マスターたちが幕張メッセに大集結 灼熱の『Fate/Grand Order Fes. 2018 ~3rd Anniversary~』レポート

レポート
アニメ/ゲーム
2018.7.31

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ゲーム、アニメ、さらには舞台などジャンルを超えて盛り上がり続ける人気コンテンツ『Fate』シリーズ。現在その中心となっている人気ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)も、この夏でサービス開始から三周年。それを記念した一大イベント『Fate/Grand Order Fes. 2018 ~3rd Anniversary~』が幕張メッセで7月28~29日に開催された。様々な展示や演出でFGOの世界を体感できた一大イベントの様子を、イベント初日の様子をメインにお届けしよう。

※一部『FGO第二部』の内容に触れている表現があります。人理修復前の方はご了承の上お進みください!

■公式コスプレイヤーと着ぐるみ達がマスター(ファン)達をお出迎え!

開場時にファンを出迎える「ウェルカムロード」。着ぐるみ達は会場内をお散歩してファンと触れ合ったり、CarnivalSTAGEでショーを繰り広げるなどしてイベントを盛り上げた 撮影:斉藤直樹

開場時にファンを出迎える「ウェルカムロード」。着ぐるみ達は会場内をお散歩してファンと触れ合ったり、CarnivalSTAGEでショーを繰り広げるなどしてイベントを盛り上げた 撮影:斉藤直樹

入口に設置された「ウェルカムロード」でファンを出迎えるのは、サーヴァント召喚の様子など様々な映像を映し出す六本の柱に組み込まれた大型LEDスクリーンと、中央LEDスクリーンから飛び出すように配された『FGO』第二部の拠点である移動基地・シャドウボーダー! さらに開場時には公式コスプレイヤーが扮する9人のサーヴァント&『マンガで分かる! Fate/Grand Order』のぐだ子、マシュ、セイバー、アルテラ、そして今回初お披露目となるダヴィンチら5体の着ぐるみによるお出迎えもあった。

「ウェルカムロード」の六本の柱はLEDスクリーンだ 撮影:斉藤直樹

「ウェルカムロード」の六本の柱はLEDスクリーンだ 撮影:斉藤直樹

さらにスクリーンの背後には、第二部『Cosmos in the Lostbelt』で重要な役割を担っている7人のスクリプターのイラストと令呪があしらわれ、まさに訪れたファンを『FGO』の世界へと導くゲートとなっていた。

スクリーン背後は7人のスクリプターと令呪 撮影:斉藤直樹

スクリーン背後は7人のスクリプターと令呪 撮影:斉藤直樹

■サーヴァント気分を味わえる宝具体験エリア

復刻ガチャも用意されていた 撮影:斉藤直樹

復刻ガチャも用意されていた 撮影:斉藤直樹

会場2階には体感型の企画が勢ぞろい。サーヴァントの缶バッジを引き当てるリアルガチャや、第二部のマイルームやガチャの召喚シーンなどの背景が用意されたフォトスポットや令呪のタトゥシール配布に加え、「ニトクリス」「オジマンディアス」「宮本武蔵」の実物大宝具を手にしながら発動シーンをバックに写真を撮れる宝具体験エリアなどが用意され、記念写真を撮る来場者やコスプレイヤー達で終日賑わった。

手前には実物大宝具。これを持ってポーズを決める! 撮影:斉藤直樹

手前には実物大宝具。これを持ってポーズを決める! 撮影:斉藤直樹

■プライベートのサーヴァント達と世界を旅する「サーヴァントと巡る世界展」

背景は写真とリアルを組み合わせて立体的な展示 撮影:斉藤直樹

背景は写真とリアルを組み合わせて立体的な展示 撮影:斉藤直樹

今回のイベントの目玉企画とも言えるのが、サーヴァント達と世界を旅するというシチュエーションを作り込まれたセットと等身大パネルの組み合わせで楽しめる「サーヴァントと巡る世界展」。

背景のタクシーは実物だ 撮影:斉藤直樹

背景のタクシーは実物だ 撮影:斉藤直樹

旅先として用意されたのは「欧州」「中央アジア」「中国」「アルプス」「日本」「アメリカ」の六ヶ所で、用意された各地のイメージイラスト&42体分の等身大パネルで登場するサーヴァント達はすべて旅の私服姿で新作描きおろし。

