松坂桃李が「濡れ場のプロフェッショナル」ぶりを発揮 映画『娼年』の妥協なき緻密な性描写とは?
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(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
4月6日(金)公開の映画『娼年』から、劇中の濡れ場について語った松坂桃李、三浦大輔監督、小西啓介プロデューサーのコメントが到着した。
映画『娼年』は、2001年の直木賞候補となった石田衣良原作の同名小説を映画化した作品。松坂演じる大学生の森中領が、あるきっかけで娼夫・リョウとして働き始め、女性たちが秘めている欲望の奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく物語。同小説の舞台化で演出を担当した三浦大輔監督がメガホンをとっている。
同作で重要な役割を果たしているのが、松坂が挑んだ、濡れ場=セックスシーン。三浦監督は、劇中の性描写について、「ひとつひとつの行為によって、どういう感情が沸き起こり、それを積み重ねることによって、人間と人間の間にどういうコミュニケーションの形が生まれるのか、丁寧に細かく、その解像度を高めて、描いていきました」と解説。事前に全てのセックスシーンで画コンテを作成し、それをもとにスタンドイン(撮影の準備のために俳優の代理をする人物)によるビデオコンテを作成したうえ、松坂ら出演者による入念なリハーサルを実施。俳優の身体の動きをこと細かくシュミレーションし、それに伴うカメラの位置を徹底的に検証したという。リハーサルは5日間におよび、試行錯誤が繰り返して緻密な“肉体のコミュニケーション”を撮影や編集の段階でも追求したとのこと。
また、小西プロデューサーは「俳優・松坂桃李の役者魂と人間・松坂桃李のメンタルの安定感に驚かされました。当然と言えば当然ですが、これはちょっと……という気の迷いがほんの少しでも出たらこの役は出来ないと思います。丸1日延々とセックスシーンの撮影が続いても、時には卑猥な台詞を吐いたり過激な描写があっても、何一つ一切ひるまず黙々と取り組む。一方、そういった肉体的にハードなシーンが続く中でリョウという人物のセンシティブな感情の揺れ動きも見事に表現している。本当に大変だったと思います。リョウが娼夫の仕事を全うしていることと、松坂桃李が俳優として役を全うしていることが、現場を見ていると見事にシンクロしていて感動しました」と、松坂の仕事ぶりを称賛。
その松坂は、「映画『娼年』で、7、8年分の濡れ場をやった感じです」とコメント。松坂は、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で、舞台版『娼年』での濡れ場経験から、白石和彌監督やキャストに濡れ場の「先生」と呼ばれていたという。これについて、「濡れ場のプロフェッショナルとして、副業を見つけたかな(笑)。濡れ場監督とか。出演するのではなく、アクション監督のように監修が必要なところで呼ばれるみたいな。殺陣師?いや、濡れ場師!!新しいですね!エンドロールに“松坂桃李”とあって、あれ?どこに出てた?って。“濡れ場指導:松坂桃李”とか」とコメントしている。
映画『娼年』は4月6日(金)、TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー。