芥川賞作家・平野啓⼀郎の『⼀月物語』が朗読劇に 出演は⽔夏希、横関雄一郎(バレエダンサー)ら
2018.2.9
レポート
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3月7日(水)より、よみうり大⼿町ホールにて、芥川賞作家・平野啓⼀郎の代表作『⼀月物語』が、谷賢一の構成・演出、かみむら周平の音楽・演奏で“夢幻朗読劇”として上演される。
出演には、元宝塚雪組男役トップスターの水夏希、世界的バレエダンサーの横関雄一郎に加え、Wキャストとして彩吹真央、久保田秀敏も決定しており、実⼒派キャストが勢ぞろいする。
⽔夏希は、元宝塚雪組男役トップスター。2010年の退団後は『屋根の上のヴァイオリン弾き』『新版 義経千本桜』『シカゴ』など、ミュージカル・ストレートプレイとジャンルを問わず活躍している。⾳楽朗読劇『ヴォイサリオン』、『サラ・ベルナール〜命が命を⽣む時』『パンク・シャンソン〜エディット・ピアフの⽣涯~』など朗読劇という表現にも意欲的な彼女が、『一月物語』の趣深い日本語を、美しく紡ぎだしてくれることだろう。
構成・演出を⼿がけるのは、「斬新な⼿法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された、ポップでロックで⽂学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受ける⾕賢⼀。擬古典的な名文が連なり「現代の神話」とも称されるこの原作を、古典文学にも造詣の深い谷が、どう朗読劇として描き出すのかに注⽬したい。音楽・演奏は、ミニマルミュージックから壮大なオーケストラまで、さまざまな舞台・映画・テーマパークの音楽をこなす かみむら周平が担当。ここに横関雄⼀郎のバレエが加わることで、左脳(⾔葉)、右脳(⾳楽、視覚)の両⽅を刺激する新しい朗読劇が生まれる。
あらすじ(オフィシャルより)
明治三⼗年、奈良県⼗津川村。
神経衰弱の気鬱を逃れ、独り山中をさまよう⻘年詩⼈・真拆は、⽼僧に毒蛇から救われ、⼭寺に逗留する。俗世から隔絶された奇妙な時空の中で、真拆は、いつしか現実と夢界の裂目に迷い込み、運命の女と出逢った。それは己の命を賭けることでしか成就しない愛、だが、刹那に失われる運命の愛だった……。古典的風格さえ漂う端麗な筆致で描かれた聖悲劇。
明治三⼗年、奈良県⼗津川村。
神経衰弱の気鬱を逃れ、独り山中をさまよう⻘年詩⼈・真拆は、⽼僧に毒蛇から救われ、⼭寺に逗留する。俗世から隔絶された奇妙な時空の中で、真拆は、いつしか現実と夢界の裂目に迷い込み、運命の女と出逢った。それは己の命を賭けることでしか成就しない愛、だが、刹那に失われる運命の愛だった……。古典的風格さえ漂う端麗な筆致で描かれた聖悲劇。
公演情報