春奈るな・浴衣で柴又探訪インタビュー 新曲への思い、約一年ぶりのワンマンライブについて語る
撮影:岩間 辰徳
春奈るなが躍動し始めている。6月には『Fate/EXTELLA LINK』オープニングテーマである「JUSTICE」を配信リリース。今までになくソリッドで大人の雰囲気を見せてくれた彼女へ久々のインタビューを敢行した。SPICEでの春奈るなインタビューといえばちょっと趣向を凝らしたロケ、というのが定番になっているが、今回は最新シングルであり、TVアニメ『ゆらぎ荘の幽奈さん』オープニングテーマにもなっている「桃色タイフーン」にちなんで東京の下町「柴又」でのロケ撮影となった。私物の浴衣を纏った春奈のスチールと共に、新曲のこと、そして10月7日に控えた約一年ぶりのワンマンライブ『春奈るな LIVE 2018 “LUNAtic Typhoon”』について語ったインタビューを楽しんでもらいたい。
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
──今回はTVアニメ『ゆらぎ荘の幽奈さん』のオープニングテーマ「桃色タイフーン」が和テイストの楽曲ということで、柴又に来てみました。
もともと下町育ちなので、違和感なく馴染めました!
──柴又に来られるのは初めてですか?
はい、柴又に来るのは初めてなんですけど、やっぱりフランクな人が多くて、歩いていると気軽に話しかけてくれたりして、下町ならではの人の温かさを感じました。
──そして今回は浴衣を着ての登場です。
衣装で和装はほぼないのですが、「桃色タイフーン」の衣装は浴衣テイストを盛り込んでいて“ハイパー浴衣”って呼んでます(笑)。個人的には浴衣好きなんです。プライベートで毎年、浴衣を着て花火大会やお祭りに行ったりしています。実は今回の浴衣も自前のものなんです。
──すごく可愛い柄ですね。
ちょっと和洋折衷な感じなんですけど、家から着て来ました。
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
──アニメが大好きで有名な春奈さんですが、今回オープニングテーマを担当する『ゆらぎ荘の幽奈さん』の印象からお聞きしたいです。
いわゆるハーレム系アニメで、出てくる女の子たちはもちろん魅力的なんですけど、ただ可愛いだけじゃなくて、女の子ならではの“黒い部分”や“おっちょこちょい”なところとかが描かれていて、等身大の女の子が描かれている作品だなぁと思いました。
──春奈さんも以前、TVアニメ『URAHARA』で声優として出演されていますが、それからアニメの観方というのは変わりましたか?
アニメの観方は変わらないですね。いちファンの目線で観ています。
──声優をやってみても、ファン目線で楽しむことは変わらないと。そしてオープニングテーマのニューシングル『桃色タイフーン』ですが、非常に可愛らしい楽曲に仕上がっていますね。
最初に聴いた時に、『ゆらぎ荘の幽奈さん』の世界観に寄り添いつつ、ライブでも盛り上がる楽曲だな、と思いました。合の手も多いですし、みんなが参加できる楽曲だと思います。ポップで弾けるようなイメージでレコーディングさせていただきました。
──前作の『JUSTICE』(PS4/PSVita用ソフト『Fate/EXTELLA LINK』オープニングテーマ)は、非常にソリッドなイメージでしたが、今回の『桃色タイフーン』とのギャップがすごいですよね。
ソリッドな楽曲と可愛らしい楽曲をいったりきたりしているんですけど、それをいい意味で春奈るなのギャップとしてとらえていただけると嬉しいです。そういったギャップもそうですけど、曲に縛られることなく、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。
──ちなみに前作の『JUSTICE』と今回の『桃色タイフーン』ではどちらのほうがチャレンジだったのでしょうか?
『桃色タイフーン』のほうが楽曲としてはチャレンジすることが多かったですね。今回、初めてメロラップが入っていて、それが難しかったです。ラップなんですけど、メロディーものっていて、どちらに引っ張られても違和感があって、そこを上手くミックスするのが難しかったです。ボイストレーニングの先生に「グルーブ感を出してやってみたら?」というアドバイスをいただいて、レコーディングに挑みました。サビに繋がる手前のBメロのところとか、セリフと歌声が混ざっているようなところがあったので、どうすればセリフっぽくも、歌声としても聴こえるかな? ということを考えながらのレコーディングをしました。
──『桃色タイフーン』は可愛らしい楽曲ですが、非常にテクニカルな楽曲なんですね。
そうなんです! 歌いこなすまでにわりと時間もかかって。この曲をカラオケで歌う人は要練習ですね! 難しさをぜひ実感してもらいたいです。
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
──カップリングについてもお聞きしていきたいのですが、「恋せよ乙女」はどのような楽曲になっているのでしょうか?