エリアの立看板イラストも見どころ 撮影:斉藤直樹

エリアの立看板イラストも見どころ 撮影:斉藤直樹

欧州の展示。写真を撮る人で始終ごった返していた

欧州の展示。写真を撮る人で始終ごった返していた

どれも旅先ならではのシチュエーションを活かしたものぞろいで、それぞれのエリアでは旅を楽しむサーヴァントのオリジナルナレーションも流れるなど、ファンにはうれしい内容。第一部終了後に平和なままだったらありえたかもしれない夢のシチュエーションを楽しめる企画エリアとなっていた。

こんな穏やかな夏であれば―― 写真:斉藤直樹

こんな穏やかな夏であれば―― 写真:斉藤直樹

■円柱スクリーンならではの演出が光った「Grand Tower

会場中央で存在感を放っていたのが、円柱型の大型スクリーン「Grand Tower」だ。様々なインフォメーションやステージイベントの様子などを会場のどの場所からでも見ることができるのに加え、最大の見物だったのがステージイベント開始直前に展開したアトラクションだ。

「Grand Tower」の円柱型大スクリーン。左右のスクリーンと連動する 撮影:斉藤直樹

「Grand Tower」の円柱型大スクリーン。左右のスクリーンと連動する 撮影:斉藤直樹

フェスに参加するために、シャドウボーダーで会場へとやってきたマシュとダヴィンチだったが、そこに第二部第一章「永久凍土帝国アナスタシア」のボス・イヴァン雷帝が出現。マシュは助っ人に現れたサーヴァント達と共に、フェスを守るために戦うことに……という筋立てで、Grand Towerと二つの大型ディスプレイ&特殊効果の数々を駆使して、サーヴァントのバトルを再現。さらに登場する助っ人は「宮本武蔵&エレシュキガル」か「シャーロック・ホームズ&新宿のアーチャー」で、時間によって変わるというサプライズも。

大迫力で進む「空想樹」化 撮影:斉藤直樹

大迫力で進む「空想樹」化 撮影:斉藤直樹

後半は円柱スクリーン自体が第二部の鍵となる「空想樹」化するといった形状をフル活用した演出も盛り込まれるなど、リアルイベントならではの臨場感満点のサービスが繰り広げられた。

■ユニークなコラボフードも勢ぞろい

イベントの楽しみのひとつといえば、作品にちなんだコラボフードだ。1階外の「カルデア'sキッチン」ではキャラクターやゲーム中の概念礼装にちなんだフード&ドリンクが多数登場。中にはアタリが出たら特製クリアファイルがもらえるという、食べながらガチャ気分も楽しめる「召喚フランクフルト」などユニークな仕掛けのものも。他にも織田信長(ノッブ)を象った「ぐだぐだ人形焼」や、ローソンからあげクンのFGOコラボパッケージなども人気を呼んでいた。

■魅力的なアイテムが目白押しの物販コーナー

フェスでは公式グッズや各参加メーカーによる魅力的なFGO関連アイテムが多数登場。「FGO Fes.マーケット」で販売された今回の公式グッズは、「サーヴァントと巡る世界展」の新作イラストを使用したものか多数ラインナップ。ひいきのサーヴァントのアイテムを手に入れたいという来場者がイベント開始と同時に長蛇の列を作るほどの盛況ぶりだった。

物販コーナーでは限定アイテムもあり大行列 撮影:斉藤直樹

物販コーナーでは限定アイテムもあり大行列 撮影:斉藤直樹

「Fate PROJECT ZONE」に集まった各メーカーもフィギュアやアパレル、コミカライズの複製原画やサイン本など多彩なアイテムを販売。それ以外にも痛車展示やコラボ眼鏡、これから発売予定の新作フィギュア展示に様々なアトラクション、ボードゲーム『Fate/Grand Order DUEL』やアーケードゲーム『Fate/Grand Order Arcade』試遊など、市場での『FGO』人気はますます盛り上がりそうな流れを実感させられる賑わいを見せていた。

