【RUSH BALL 2018 クイックレポ】ドラマチックアラスカ 『RUSH BALL』へ2年ぶりに帰還、覚悟を決めてのトップバッター

2018.8.25
レポート
音楽

ドラマチックアラスカ

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RUSH BALL 2018 ドラマチックアラスカ

OPENING ACTのReNの後、『RUSH BALL』20周年トップバッターを務めるのは神戸のドラマチックアラスカ。1曲目「TEPPEN」からヒジカタナオト(Vo/Gt)を筆頭にメンバー全員、異様に気合が入っている事が伝わってくる。そして、「まだまだ夢の途中。「夢現」!」とヒジカタが叫び、2曲目へ。ロックフェスの、それも地元関西の『RUSH BALL』だから気合が入っているのは当たり前なのだが……、何かが、いつもと違う。やはり、異様な気合なのだ。

ドラマチックアラスカ


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「気楽に自由に楽しんでください!」、「頭を空っぽにして楽しんでください!」。しっかりとMCでも煽り、観客は言葉通り楽しんでいるが、当のヒジカタは表情を緩めすぎず、必死の形相をしている(もちろん、良い意味でなのだが)。「ニホンノカブキ」では、観客に「アラスカ屋!」とコールを促し、見事に決まり、ヒジカタも「何をやらされたんでしょうね(笑)」と少し表情が緩やかになる。ここで、ヒジカタがゆっくりと話し始めた。

ドラマチックアラスカ

「僕らはデビュー5周年で、バンドは7年続けてきて、色んな仲間が辞めたし、色んな仲間がアリーナとかでライブするのを、ライブハウスから見てきました。『RUSH BALL』は4年前から出てますが、去年は出れず、もう戻って来れないかなと思ってました。でも、バンドを辞めず這いつくばってきたけど、昔やってた曲を出来なくなるくらい落ち込む時もありました。色んな仲間の背中を見せられてばかりで……。でも、今日は向こう側を掴みにいきます! 力を貸してください!!」。あ~、そういう事だったのかと全てが腑に落ちた。デビュー翌年から地元のフェスに3年連続で出れて、全てが順風満帆だと勝手ながら思っていた。確かに去年は出てない事には気付いていたが、普通に今年は出ていないんだなくらいにしか思っていなかった。フェスを主戦場だと思い、1年出れなかっただけで、ここまで悲壮感を持つ。だからこそ初っ端から、あの異様な気合だったのだ。悲しみの果てを知り、新たに覚悟を決めて戦いに挑む人間は強い。

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ラストナンバー。「デビュー曲をやります!」とヒジカタは宣言して、「リダイヤル」へ。まさに原点回帰であり、自分たちで初期衝動を確かめているようでもあった。「何が起きるかわからないからこそ、どっしりとロックバンドをやっています!」。この言葉が全てだろう。「ドラマチックアラスカが出る『RUSH BALL』に行きたい!と思ってもらえるバンドになります!」と最後に言葉を残したが、とにもかくにも『RUSH BALL』への強い気持ち強い愛を感じたライブだった。


文=鈴木淳史 撮影=渡邉一生

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セットリスト

RUSH BALL 2018 ドラマチックアラスカ
1. TEPPEN
2. 夢現
3. 人間ロック
4. ニホンノカブキ
5. 東京ワンダー
6. リダイヤル
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