たちかわ創造舎(旧多摩川小学校)で初の演劇公演実施
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『想稿 銀河鉄道の夜』 撮影:高橋克己
大人のジョバンニとカムパネルラによる『銀河鉄道の夜』
全国的に少子化などによる廃校が相次ぎ、同時に、校舎がさまざまに活用されている。東京立川市でも同様だ。2004年に廃校になった多摩川小学校を「プロフェッショナルが集まる文化創造のための活動拠点」として、2015年9月にオープンしたのが、たちかわ創造舎だ。
にしすがも創造舎を運営しているNPO法人アートネットワーク・ジャパンがそのノウハウを生かすとともに、多摩エリアの文化状況と地域課題について取材、また行政、地域住民による「たまがわ・みらいパーク」とミーティングを重ね、次の3つの事業を柱としていくことを決定。
シェア・オフィスやイベント・スペースの提供やシェア・オフィス・メンバーと協力してのワークショップやイベント、多摩エリアへの情報発信やネットワークの構築をサポートなどを行う「インキュベーション・センター事業」。撮影スペースの貸し出しや映像製作ワークショップなどを行う「フィルムコミッション事業」。スポーツサイクルを安全に楽しむためのレベル別のサイクリング・スクールやワークショップの開催、自転車で自然の中を走ったり、レースを楽しんだりするイベントの共催などを行う「サイクル・ステーション事業」。これらを軸に、多摩エリアを中心に文化を担う人々や地域住民とともに、多岐にわたるプログラムを展開していくという。
たちかわ創造舎
たちかわ創造舎のcafe
たちかわ創造舎のチーフディレクターを務めるのは倉迫康史。そして倉迫率いるTheatre Ort(Theatre Company Ort-d.dより改名)の創作拠点ともなる。たちかわ創造舎オープンから演劇公演第1弾となるのは、元音楽室(ドレミホール)を使った、北村想の代表作『想稿 銀河鉄道の夜』だ。2013年4月に札幌のシアターZOOで上演し、劇場提携公演の年間の大賞、【Re:Z】大賞を獲得するなど高い評価を得た。
Ortが『想稿・銀河鉄道の夜』を上演するまでの準備というかこだわりがまたすごい。『銀河鉄道の夜』を東京都内の小学校の体育館や図書館、北九州の小さな劇場の屋上などトータルで7度も上演したり、劇団主催で宮沢賢治演劇フェスティバル『ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇』に取り組んだり、平田オリザ、成井豊、泊篤志という3人の劇作家が手がけた『銀河鉄道の夜』をリーディング上演したり。それらの積み重ねをもとに、『想稿 銀河鉄道の夜』が成り立っているのだ。40代のジョバンニとカムパネルラによる、大人にも子どもにも楽しめる『銀河鉄道の夜』という。
すでに定員に達したため、全公演
■日時:2015年10月30日(金)20:00・31日(土)14:00 / 18:00
■会場:たちかわ創造舎 ドレミホール
■作:北村 想
■演出:倉迫 康史
■出演:小林至(双数姉妹) 代田正彦(北区AKTSATGE) 舘智子(タテヨコ企画) 藤谷みき 八代進一(花組芝居)
■料金:【全席自由・税込】一般1000円/立川市民 500 円、小中学生無料 ※未就学児の入場不可。
■問合せ:たちかわ創造舎Tel 042-595-6347、070-6635-4197(公演当日のみ)
■公式サイト:http://tachikawa-sozosha.jp/
■劇団サイト:http://www16.plala.or.jp/ort/