盗賊、侠客から妖術使いまで 江戸の悪人が集結する『江戸の悪』展が再び
2018.5.14
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月岡芳年『英名二十八衆句 福岡貢』(後期)
展覧会『江戸の悪 PART II』が6月2日から東京・原宿の太田記念美術館で開催される。
様々な悪人たちのイメージを浮世絵から探る同展は、2015年に太田記念美術館で開催された『江戸の悪』を発展させた展覧会。鼠小僧次郎吉などの盗賊や幡随院長兵衛などの侠客、悪の権力者、悪女、悪の妖術使いなど実在した人物から物語に登場する架空の人物まで、「江戸の悪人」が前回から人数を倍増して集結する。
会場では歌川国芳『木下曽我恵砂路』や月岡芳年『平清盛炎焼病之図』、葛飾北斎『仮名手本忠臣蔵 初段』といった作品をはじめ、女盗賊、盗みやゆすりを働く「悪婆」を描いた浮世絵、『東海道四谷怪談』に代表される恋愛模様の中の悪事を描いた作品などが展示される。
会期中は都内の様々な会場で「悪」をテーマにした展覧会が開催。歴史資料や創作物の中の「悪人」および「ヒーロー」の虚像と実像に迫る『悪人か、ヒーローか Villain or Hero』が6月6日から東京・駒込の東洋文庫ミュージアムで開催されるほか、東京・渋谷の國學院大學博物館では6月1日から『惡―まつろわぬ者たち―』、東京・銀座のヴァニラ画廊では5月30日から『HN【悪・魔的】コレクション~evil devil~』、東京・半蔵門の国立劇場伝統芸能情報館では6月2日から『悪を演る ―舞台における悪の創造―(仮)』が行なわれる。詳細は『江戸の悪 PART II』の特設サイトでチェックしよう。