出演キャスト歴代最多!ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』”はじまりの巨人” ゲネプロレポート

2018.4.28
レポート
舞台
アニメ/ゲーム

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

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ハイパープロジェクション演劇ハイキュー!!“はじまりの巨人”が2018年4月28日(土)、日本青年館ホールにて開幕した。その前日には同公演のゲネプロ(最終総通し稽古)と会見が行われた。会見には、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の影山達也、縁下 力役の川原一馬、照島遊児役の船木政秀、中島 猛役の柳原 凛、そして演出・脚本担当のウォーリー木下が登壇した。

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』は、週刊少年ジャンプで人気連載中のバレーボール漫画「ハイキュー!!」の世界を、プロジェクションマッピングを駆使しながら演劇と融合させた新感覚の舞台作品。2015年11月の初演から、“頂の景色”、“烏野、復活”、“勝者と敗者”、“進化の夏”のシリーズ4作品を上演し、“はじまりの巨人”がシリーズ5作品目となる。映像出演を合わせると、歴代最多のキャスト33名が参加する本作。キャストが演じるキャラクター総数は60を越えているとのこと。囲み取材で須賀は、「全キャラクターを見に来て頂きたいし、誰がどんな役を演じているかも、楽しみにして欲しい」とコメント。

2018年秋には、6作目“最強の場所(チーム)”の公演も決定し、秋公演で主役校・烏野高校のキャスト卒業が発表されたばかり。ますます団結力の深まる劇団「ハイキュー!!」カンパニーの熱量を、会場からお届けしよう。

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

<あらすじ>インターハイ宮城県予選で、青葉城西高校に惜しくも敗退した烏野。春の高校バレー(通称春高)出場を目標に、東京・音駒高校や梟谷学園高校などの強豪校との合同合宿に参加。部員それぞれの課題を乗り越え、“進化の夏”を遂げた。

 

白鳥沢の大エース・ウシワカ、初登場!

春高バレー宮城県代表決定戦を目前にした日向と影山。第一幕の冒頭では、宮城県の強豪校・白鳥沢学園高校の大エース・牛島若利(有田賢史)と遭遇する。

凛とした空気を纏う牛島役の有田は、端整な顔立ちで淡々と話す中に、エースたる絶対的自信を含む力強さを見せる。牛島と対峙した日向役の須賀は、コミカルな振る舞いから一転、日向の「ケモノ」的な一面を垣間見せて、闘争心を露わにする。喜怒哀楽の表情がくるくる変わる魅力的なキャラクターで、今回も観客を惹きつけている。緊張感のある場面から、プロジェクションマッピングを使ったオープニング演出会場を盛り上げる。毎シリーズアレンジの変わるオープニング曲にも注目したい。

アクロバティック×ハイテンションの条善寺高校

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

第一幕では、変幻自在な攻撃スタイルの条善寺高校と対戦。金髪・ツーブロックと派手なルックスの主将・照島遊児役の船木はじめ、アクロバティックな動きとハイテンションでパワフルな演技が印象的な条善寺。紅一点のマネージャー、三咲華の叱咤激励を経て、部員たちの表情がグッと引き締まる後半戦は胸を打つ。

烏野主将・澤村大地役の田中啓太は、初演以来2度目の主将役。包容力と安定感のある「お父さん」ポジションを確立していた。烏野VS条善寺の試合と並行し、春高バレー東京都代表決定戦の梟谷学園VS音駒高校も同時展開していく。各校とも主将とセッター2名のみの出演だが、ミラーを使った演出で白熱する試合を再現。興奮冷めやらぬ状態のまま、二幕へと繋ぐ。

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

次世代「小さな巨人」同士の対決と「根性無しの戦い」

続く第二幕は、日向が憧れる選手“小さな巨人”に似たプレイスタイルの中島 猛(柳原 凛)率いる和久谷南高校との対戦。柔軟なアクロバティックを駆使した条善寺高校に対して、和久谷南は均整のとれたダンスが見もの。次世代“小さな巨人”同士の対決では、ワイヤーアクションを使って、日向と中島の空中戦を再現した。

試合後半、怪我で一時離脱となった主将・澤村の代わりにコートに立った縁下(川原一馬)。これまでのシリーズではギャグシーンでの見せ場が多かったが、今回は自身のシリアスな過去話が絡み、人間ドラマの中心を担っている。第1セット終盤、守りのサーブを入れた山口(三浦海里)を庇うシーンや、試合後一人で悔しさを噛みしめる場面など、多彩な表情で新たな一面を見せた。

映像による青葉城西VS伊達工業の試合もあり、舞台終盤にはふたたび白鳥沢学園の牛島も登場。秋公演“最強の場所(チーム)”への期待を膨らませたまま、幕が降りる。

囲み会見コメント

日向翔陽役:須賀健太

演劇ハイキュー!!も早いもので6作目となりました。3年の付き合いになった烏野高校のメンバーは、友達とも違って、仕事仲間だけではない「同志」というか、言い表せない絆で繋がっているなと感じています。秋で僕たち烏野高校のメンバーは卒業になりますが、秋公演が決まっているからこそできるものがあるというか、先が決まっているからこそ出せる色というのが絶対にあると思います。“はじまりの巨人”を見ていただければ、“最強の場所(チーム)”がより楽しめるという形になっていますので、両方見て楽しんでいただけたらと思います。

影山飛雄役:影山達也

春高出場をかけた、絶対に負けられない戦いがはじまります。カンパニー全員で勝ちにいきたいと思っています。かいてきた汗は嘘をつかないと思うので、全力で最後まで駆け抜けていきたいです。

