ソフィア・コッポラ新作の衣装やセットの秘密は? 特別映像を独占入手
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ソフィア・コッポラ監督の『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』から特別映像が公開された。
公開されたのは、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』と同じ小説を原作とする1971年公開『白い肌の異常な夜』をソフィア・コッポラに勧めた本人である、プロダクションデザイン担当のアン・ロス、『SOMEWHERE』以降のソフィア作品に衣装デザインとして参加しているステイシー・バタットのインタビュー映像。
劇中で閉ざされた女子寄宿学園に住む7人の女性たち。コリン・ファレル演じる兵士マクバニーが登場するシーンについてアン・ロスは「マクバニーの登場シーンはパステル調にした。淡いピンクっぽい感じよ。色あせたトーンで彼らは柔らかな世界にいる。でも、彼女たちと過ごすうちに彼の世界は閉じられていき、徐々に作品の雰囲気が暗くなる。そこで簡素なセットで閉鎖的な空間を作ろうとした」と明かしている。
衣装デザインのステイシー・バタットは、パステル系の色調にこだわり、ドレスの大半をレンタルではなく手作りしたと話す。「19世紀初頭の布地について調べたところ、現代でも手に入ることが分かった」「色調にこだわって明るい色を使うには、手作りするのが一番だった」と明かし、何度も着て洗った服に見せるため、生地を退色させて様々な手間をかけたことなど、衣装作りの裏話を語っている。
さらにソフィア・コッポラ監督についてアン・ロスは「監督は自身の要求を熟知している。とても落ち着いていて具体的に話すからすごく現場の雰囲気がいい。彼女に選択肢を提示すると即座に選んで無駄がない」と信頼を寄せる。またステイシー・バタットも「ソフィアはすべてを備えた人。現場はいつも居心地がいい。彼女の気遣いのおかげよ」「それに撮りたいイメージを自分でよく分かってる。決断力があって決めたことは迷わない人」と賛辞を贈っている。
2月23日から公開される『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、閉ざされた女子学園に1人の負傷兵が転がり込んできたことで起こる女たちの愛憎劇を描いたトーマス・カリナンの小説をもとにした作品。兵士に心を奪われた彼女たちが情欲と嫉妬に支配され、やがてある決断を下すというあらすじだ。キャストにはニコール・キッドマン、エル・ファニング、キルスティン・ダンスト、コリン・ファレルらが名を連ねる。