ミュージカル『HEADS UP!』東京凱旋公演 開幕! 哀川翔、25年ぶりのミニアルバムもリリース決定
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ミュージカル『HEADS UP!』
2017年12月のKAAT神奈川芸術劇場での公演を皮切りに、富山、長野、大阪、名古屋での公演を終えたミュージカル『HEADS UP!/ヘッズ・アップ!』。その東京凱旋公演が2018年3月2日(金)からTBS赤坂ACTシアターにて開幕した。
ミュージカル『HEADS UP!』
本作は、とあるミュージカルの仕込みから本番、そして閉幕後のバラシまでを描いた一風変わったバックステージエンターテインメント。芝居・楽曲・ダンスと三拍子揃った日本生まれのオリジナルミュージカルで、原案・作詞・演出をラサール石井、脚本を倉持裕、作曲・音楽監督を玉麻尚一が務める。2015年の初演では、質の高さにも注目が集まり、第23回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞した。
今回の東京公演も、全国の旅公演で各地のファンを熱狂させ、一段とブラッシュアップされての凱旋公演となる。その凱旋公演初日に囲み取材とフォトコールが行われ、囲み取材に哀川翔、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、池田純矢、大空ゆうひ、中川晃教、ラサール石井が登壇した。
フォトコールで、本作らしいバックステージエンターテインメントにあふれた軽妙なしゃべりにより公開シーンを解説していたラサール。囲み取材の挨拶では、「再演からのキャストも馴染んで、初演のキャストと同じ空気でやっています。各地での反応もスゴく良かった。(その反応を受けて、)涙が出る時もあり、嬉しかった」と感慨深げに旅公演を振り返った。
ミュージカル『HEADS UP!』
女性キャスト全員で演出家に詰め寄る「
「古い劇場(演出を変える時間もない~ウラカタいっぱい)」のナンバーの中では、相葉と中川の素敵なデュエットや、ノリノリなダンスと歌で楽しませる橋本のシーンが公開。
ミュージカル『HEADS UP!』
スタッフに振り回される舞台監督・新藤祐介役の相葉と、劇場付き雑用係・熊川義男役の中川。再演でパワーアップした点について、相葉は「前回は作品をなんとか成立させるのに必死になっていた感じがありましたが、再演ということもあって、カンパニー全体がさらに濃く深くなりました」と解説。凱旋公演の初日を迎えた心境について、中川は「お客様に、ファンのみなさまに育てていただいているというのはオリジナルミュージカルの醍醐味です。育てていただく気持ちを僕たちもありがたくいただきながら、120%舞台上でお返しできるような、そういう1番良い状態になっています」と熱く語った。
ユニークな裏方集団の1人である演出部・久米長一郎役の橋本は「今回もみんなで時間を重ねてやってきました。最後の東京で、それを全部出せればと思います」と意気込みを語った。
ミュージカル『HEADS UP!』
アルバイト・佐野慎也役の池田は、「暗黒街のボス」のナンバーでキレのあるダンスを披露。再演からの出演について、「僕も初演からいるんじゃないかぐらいの温かさでみなさんが接してくださいました。東京公演で終わってしまうというのが、さみしくて切なくなるぐらいです。本当に家族みたいなカンパニーに加えていただいて幸せです」と打ち明けた。
さらに、本作の主演がきっかけとなり哀川がミニアルバムを25年ぶりにリリースすることが決定。3月7日(水)に発売されるミニアルバムには、劇中歌「再戦~終わっちゃいねえぜ~」をはじめ4曲が収録され、玉置浩二、長渕剛、湘南乃風の若旦那といった豪華なアーティストが楽曲を提供している。
そのミニアルバムの1曲で、上京した若い頃の思いを歌う「カブト虫」について、カブトムシ好きの哀川は「やっぱり気になるでしょ? カラオケでaikoの『カブトムシ』を歌おうと思ったら、間違ってこの曲が出てくるからね。歌ってもらわないと困っちゃうよ(笑)」と冗談を交えてアピールしつつ、「死にものぐるいでやりたいと思います。一歩、劇場に足を運んで頂ければ最高です」と観客に呼びかけた。
ミュージカル『HEADS UP!』
取材・文=櫻井宏充
公演情報
ミュージカル『HEADS UP!』
■日時:2018年3月2日(金)~3月12日(月)
■会場:TBS 赤坂ACTシアター
■脚本:倉持 裕
■原案・作詞・演出:ラサール石井
■出演:哀川翔、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、池田純矢、大空ゆうひ、中川晃教ほか
■主催:石井光三オフィス/TBSラジオ/KAAT神奈川芸術劇場
■公式サイト:http://www.m-headsup.com/