ALSDEAD活動停止前のシリーズライブ第3弾、9/19渋谷REXレポート
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10月9日、高田馬場AREAでのライブをもち活動を休止するALSDEAD。最後のときに向けて、9月から開催してきたシリーズワンマン公演の第3弾が9月19日(土)渋谷REXで開催され、そのオフィシャルレポートが到着した。
いよいよ今週金曜、10月9日に高田馬場AREAで行うワンマンライブを持って、7年間に及ぶ活動を一度停止し、眠りにつくALSDEAD。
彼らは現在、新たなる始まりに向け『Born To Be Dead:PROLOGUE/ch1/ch2/CODA』と、それぞれに タイトルを付けた4本のシリーズワンマンを展開中だ。9月12日に新宿LOFT BAR LOUNGEにて行われた『Born To Be Dead:PROLOGUE』は、全曲アコースティックによる公演。2本目に当たる9月18日に東高円寺二万電圧にて開催した『Born To Be Dead:ch1』は、全編激しい曲のみで構成。3本目、9月19日に渋谷REXにて行われた『Born To Be Dead:ch2』はファンからアンケートを取り、人気上位の曲のみでセットリストを組むリクエストライブになっていた。
残る10月9日高田馬場AREAでの『Born To Be Dead:CODA』の詳細は、間もなくメンバーらの口より告げられるだろう。
レポートも3本目。9月19日(土)に渋谷REXを舞台に、ファンたちのリクエストを元に構築したライブ『ALSDEAD presents ONEMAN【Born To Be Dead:ch.2】』が行われた。この日は特定の年代に偏ることなく、その時代ごとにライブを支えてきた曲たちや、バンドを熱烈に支え続けてきたファンだからこそ知っているレアな歌の数々が並んでいた。そのメニューを通し、ALSDEADがライブを通して支持を重ねてきたバンドであることを再認識。
今宵のライブは、リクエストランキング3位の支持を得た「IDEA」からスタート。激しくもスケールあふれた演奏の上で、抑揚を持ったMAKIの歌声が軽やかに舞い踊りだした。続く「Behind The Pride」を通し、場内へ無数の 拳を突き上げさせたように、早くもALSDEADらしい舞台空間がそこには広がっていた。
「初のリクエストワンマン。けっこうマニアックな曲と何時もの曲が入り混じっててセットリストを組むのが大変だったね。中には、ライブでやるのが2回目の曲もあったり。どう楽しむかはリクエストしたみなさん次第なんで」(MAKI)
エキセントリックな沁のギターに重なるよう「Faceless Biliever」がドライブし始めた。MAKIも抑揚を持ったメロディーを、駆ける旋律の上へ巧みに重ねてゆく。観客たちを猛々しい熱狂の中へダイブさせた「Into The Void」やリクエスト2位を記録した「ENSLAVED」。どちらもえぐるような衝撃を身体に与えるにも関わらず、その歌にとても惹かれてゆく。
奈落へ引きずり込み狂ったように身悶えさせた、ライブでは定番の「LOS」が、リクエストライブでも上位にくるところが、ALSDEADのファンの熱さを物語っている。激しいからこそ、その中から浮かび上がる高揚した歌にも強く魅入ってしまう。間奏では、VOIVOIと絶叫のやり取りも登場。今にも壊れそうな感情のもと、激しく唸るミッドグルーヴの上で朗々と歌い上げた「F99」。一転、ふたたび轟音の撃鉄撃ち放った激情高揚歌「INAZUMA」。マグナム弾で身体中を撃たれたような重い衝撃を全身に感じながら、誰もが禁断の熱狂に溺れ続けていた。
「今回のリクエストの1位が『Sugar』、圧倒的に多かったんですよ」(MAKI)の言葉に続いて演奏したのが、これまでライブで数回しか披露したことのないレア曲の「Sugar」。触れた人の感情を熱く掻き立ててゆく歌と演奏に合わせ、会場中の人たちが手を振り熱狂の宴に溺れ出した。その熱気へ拍車をかけるよう、誰もがタオルや頭を振り乱しながら「Dirty Evil」や「EVOⅢ」が作りあげた 激烈な音の渦に溺れ続けていた。
ライブも終盤戦へ。熱狂し火照った身体を優しく抱くよう、哀切な感情たっぷりに「秘密」を歌い奏でてゆく。触れたら壊れそうな脆さを持った表情なのに、その中からは、気持ちを掻き立てる熱い芯となる想いも伝わってきた。沸き上がる感情のままに手拍子を始めた観客たち。駆けだした躍動的な演奏に乗せ、嘆き高揚のドラマを描き出した「Fragile」。緩急様々な表情を持ったドラマは、身体折り畳み猛り狂わせた「404」と「In Bloom」を通し、熱狂と絶頂を身に抱かせ、幕を閉じていった。
たとえ心情掻き立てる激烈な歌だろうと、どの曲も感情的でメロディアスな歌が胸に強烈に突き刺さっていた。その芳醇な音楽の魔力に、誰もが身も心も奪われていたのは間違いない。アンコールでも拳振り上げ、頭を想いきり揺さぶる空間作りあげた「乖離」や「FLASH BACK」と、全身全霊で暴れるに相応しい楽曲を連発。気力と体力の限界まで共に挑み愛い恍惚と絶頂を迎えフィニッシュしてゆくライブを、今宵もALSDEADは見せてくれた。
新たなる幕開けに向け、9月に3本行われた『Born To Be Dead:PROLOGUE/ch1/ch2』。1本毎に明確なテーマを掲げたことにより、ALSDEADというバンドが持つ本質を改めて強く感じてゆく機会にも、このシリーズライブはなっていた。
終わりに向かって集大成してゆくのではない、次なるステージへ向け、ファンとメンバーらで一緒に7年間の歩みの中へ描き出した"あるべき姿"を再確認し続けたこのシリーズ。その最後を飾るのが、いよいよ今週10月9日(金)に高田馬場AREAを舞台に行われる『ALSDEAD presents ONEMAN【Born To Be Dead:CODA】』になる。この日は、LIVE DVD用の収録も行われることも決定。何に向けて終止符を打つのか?! その答えは高田馬場AREAで行われるワンマンライブの日に、一緒に受け取めようではないか。そして、何時もの熱狂の物語を永遠に消えない映像の中へ熱く記録するためにも、封印前、最後の大暴れをしてやろうじゃないか!!
文=長澤智典
撮影=玲人
1.IDEA
2.Behind The Pridemc
3.Faceless Biliever
4.Into The Void
5.ENSLAVED
6.LOS
7.F99
8.INAZUMA
9.Sugar
10.Dirty Evil
11.EVOⅢ
12.秘密
13.Fragile
14.404
15.In Bloom
EN1.乖離
EN2.FLASH BACK
10月9日(金) 高田馬場AREA
開場 18:30 開演 19:00
前売 ¥4,000/ 当日 ¥4,500 ※税込/ドリンク代別
イープラスhttp://goo.gl/Xq8Dsp (パソコン/スマートフォン/携帯共通)
(問)高田馬場AREA 03-3361-1069