尾上松也・中村歌昇・坂東巳之助らが『新春浅草歌舞伎』初日開幕で、鏡開き!

2018.1.2
レポート
舞台

鏡開きをする中村錦之助、中村歌女之丞、中村米吉、坂東新悟、中村歌昇、尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村隼人、中村梅丸(左から)

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次世代を担う若手の登竜門として知られる『新春浅草歌舞伎』が、2018年1月2日に開幕。今年の第一部(午前11時開演)では、年始挨拶の「お年玉」、『義経千本桜 鳥居前』と『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』、第二部(午後3時開演)では、こちらも「お年玉」から始まって、『操り三番』、『双蝶々曲輪日記 引窓』、『銘作左小刀 京人形』が上演される。今や恒例となった浅草公会堂での正月興行初日の朝、出演する尾上松也中村歌昇坂東巳之助坂東新悟中村種之助中村米吉中村隼人、そして中村錦之助らが鏡開きを行った。

尾上松也

松也は「4年目を迎えまして、とにかく新たな気持ちで挑まなければいけないなと思っております。去年に比べて人数が増えまして、また華やかな形でこの浅草歌舞伎をできることをすごく嬉しく思っております」と挨拶。第一部『元禄忠臣蔵』で〈綱豊卿〉役、第二部『引窓』で〈濡髪長五郎〉役を演じる松也。「諸先輩方にご指導いただいたことを出し切りまして、次に繋がれるように精一杯務めてまいります」と話した。

その他、中村歌昇坂東巳之助坂東新悟中村種之助中村米吉中村隼人、中村梅丸ら若手歌舞伎俳優、中村錦之助、中村歌女之丞らベテラン勢も、それぞれ意気込みを語った。

中村歌昇

坂東巳之助

坂東新悟

中村種之助

中村米吉

中村隼人

中村歌女之丞

中村梅丸

中村錦之助

出演俳優、松竹の安孫子正副社長、服部征夫・台東区長を合わせた計12名で、「よいしょ!」という掛け声とともに、2つの酒樽を開いた。そして、早朝から並んだファンたちに酒を振る舞った。

鏡開きをする中村歌昇、尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村隼人、中村梅丸、松竹株式会社の安孫子正副社長(左から)

鏡開きをする、服部征夫・台東区長、中村錦之助、中村歌女之丞、中村米吉、坂東新悟、中村歌昇(左から)

振る舞い酒をする出演者ら

振る舞い酒をする出演者ら

振る舞い酒をする尾上松也(中央)

◆新春浅草歌舞伎関連イベント情報◆

◇「お年玉」(年始ご挨拶)

(第一部、第二部ともに)開幕に先立ち、出演俳優が来場客に向け年始の挨拶。挨拶する俳優は公演ごとの交代制。贔屓にしている俳優の公演回に観劇するのも楽しみの一つだろう。演目の解説や歌舞伎の見方、ユーモアに溢れる挨拶や「新春浅草歌舞伎」の思い出話など、俳優ごとにトークの内容は様々なので、普段は見ることのできない姿を見られるチャンス。舞台と客席の距離をぐっと縮める毎年恒例の人気企画。

◇「着物で歌舞伎」の日→今年は1月20日第二部

観客が着物で観劇する日。劇場スタッフも着物姿で観客を出迎え、正月らしい華やかさを味わえる。「着物で歌舞伎」の日の来場客には記念品の贈呈も。

◇「浅草総見」→今年は1月12日第二部

ロビーにて浅草の芸者衆が来場客を出迎え。この日に合わせ、地元・浅草の人も多数観劇し、年始の挨拶を交わす様子が見られる。地元に愛される初春の催しならではの光景だ。

取材・文・撮影=五月女菜穂

公演情報
新春浅草歌舞伎

■日程:2018年1月2日(火)~26日(金)
※8日(月)は第1部休演。※20日(土)第2部は「着物で歌舞伎」の日
■会場:浅草公会堂
■出演:
尾上松也/中村歌昇/坂東巳之助/坂東新悟/中村種之助/中村米吉/中村隼人 中村錦之助
中村歌女之丞/中村梅丸
■演目:
【第一部】午前11時開演
お年玉(年始ご挨拶)
一、義経千本桜 鳥居前
二、元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
【第二部】午後3時開演
お年玉(年始ご挨拶)
一、操り三番叟
二、引窓
三、京人形
■公式サイト:http://www.asakusakabuki.com/