楠本桃子のゲームコラムvol.62　萌え要素×骨太ダンジョンRPG『ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印』

本日紹介するゲームは『ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印』！
2013年3月28日、株式会社アクアプラスよりPSP用ソフトとして発売されました。2014年9月25日にはPS Vita版も発売しています。

前作である『ToHeart2 ダンジョントラベラーズ』とは異なり、キャラクターや世界設定は完全オリジナル！ そのため、『ToHeart2』を遊んだことがないユーザーでも一から楽しめる作品となっています。
※PS Vita版では『ToHeart2』のキャラクターたちも使用可能

骨太なバトルあり、育成あり、ダンジョン探索あり、お色気あり。様々な要素がてんこもりの本作の魅力をお届けします。

【可愛さからは想像もつかない本格的なDRPG】

可愛らしいキャラクターが揃ったビジュアルから、ギャルゲーライクなゲームだと誤解されがちな本作。しかし、実は超正統派のDRPGです。

拠点となる街で準備→ダンジョン探索→街へ戻って更に準備→ボスを撃破し、より難易度の高いダンジョンへ→拠点となる街で準備……という繰り返しを重ね、ゲームクリアを目指します。ダンジョンの中はオートマッピングで進むため、DRPG初心者の方でも快適なプレイが可能です。ただし、ダンジョンでは手強い敵や罠がはびこっているため、一筋縄ではいきません。油断をしていると、一回のミスで致命的なダメージを負ってしまうことも……！

ダンジョン内では敵モンスターであるマモノだけではなく、行商人や鍛冶屋との出会いもあります。冒険に役立つアイテムを売ってくれたり、体力を回復してくれたりと、心強い味方です。鍛冶屋では自分好みの装備品を作成することが可能。素材を集め、最強装備の作成を目指すこともやりこみ要素のひとつです。

バトルはプレイヤーが前衛・後衛に分かれたそれぞれのキャラクターに指示を出して戦うターン制。クラススキル、ユニークスキルといったそれぞれのキャラクターがデフォルトで使用できるスキルの他、強力スキルやパーティースキルといった特定の状況下で発動するスキルもバトルのカギ。様々なスキルを駆使しつつ、ダンジョンの最奥を目指しましょう。

また、本作ではパーティーキャラはもちろん、マモノもお色気たっぷりの美女たち！ 倒してしまうことに躊躇してしまう気持ちもありますが、バトル中でも眼福です！ お色気レベルが高い一枚絵を集めることもお楽しみ要素のひとつとして楽しんでみてください。

【育成を繰り返して最強のパーティーを目指す！】

キュートなパーティーキャラクターたちは、もちろん可愛いだけではありません。育成を繰り返すことにより、強大な力を身に着けることが可能！ どのキャラクターを育成するかは迷いどころですが、自分のプレイスタイルに合わせて決めるもよし、ビジュアルで決めるもよし。自由度の高いパーティー編成が可能だからこその悩みです。

各キャラクターにはジョブが割り振られており、レベルの上昇によりさらに上のジョブへのクラスチェンジができるようになります。クラスチェンジを行うとキャラクターの見た目も変化するため、育成する上での楽しみも広がります。

また、マモノを撃破すると得られる魂が一定数集まると、"封印書"と呼ばれるアイテムが作成可能になります。この"封印書"は、装備することにより様々な恩恵を得られる冒険に必須のアイテム。たくさんのマモノを倒し、より多くの魔導書を集めましょう！

他にも鍛冶屋で強力な装備品を作成したり、ダンジョンに潜ってレベルを上げたりと、育成要素は盛りだくさん。レベルリセットで他の全てのジョブツリーを解放することもできちゃいます。育成可能なキャラクターの数も多いため、育成好きの方にはたまらない作品です。

【やりこみ好きなユーザーも納得の要素がたくさん】

本作のやりこみ要素はかなり多いため、ひとつのソフトをじっくりと遊びたい方にオススメ。

拠点には"依頼部"と呼ばれる施設があり、そこでは様々な依頼を受注することができます。依頼達成時にはレアアイテムや装備品といった貴重なものをもらえることがあるので、積極的に受注しましょう。ダンジョンの探索中には様々な装備品が手に入るため、より強力な装備品を求めて深部に潜っていくスリルもDRPGの魅力です。アイテムや装備品には知っているプレイヤーであればニヤリとできる小ネタがちりばめられているため、説明文を眺めることもまた一興。様々なゲームやアニメなどのあんなネタやこんなネタが隠されています。

さらに本作では、クリア後に遊べる隠しダンジョンが多く存在します。隠しダンジョンにたどり着いてからが、このゲームの本番かもしれません……！ 長く遊べるソフトを探している方にはもってこいの一本です。

【キャラ目当てでもダンジョン目当てでも楽しめる作品】

萌えを前面に押し出したキャラクター×骨太なDRPGという組み合わせの本作。どちらを目当てにプレイをしても、満足できる完成度となっています。是非、前作の『ToHeart2 ダンジョントラベラーズ』、続編の『ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書』と合わせてお楽しみください！