井上芳雄「度肝を抜かれた!」坂本昌行「46歳男性、ときめきました!」名言飛び出す『生中継!第72回トニー賞授賞式』日本スタジオレポート
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井上芳雄、生田絵梨佳、スペシャル・ゲストの坂本昌行
2018年6月11日(月)日本時間9:00からスタートした第72回トニー賞授賞式。この生中継がWOWOWプライムにて行われた。日本スタジオでは、式典より1時間早くスタートし、この演劇の祭典を盛り上げるべく、スタジオ・ナビゲーターの井上芳雄、生田絵梨花、スペシャル・ゲストの坂本昌行、演劇ジャーナリストの影山雄成が集合。現地からはアンバサダーの宮本亜門が現地のホットな空気を届けた。この日本スタジオの模様をお届けする。
オープニングパフォーマンスでは井上、坂本、生田が映画『ザ・グレイテスト・ショーマン』から「ザ・グレイテスト・ショー」「ディス・イズ・ミー」を熱唱。井上と坂本は劇中のヒュー・ジャックマンよろしくステッキを手に歌い踊り、二人の間を生田がくるくると動きながら可憐に歌う。朝8:00とは思えないエキサイティグなパフォーマンスにこれから始まるトニー賞授賞式のドキドキ感がさらに高まるようだった。
現地のトニー賞授賞式が始まるまでの間、日本スタジオでは各賞の紹介や受賞の行方などを日本の視聴者にわかりやすく紹介する役割を果たす。井上は自分たちの事を「(トニー賞授賞式の)前座のようですが」と謙虚にコメントしていたが、「前座」と呼ぶにはあまりにも贅沢すぎる内容が繰り広げられた。
作品紹介の合間も無駄にはせず、隙あらばスタジオパフォーマンスを見せる出演者たち。『アナと雪の女王』から井上と生田が「とびらを開けて」を生デュエット。その後、生田は『キャッツ』から「MEMORY」を爽やかに、坂本は『シカゴ』から「ALL THAT JAZZ」を大人の色気たっぷりに、井上は『エビータ』から「ブエノスアイレス」を南米の太陽のような明るさで歌い、そして井上と坂本で『オペラ座の怪人』のメインテーマを重厚に披露する。どのパフォーマンスもさわりのみの歌唱だが、どのパフォーマンスもフルバージョンで聴きたいという欲求を抑えきれない。
パフォーマンスはさらに続く。来年1月に日本初演される『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』から「DUST AND ASHES」(井上)と「NO ONE ELSE」(生田)を一足お先に披露。『ミーン・ガールズ』から「REVENGE PARTY」(生田)、『バンズ・ヴィジット』から「SOMETHING DIFFERENT」(井上)『マイ・フェア・レディ』から「踊りあかそう」(生田)『アナと雪の女王』から「LET IT GO」(井上)と続いた。
授賞式内の『アナと雪の女王』のパフォーマンスにも反応する出演者たち。特に坂本は「46歳男性、ときめきました!」と興奮、またブルース・スプリングスティーンによるピアノ一台でのパフォーマンスに井上は「度肝を抜かれた」と驚愕、最後にミュージカル作品賞に『バンズ・ヴィジット』が輝くと、井上が「来てますねー!」とたまらず声を上げていた。
このほか日本スタジオではミュージカル『生きる』の出演者・市原隼人がスタジオに登場。名匠・黒澤明の名作を初めてミュージカル化される本作への出演について「芝居の中で(自分が)歌うのが信じられなかった」と語る市原は「歌うことでこんなに世界が広がるとは思っていなかった」と笑顔で語った。現在は歌稽古の真っ最中、「自分のポテンシャルを上げています」と意気込みを見せていた。
さらに8月から始まるミュージカル『ゴースト』から主演の浦井健治が登場。「UNCHAINED MELODY」を生演奏とともに歌い上げた。もう昼の時間となっていたが「おはようございまーす」と笑顔を振りまく浦井に「主役のゴースト役の…」と紹介する井上。「サム役です!ゴーストの時間が長いけど!」と笑いながら抵抗する浦井だった。
最後に出演者がそれぞれの今後の出演作を紹介し、トニー賞受賞者・受賞作品から受け取った様々なパワーを受けた井上が「僕たちも負けていられない」と力を込め、笑顔で番組を締めていた。
なお、「第72回トニー賞授賞式」(字幕版)が、6月16日(土)夜7:00~ [WOWOWライブ]で放送される。(特設サイト: http://www.wowow.co.jp/stage/tony/)
取材・文・撮影=こむらさき