市川海老蔵が花火とコラボ!花火師に化した石川五右衛門が江戸の夜空を華麗に彩る「東京花火大祭〜EDOMODE〜」

2018.8.14
レポート
イベント/レジャー

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全国各地で数多くの花火大会が開催される中、8月11日(土)東京・港区のお台場海浜公園で注目の花火大会東京花火大祭〜EDOMODE〜」が開催された。世界に誇る日本トップクラスの花火師が集結し、EDOMODEと題し、江戸文化をテーマに夏の夜空を華やかに彩り、人々を幻想的な世界へと誘った。

アクアシティ屋上に設置された「アクアシティ 歌舞伎天空舞台」は、舞台がスタートする前から、演出されたかのような幻想的な空の変化を堪能することができる。日がゆっくりと落ち始め、瞬きするごとにその表情を変えていく空は、うだるような暑さを一瞬で忘れてしまうほどに美しい。

19時過ぎ、日が完全に落ちたところで、いよいよ市川海老蔵が登場し、歌舞伎天空舞台がスタート!この日、海老蔵が披露したのは、新作歌舞伎舞踊「玉屋 清七」。石川五右衛門が化けたのは、江戸を代表する花火師、玉屋の清七。煌びやかな衣装で海老蔵が舞台に登場すると、観客席からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こる。五右衛門姿の海老蔵、夏の夜空がよく似合う!

祭りで五右衛門を待ち構えていた捕手を、花火師に化けていた五右衛門がバッタバッタと投げ倒し、その最中に夜空に花火を打ち上げるという設定。一番の見どころは、史上初となる歌舞伎と花火のコラボーレーション。

今回のために特別にプログラミングされた花火と、歌舞伎独特の立ち回りの見事な融合を実現した。海老蔵の舞踊に合わせて打ち上げられた花火の中には、成田屋の定紋「三枡(みます)」をデザインしたものも見られた。四角いフォルムのクールなデザインが、丸い花火の華やかさを引き立てる。このコントラストも絶妙だった。

この舞台の打ち上げ花火を担当したのは山梨県の市川三郷町の花火師、マルゴー。市川團十郎ゆかりの地の花火師である。

脈々と受け継がれて来た江戸文化が、平成の時代に蘇った。この日約1万2000発の花火が打ち上げられる花火大会のオープニングにふさわしい力強く、華やかな舞踊で観客を魅了した。

(取材・文/タナカシノブ)

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