あの虫をやっつけろ! 撮影:斉藤直樹

あの虫をやっつけろ! 撮影:斉藤直樹

痛車も多数展示されていた 撮影:斉藤直樹

痛車も多数展示されていた 撮影:斉藤直樹

「メッセージフラッグ」には『FGO』に関わるイラストレーターや漫画家の記念書き込みもあった

「メッセージフラッグ」には『FGO』に関わるイラストレーターや漫画家の記念書き込みもあった

■話題を呼んでいるコラボ脱出ゲームの出張版も

『謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出』出張版では動画も重要だ 撮影:斉藤直樹

『謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出』出張版では動画も重要だ 撮影:斉藤直樹

高難易度の謎と仕掛けが話題を呼んでいる『リアル脱出ゲーム』と『FGO』のコラボ企画『謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出』。その出張版というべき企画もフェスでは行われた。会場内の各所に設置された謎をクリアして、ホームズによって19世紀のロンドンに閉じ込められた新宿のアーチャーを見つけだせば、記念品をゲットできるという趣向だ。トライできなかったファンは公演中の『リアル脱出ゲーム』会場で夏休みに挑んでみよう。

意外な場所に謎が設置されていた 撮影:斉藤直樹

意外な場所に謎が設置されていた 撮影:斉藤直樹

■今年の水着サーヴァントやアニメ化発表で盛り上がったステージイベント

会場奥に設置された大型ステージ「Grand STAGE」では、両日共に声優陣やゲーム開発スタッフなどによる様々なトークイベントが行われた。今回は初日のステージを紹介する。

大型ステージ「Grand STAGE」では両日とも、次々とトークイベントが開催された

大型ステージ「Grand STAGE」では両日とも、次々とトークイベントが開催された

最初に行われた『Fate/Grand Order カルデアラジオ局 Lostbelt day1』では、普段のラジオ番組でパーソナリティを務めるマシュ・キリエライト役の高橋季依がゲストとなり、アストルフォ役の大久保瑠美とジル・ド・レ他役の鶴岡聡がスペシャルパーソナリティとなって様々なFGOトークを繰り広げた。

続く『劇場版「Fate/Stay night[Heven's Feel]」スペシャルステージ』では、現在製作進行中の第二章の見所などを衛宮士郎役・杉山紀彰、間桐 桜役・下屋則子、セイバー・オルタ役・川澄綾子、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン役・門脇舞以がトークやクイズを交えて紹介。最新の特報映像と共に2019年1月12日に劇場公開されることなどが発表された。

『Fate/Grand Order クリエイターズトーク』

Fate/Grand Order クリエイターズトーク』

そして『Fate/Grand Order クリエイターズトーク』では、FGO開発・運営スタッフが3年目のFGOを振り返りながら、ゲームの見所でもある宝具発動モーション製作秘話などを語った。さらにプレイヤー注目の今年の水着イベントについて発表。今回は「牛若丸」「茨木童子」そして「ジャンヌ・ダルク」が期間限定の水着サーヴァントとなることが新ビジュアルと水着ジャンヌの宝具モーション動画で発表されると、客席からは大歓声が。さらに女性ファン待望の男性サーヴァントの水着化も霊衣解放で実現。今回はロビン・フッド、ギルガメッシュ、巌窟王エドモン・ダンテスが水着化可能男性サーヴァントとして発表されると、今度は女性ファンからの大歓声が巻き起こった。

水着イベント開催発表。まず男性ファン狂喜

水着イベント開催発表。まず男性ファン狂喜

男性サーヴァントも水着になります

男性サーヴァントも水着になります

さらに2日目には新たにゲームの様々なアップデート情報と共に、ゲーム内でも人気の高いエピソード「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」のテレビアニメ化と、「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」の劇場アニメ化決定のビッグサプライズ発表も行われ、二日間にわたるイベントは大盛況のうちに終了となった。イベント中に発表された新情報はSPICEの記事でもピックアップされているので、参照されたい。

先の読めない謎と重厚な物語が展開する第二部「Cosmos in The Lostbelt」も大好評展開中の『Fate/Grand Order』。今回のイベントは、『FGO』が来たるべき四周年に向けてさらにパワーアップを続けていくことを体感させられる熱い二日間となった。

写真・取材・文:斉藤直樹

イベント情報

Fate/Grand Order Fes. 2018 3rd Anniversary~(終了)

 

日時:2018年7月28日(土)、29日(日)
会場:幕張メッセ 国際展示場9~11ホール
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