「恋せよ乙女」はポップな楽曲なんですけど、わりとジャジーなところもあって、すごくオシャレな楽曲ですね。なにより驚異的な中毒性があると思っていて(笑)、かなりリピートして聴いています。サビの部分が韻を踏んでいるというのもあるんですけど、耳に残る楽曲だと思います。
──なるほど。もう1曲の「Again」は春奈るな感がありつつも、しっかりとしたバラードに仕上がっています。
そうですね。この曲は王道バラードではありつつ、『ゆらぎ荘の幽奈さん』を意識した「生と死」というテーマが根っこにあります。これは3曲を通して根底にあるテーマですね。
──「Again」からも感じたのですが、春奈るなの表現の幅がどんどん広がっていますよね。
確かにそれはあるかもしれません。楽曲を通して、学んでいることが多くて、少しずつ成長しているのかな。
──新たな曲が生まれるたびに、春奈るながアップデートされている感じです。そんな成長という中で今後、チャレンジしてみたことというのはあるのでしょうか?
ガチのラップとか(笑)。
──それは今回の『桃色タイフーン』を経て、ということですね!
今、ゆるふわ系のラップとかも流行っているみたいですけど、ゴリっとしたラップをやってみたらどうなるのかな? というのはありますね。
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
──春奈るなが歌うゴリゴリのラップを聴いてみたいです。そして今年の10月7日に『春奈るな LIVE 2018 “LUNAtic Typhoon”』が開催されます。久々の単独ライブですがいかがでしょうか?
約1年ぶりですかね。1つ前のシングル『KIRAMEKI☆ライフライン』のカップリング曲とかは、まだリリースイベントでしか歌っていませんし、バンドで歌ってみたいということもありますし、ありがたいことに持ち曲が増えてきて、最近歌えていない曲も多くなっているので、MCを削っても全曲歌いたいな、って思っています(笑)。最近は毎週火曜に「SHOWROOM」で番組をやっているのですが、その中で「歌ってほしい曲」のアンケートを取りながら、セットリストに盛り込んでいければと思っています。
──ここ最近の春奈さんはイベント出演が多いイメージがあります。
そうですね。あと、海外でのイベントが多いので。
──海外のイベント出演が多くなっていますよね。そんな海外のアニメファンはいかがですか?
海外のファンはみんな熱いです! すごいアニメ愛が伝わってきますし。自分が初めていく場所で、自分の歌を知ってくれているというのは誇らしい気持ちになります。ちゃんと歌が届いているんだな、と感じますね。
──海外のイベントで印象的なところはありましたか?
アジア圏はライブの楽しみ方が日本と変わりませんね。コールの入れ方とか、ペンライトの振り方とか、みんなちゃんと予習してきているんです。そういうのを見るとみんな可愛いなって(笑)。
──ウェディングドレスのプロデュースであったり、いろいろなことにチャレンジしていますが、海外のイベントに出演したり、歌い手としてのスキルも増えてきているイメージがあります。
そうですね。いろいろな経験の中から武器を増やしていきたいですね。
──その先にゴリゴリのラップがあると(笑)。
滑舌悪いけど、ラップもできますって(笑)。
──滑舌が悪いイメージはありません。
実はめっちゃ悪いんです(笑)。
撮影:岩間 辰徳
撮影:岩間 辰徳
──今回のインタビューをさせていただくにあたって、これまでのシングルを改めて聴きなおしたのですが、楽曲の幅は広がっていますが、どの曲も根っこに春奈るな、を感じる作りだと感じました。
よく、可愛らしい曲を歌っても、「ビブラートが春奈るなだ」「春奈るな節を感じる」って感想をいただいたり、そういうのは嬉しいですね。
──10月7日開催の『春奈るな LIVE 2018 “LUNAtic Typhoon”』でも春奈るな節が聴けるのが楽しみです。そしてSPICEに登場していただく時は、いつもいろいろな所に行っての取材になっていますが、次にここに行きたい、という場所はありますか?
原宿、代々木公園、代官山、柴又……次は池袋でしょうか(笑)。だいたい自分が行くところが、秋葉原、池袋、中野なので(笑)。
──今言われた場所のどこら辺に行っているのかが想像がつきますね(笑)。
実は家に籠っているのが嫌なタイプなので、外には出ているんです。かといってアウトドアではないんですけど(笑)。あっ!スポーツやりたくないですか? フットサルとか?
──スポーツは新しい展開ですね!
めちゃくちゃヘタなシュートを打つ春奈るなっていうのはいかがでしょうか?(笑)
──分かりました。次回の取材検討させていただきます(笑)。
ユニフォームの背番号は67(ルナ)でお願いします(笑)。
──では最後にお約束ですが、ファンへ一言お願いいたします。
今回の新曲『桃色タイフーン』はライブで盛り上がれる楽曲なので、ぜひ合の手を練習してリリースイベントやライブに遊びに来てください。そして、10月のワンマンでは1年間お待たせしてしまった分、来ていただいた方に絶対後悔させないライブにします!今回はとても音楽的なライブになると思います!楽しみにしていてください!!
撮影:岩間 辰徳
インタビュー・文:加東岳史 撮影:岩間 辰徳
ライブ情報
受付期間:2018年7月27日(金)正午~8月1日(水)18:00
・11月16日(金)「Anisong World Matsuri at Anime NYC 2018」アメリカ・ニューヨーク