を引っ提げての4thライブツアーが発表されました。どういったツアーにしたい、こういうことをやりたいと考えていることはありますか?
若井:アルバム(『WONDERFUL PALETTE』)のなかにソロの楽曲が6人分入っているので、いかに3rdツアーと違うものをソロで見せるかですね。より個人の色も強めていきたいですし、去年とは違う見せ方をどうやって違いをつけるかは決めたいなと思っています。あとは、演出とかで面白いことができたらなって思います。
澁谷:まだ何も決まってないから言えないよね。
芹澤:メンバー集まっての会議もしてないしね。
若井:映像を使って面白いことをしたい!
澁谷:私も「去年と同じじゃん」っていうのはいちばん言われたくないので。やっぱり。
芹澤:場所も去年と同じようなところが多いし、ソロがあるだろうっていうのもファンの方が予想できちゃっているので、予想できているとおりのライブになったらつまらないなって。アルバムの曲を中心に、いかにほかの楽曲とか今まで歌っていなかった曲で面白さを見せていけるのかって。
澁谷:めっちゃ難しいね。なんで3rdでソロやったんだっけ?
芹澤:3rdツアーも「個々の個性を見せる」っていうのがテーマではあったんですよ。
久保田:難しいね。
芹澤:いい意味で裏切れたらいいなと思いますね。
澁谷:客席でずっと歌ってるみたいな感じでもいいんじゃないですか。
芹澤:うん。i☆Risって、声優だけどアイドルっていうどっちもが大事になるので、「声優アーティストとして遠くに行ってしまった」っていうのは思われたくない。いつも言っていますけど、距離が近いライブっていうのはこれからも大事にしたいなってすごく思いますね。
久保田:私はなんだろう…出身の埼玉で来年もライブができるので、そこはやっぱり出身のメンバーが輝けるようなステージができたらいいなって思いますね。ほかのメンバーも札幌とか、東北だったり、岐阜じゃないけど愛知だったりもあるので。今年もあったよね、。
若井:わりと毎回i☆Risのツアーは出身の人がいたら輝くようにしてくれるありがたみが。
久保田:そういうのができたらいいなっていうのがありますね。
澁谷梓希
――澁谷さんは衣装のデザインを担当したいと、5周年ライブのMCで話していましたね。
澁谷:はい、やります。
――もう決まったんですね。
澁谷:いえ、決定にしてもらいます(笑)。まだ見せていないけど、勝手にこういうのがいいですって考えているので。まとめてバーッ!て描いてます。
――それはしっかり記事にして「私の案を使え」とプレッシャーをかけていかないといけませんね。
澁谷:私にプレッシャーかかるだけですけど(笑)。良いものを作らなきゃなって。ただ、メンバーのことを考えてちゃんと描いているので、かわいいんじゃないですかね。
――照明が当たって色が変わるのがライブならではの見せ方でしたよね。
澁谷:2月に出るシングル「Memorial」の衣装もデザインしているんですけど、ライブの衣装を立て続けにデザインさせていただいて、ステージ映えするような衣装に頭が固まっちゃって(笑)。シングルのほうの衣装は苦戦したんですが、自分にはステージ映えする衣装を作るのが向いてるんだなというのがわかりました。5周年の衣装はメンバーが喜んでくれたんですけど、みんな素直だからフィッティングのときとかはいつも緊張するんですよ。「これかわいくない」とか言われたらどうしようと思いながら。実際になんでそういうこと言うの?って悔しい思いもしましたけど、作り手だからそこを超えてもっと良いものを作らないといけないなと思いながらいつも描いています。作るからには使ってくれる人と、それを見た人のことも考えて、仕上がるのがいつも楽しみです。
――そのシングル「Memorial」は『アイドルタイムプリパラ』の新主題歌ですね。こちらもライブで披露されるのを楽しみにしているファンが多いと思います。
