DIR EN GREY京をアラーキーが撮りおろし!雑誌『ダ・ヴィンチ』に掲載中
荒木経惟(写真・左)、京(写真・右)
鬼才×鬼才の出会いはフィルムに何を刻むのか。
本日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』にDIR EN GREY、sukekiyoのヴォーカリストとして活躍する京の撮りおろし写真が掲載中だ。掲載される「男 アラーキーの裸ノ顔」は、「男の顔は究極のヌード」と語るアラーキーことカメラマン荒木経惟氏による名物連載コーナー。1997年から現在に至るまで、ビートたけし、王貞治をはじめ200人以上の俳優、芸術家、スポーツ選手の顔を撮影してきた。被写体をシンプルにモノクロ写真1枚で撮りおろし、内面や素を引き出すエネルギーに満ち溢れた連載として高い評価を受けている。
9月上旬に都内スタジオに行われた撮影。スタジオに現れた京を見てすぐに「ここに美人がいるね」と右肘にある能面のタトゥーをいたずらっぽい表情で指差す荒木氏。腕だけでなく首や背中など全身に様々な想いを込めて刻まれた京のタトゥーを気に入った荒木氏は「じゃあ、さっそく撮ってみようか」と、出会って5分も経たないうちに撮影はスタートした。
何もない真っ白なスタジオ。高性能なデジタルカメラが主流のこの時代に年季の入ったアナログカメラで、荒木氏は空間そのものを切り取るようにシャッターを押し続ける。通常、数分で終わるこの連載の撮影取材だが、荒木氏は被写体としての京を気に入ったようで、いつもより長い時間シャッターを切り続けていた。
雑誌『ダ・ヴィンチ』編集部のコーナー担当である服部美穂氏はこの日の撮影について、「裸ノ顔と言っても、荒木さんは、暴くような写真ではなくて、本人が表現しているもの、表現したいことを尊重される撮影をします。だから、京さんの表現であるタトゥーを一緒に撮ることにこだわったのではないでしょうか」と振り返る。
またスタジオにはsukekiyoの最新ミニアルバム『VITIUM』が用意されていたが、事前に耳にしていた荒木氏は、アルバムを見つけると「これこれ!このアルバムはエロくていいよね。最近はこういう雰囲気の作品があまりない」と耽美で退廃的な匂いのするsukekiyo独自のサウンドを褒めていた。
鬼才アラーキーが、ミュージシャン京ではなく、ひとりの男・京を切り撮ったスリリングな一枚は本日発売の『ダ・ヴィンチ』11月号で是非確認してほしい。