縁下 力役:川原一馬

今回は、縁下というキャラクター自体がドラマを作る作品になっているので、そこはぜひ見ていただきたいなと思います。さらに、僕らの世代が作る新しい演劇の形という意気込みも、作品を通して見ていただけたらと思います。

照島遊児役:船木政秀

シリーズ6作品目にして初参加で、プレッシャーもすごくありました。全力で条善寺高校らしく楽しんで、盛り上げていきたいなと思っています。烏野に良い影響を与えられるよう頑張ります。

中島 猛役:柳原凛

元々バレーボールをやっていて、中学3年生の時にエーススパイカーとして試合に出た時も、最後の一点の、ボールが落ちる瞬間まで鮮明に覚えています。(自身の経験と重なることもあり)原作の和久谷戦や猛君にはすごく思い入れがあるので、そこをしっかりお客様に届けられたら良いなと思います。

演出・脚本:ウォーリー木下

日向が憧れた“小さな巨人”はシリーズ全編通して描かれていますが、今回のストーリーは、その人の話を中心に描いてみようと思った。自然と初心に帰るというか、今までやってきたことも踏まえながら、演劇ハイキューの面白いエッセンスをいっぱい詰め込んで、かつ、次の秋公演に向けてつながる未来があるような作品にしたいなと思いました。

取材・文・撮影=田中未来

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

公演情報

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“はじまりの巨人〞

■原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
■演出・脚本:ウォーリー木下
■音楽:和田俊輔
■振付:左 HIDALI
■共同脚本:入江おろぱ
 
<公演期間・劇場>
東京:2018年4月28日(土)~5月6日(日)日本青年館ホール
兵庫:2018年5月12日(土)~13日(日)あましんアルカイックホール
福岡:2018年5月18日(金)~20日(日)福岡国際会議場 3Fメインホール
宮城:2018年5月25日(金)~27日(日)多賀城市民会館 大ホール
大阪:2018年6月1日(金)~3日(日)オリックス劇場
東京凱旋:2018年6月8日(金)~17日(日)TOKYO DOME CITY HALL
 
情報>
一般発売日 2018年3月25日(日)10:00
東京・兵庫・東京凱旋公演 S席:8,800円 A席:6,800円(全席指定・税込)
福岡・宮城公演 8,800円(全席指定・税込)
大阪公演 S席:8,800円 A席:6,800円 B席:4,800円(全席指定・税込)
 
に関するお問い合わせ>
サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(全日10:00~18:00)
 
<公演に関するお問い合わせ>
ネルケプランニング TEL:03-3715-5624(平日11:00~18:00)
 
<キャスト>
■烏野高校
日向翔陽 須賀健太(スガ・ケンタ)/
影山飛雄 影山達也(カゲヤマ・タツヤ)/
月島 蛍   小坂涼太郎(コサカ・リョウタロウ)
山口 忠   三浦海里(ミウラ・カイリ)
田中龍之介 塩田康平(シオタ・コウヘイ)
西谷 夕     渕野右登(フチノ・ユウト)
縁下 力     川原一馬(カワハラ・カズマ)
澤村大地   田中啓太(タナカ・ケイタ)
菅原孝支   田中尚輝(タナカ・ナオキ)
東峰 旭     冨森ジャスティン(トミモリ・ジャスティン)/
 
■条善寺高校
照島遊児   船木政秀(フナキ・マサヒデ)
母畑和馬   森永彩斗(モリナガ・アヤト)
二岐丈春   鈴木遥太(スズキ・ヨウタ)
沼尻凛太郎   荒田至法(アラタ・シホウ)
飯坂信義   安川集治(ヤスカワ・アイジ)
土湯 新   松原 凛(マツバラ・リン)/
 
■和久谷南高校
中島 猛 柳原 凛(ヤナギハラ・リン)
川渡瞬己 正田尚大(マサダ・ナオヒロ)
白石優希 木村優良(キムラ・マサタカ)
花山一雅 Goku(ゴクウ)
鳴子哲平 本川翔太(モトカワ・ショウタ)
秋保和光 蓮井佑麻(ハスイ・ユウマ)/
 
■白鳥沢学園高校
牛島若利 有田賢史(アリタ・ケンジ)/
 
■音駒高校
孤爪研磨 永田崇人(ナガタ・タカト)
黒尾鉄朗 近藤頌利(コンドウ・ショウリ)/
 
■梟谷学園高校
木兎光太郎 吉本恒生(ヨシモト・コウキ)
赤葦京治 高﨑俊吾(タカサキ・シュンゴ)/
 
■烏野高校 OB・OG
嶋田 誠 山口賢人(ヤマグチ・ケント)/
田中冴子 佐達ももこ(サダチ・モモコ)/
 
■烏野高校 マネージャー
清水潔子長尾寧音(ナガオ・シズネ)
谷地仁花斎藤亜美(サイトウ・アミ)/
 
■烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄 内田 滋(ウチダ・シゲ)
烏養繋心 林 剛史(ハヤシ・ツヨシ)
 
<映像出演>
■青葉城西高校
及川 徹役 遊馬晃祐(アスマ・コウスケ)
岩泉 一役 小波津亜廉(コハツ・アレン)
松川一静 白柏寿大(シラカシ・ジュダイ)
花巻貴大    金井成大(カナイ・ソンデ)/
 
■伊達工業高校
青根高伸    新井 將(アライ・ショウ)
二口堅治    木村 敦(キムラ・アツシ)
作並浩輔 廣野凌大(ヒロノ・リョウタ)
黄金川貫    羽富和大(ハトミ・カズヒロ)/
 
【主催】
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
(TBS/ネルケプランニング/東宝/集英社/キューブ)
【協賛】ファミリーマート
【後援】BS-TBS

 

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