地下アイドルも参戦の『フェチフェス14』レポート 女性が自己表現できる“フェチの祭典”では、ファッションやグッズが大人気!
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2018年9月16日、『フェチフェス14』が東京・日本橋の綿商会館にて開催された。各種メディアを賑わせているフェチフェスは、毎回大盛況である。今回も“ジャパニーズフェチ”の最前線をレポートしたい。
“フェチへの入り口”はファッションから
毒×惑(@vc800000)
フェチフェスは、「フェチに興味があるけれど、ハードルが高い」と考える人々に向けて開かれた“フェチへの入り口”だ。
「毒×惑」は、“魔界”から仕入れた素材で制作した“魔道具”を販売する。コスプレイヤー・ぽよるが手作りした魔道具は、ドレスの装飾品やヘアピンなどとして使えるだけでなく、スチームパンクとも合わせやすい。「ゴージャス」をテーマにしつつも手に取りやすい値段設定で、女子に大人気だ。
Dr.feelgood -Resonant Dressage-(@achimobee)
「Dr.feelgood -Resonant Dressage-」ブースに並ぶのは、「人々は日々社会に縛られている」をコンセプトにした首輪やガスマスク。見た目重視のファッション性とリーズナブルな値段設定は、フェチ初心者に優しい。原宿系のファッションアイテムも手掛けるデザイナーのDr.AIKAは、「フェチの世界へここから一歩踏み出してみてください」と語る。
巡(@megurimawaru)
和小物やアクセサリーを制作販売する巡のブースでは、赤と黒の唇シリーズが好評だった。蝋と樹脂でデザインされた唾液は、フェチを心の奥に秘めた女性を魅了する。また、縄シリーズの代表作であるチョーカーは、パートナーに結んだり解いたりしてもらうことを前提としたデザインだ。巡の作るアイテムは、カップルの絆を深める役割を果たす。そのため、愛する女性へのプレゼントとして購入する男性も少なくないという。
ユニークなフェチグッズと出会える
asagomi.333(@yabukareMF)
キャリー・エンパイア(@carrieempire)
フェチフェスでは、フェチをモチーフにしたユニークなグッズと出会える。キュートな脚や内臓が視界に飛び込んでくるのは「asagomi.333」ブース。人体の一部をマグネットやキーホルダーにする発想がおもしろい。同じ人体の一部でも、骨をモチーフにしたソフビの「HORNS」は夜中に発光する。HORNSをデザインしたアーティストのキャリー・エンパイアは、「HORNSは共同墓地の骨から生まれました」と誕生秘話を明かした。骨好きの女の子がふらっと立ち寄って購入していくという。
アーニトル(@ahnitol)
動物モチーフのフェチグッズといえば、カニペンホルダーが話題沸騰中の「アーニトル」。もともとはペン以外のものを乗せるためのカニで、はさみは大きく開いていなかったが、利用者からの要望に応えて現在の形に進化。パソコンで絵を描くアーティストの間で特に重宝されているという。ペンタブレットのペンを定位置に置いておけば紛失しないからだ。実用的なフェチグッズである。
女性が自己表現できる“フェチの祭典”
銀龍堂(@gray_g)オーナーのグレイと3人の売り子たち
フェチフェスは、女性がさまざまな制約から解放されて自己表現できる場でもある。フェチフェスをサポートするのは、「フェチフェスガール(FFG)」と呼ばれる女性たちだ。フェチな衣装をまとったFFGは、来場者を案内したり、写真撮影に応じたりする。また、各ブースの売り子たちもフェチに磨きがかかっている。フェチに興味のある女子の参考となるだろう。
TOKYO ZENTAI CLUB(@TOKYOZENTAICLUB)のあず(左)と玉坂(右)
「トウキョウゼンタイクラブ」ブースでは、ゼンタイ(全身タイツ)に身を包んだ「ゼンタイガール」と交流できる。フェチフェス14でゼンタイガールを務めた玉坂は、コスプレからゼンタイに目覚めたひとり。まわりの人たちの注目を集めるゼンタイが「かっこよくておもしろいから好き」だという。一方、もうひとりのゼンタイガール・あずは、「ゼンタイの中から非日常を覗いてみませんか?」と話す。ゼンタイは、非日常への架け橋としても機能するのだ。
少女零(@shojozero)
ポリウレタンゆりえ(@menhera_zombie)
フェチフェスのステージでは、女性たちが“フェチ”をテーマにしたパフォーマンスを披露する。フェチフェス14では、ヒップを競い合うコンテストや美女たちのハプニングゲーム、Hajime Kinokoによるロープアートなど、いずれも大盛況だった。中でも、「フェチドルランランランジェリーライブ」には、フェチに拘りのある4人の地下アイドル(少女零、ポリウレタンゆりえ、はるさめ桃花、ばにたん)が参戦。会場に詰めかけたファンを巻き込みながら、フェチフェスならではの熱いライブを展開した。
フェチブームをリードするフェチフェス
“ジャパニーズフェチ”は、今やファッションやアートなどのジャンルにも多大な影響を及ぼしている。ポップでキュートなフェチがテレビやSNSなどで話題になることも少なくない。こうしたフェチブームをリードするフェチフェスは、これからも進化し続けていくのだろう。