澁谷:『プリパラ』から今の『アイドルタイム~』になってからは、わーすたちゃんが主題歌を歌ってきて、私たちもちょっと離れた場所からプリパラという作品を見る感覚になっていたんですね。それが、またi☆Risがオープニングで戻ってくると発表したときに、それをすごく喜んでくれる方がいてくれて、ここが私たちの帰る場所なんだなって思いました。自分たちがいちばんお世話になっている作品ですし、前はちょっと浮いていたものが地に足がついてレコーディングできました。
久保田:私はむしろ緊張したな。『プリパラ』はいままでたくさん歌わせていただいていましたけど、『アイドルタイム~』では初めてで。たぶん、『アイドルタイム~』から見始めた小さい子もいると思うんですよ。その子たちからしたら「このお姉さんはだれだろう?」ってなるじゃないですか。そういう子たちにも、こういう前の作品があったんだよって知っていただくきっかけになれたらいいなって思いました。
芹澤:やっぱり、『プリパラ』っていう大きなくくりのなかで、この作品に対していちばんいろいろなことを思っていちばん大好きなのは私たちなんだぞ!っていう。自慢じゃないですけど、誇らしい気持ちというか。私たちが歌うことにきっと意味があるはずだって思って、レコーディングできたんだと思います。わーすたちゃんがどうというのではなくて、自分たちが元祖っていうか。
澁谷:守ってきたね。自分たちがずっと。それだけ一緒に時間をすごしてきた作品なので。より気持ちも入りますね。レコーディングでも。歌詞も毎回『プリパラ』の楽曲は素敵で、注目してほしいです。
若井:サビの歌詞に「Make it!」(『プリパラ』第1期OPテーマ)と同じようなフレーズを入れてくださっていて。最初に始まった私たちの「Make it!」から3~4年経った今、キャラクターの気持ちとかも考えて聴き比べとかしていただいても面白いかなと思いますね。
芹澤優
――最後に、ツアー以外の部分で2018年の抱負をお聞かせください。
澁谷:やることはこれまでと変わらず、ただ仕事量をもっともっと増やしてより確かな澁谷梓希ブランドを作っていきたいですね。DJもそうですし、洋服のプロデュースや衣装デザイン、そういうものを全部含めて“澁谷梓希”っていうブランドをしっかり固めていける1年になればいいなって思います。
若井:私も今年できたものをより大きくしていきたいなという感じで。曲を作って自分としても歌いたいし、誰かに提供できたらより嬉しいし、お芝居ももっともっとやりたいので、たくさん声優としても活躍したいですし。今年できたものをより大きくする、停滞しないように斜め上に行けたらと。
澁谷:右肩上がりでね。
若井:右肩上がりでいきます!
久保田:私は来年は、そうですね。この5年間やってきたことをすべてぶつけるくらいの気持ちで挑んでいきたいなって思います。i☆Risを5年間やっていて、歌とダンスは成長できたかなと思うんですけど、お芝居はまだ全然なので。それも今まで以上に来年は己に厳しくやっていきたいなって思います。
芹澤:私は、来年はリハから可愛い女の子になりたいですね。ちょっと、今日、イベントに出てて…。(取材は12月24日の『アニメJAM』開演前)
澁谷:モニター見て、自分で「やばい!やばい!」って言ってたね。
芹澤:リハからかわいいって重要だと思うので。リハ着とかもかわいいのを着たいですし、リハとはいえ多少は化粧をして出るように…。もう23歳になったので、朝見ても夜見てもかわいい、リハで見てもかわいい“YU SERIZAWA”になりたいなっていうのがざっくりした目標です。細かいことでいうと、占い師に「来年、死ぬ気で働くといいことがある」って言われたので、死にたいと思います…!(一同笑)
澁谷:来年の目標をまとめると「死にたい」って(笑)。
芹澤:それくらいの気持ちでがんばりたいです(笑)。
取材・文=藤村秀二