阪神タイガース・金本監督が野球殿堂入り! プレーヤー表彰部門で

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2018.1.19
阪神タイガースの現役監督として初めて受賞した金本知憲氏。これからも球界に貢献することを誓った © HANSHIN Tigers.

阪神タイガースの現役監督として初めて受賞した金本知憲氏。これからも球界に貢献することを誓った © HANSHIN Tigers.

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日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督、コーチ、そして野球界の発展に大きく寄与した人に贈られる「野球殿堂」。その今年の受賞者に阪神タイガースの金本知憲監督が選ばれた。そのほか、同じプレーヤー表彰部門で元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が、エキスパート表彰部門で巨人軍の原辰徳前監督が選ばれている。

プレーヤー表彰部門とエキスパート表彰部門では選考者の規定が違うが、現役引退後5年以上が対象となる「プレーヤー表彰部門」は取材歴15年以上の記者(エキスパート表彰部門は取材歴30年以上の記者)による投票で選出される。

昨年、発表されていた候補者は計17人(エキスパート表彰部門は14人)で、金本知憲、松井秀喜のほか、立浪和義、高津臣吾、佐藤義則、川相昌弘、野村謙二郎、タフィ・ローズ、桑田真澄、田口壮、佐々岡真司、赤星憲広、斉藤和巳ら、往年の名選手がずらりと並んでいた。

1年目選出としては、金本知憲、松井秀喜とともに石井琢朗、アレックス・カブレラ、小久保裕紀、城島健司らが選ばれていたが、今回は晴れて両名が栄誉ある賞の受賞者となった。金本知憲は“鉄人”と呼ばれるゆえんとなった、世界記録の1,492試合連続フルイニング出場が評価され受賞に至った。現役阪神監督としては初受賞となる。なお、過去の1年目選出にはビクトル・スタルヒン、王貞治、野茂英雄、工藤公康しかいない。

同賞を受賞した金本知憲は開口一番、「こんな僕がこういう(名誉ある)賞をいただいて良いのかな」とコメント。「先日亡くなった星野仙一元阪神監督にも、(直接)選ばれましたという報告をしたかった」と話し、自身を阪神に呼んだ元恩師の死をあらためて偲んだ。

野球を始めたときに、ある人から『野球というスポーツにはプロ野球に入ること、レギュラーを取ること、そして名球会、その上に殿堂入りというものがあるから、そこまで向かって頑張れよ』と言われたことを思い出しました。(自分は)まだ若いし、貫禄も実績もないのですが、恐縮する気持ちと感謝する気持ちしかありません。現役の監督をやっていますが、この賞をいただいてホッとせず、野球界の発展のためにも出来ることがあれば協力し、頑張っていこうと思います」(金本知憲)

・金本知憲(かねもと・ともあき)
 広島県広島市出身。1968年4月3日生(49歳)、180cm、86kg。右投げ左打ち。1992年に広島東洋カープに入団後、2003年に当時の監督だった星野仙一監督の熱列なるラブコールで阪神に移籍。その後、世界記録の1,492試合連続フルイニング出場を達成した。そのほか2,539安打(歴代7位)、476本塁打(同10位)、打点王1回(2004年)など、輝かしい記録を持っている。2016年に阪神タイガース監督就任(第33代)。

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