浦島坂田船「目指せ10周年!」 企画コーナーやライブでとことん楽しませた初の『ファン感謝祭』をレポート

レポート
音楽
2018.9.25
浦島坂田船

浦島坂田船

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浦島坂田船 V-enus発売記念&ファン感謝祭!
2018.9.17 有楽町・よみうりホール

うらたぬき志麻、となりの坂田。(以下 坂田)、センラの4人からなるユニット・浦島坂田船が、9月17日に東京・よみうりホールにて『浦島坂田船V-enus発売記念&ファン感謝祭!』を開催。浦島坂田船にとって初のファンミーティングは、いつものライブとはまた違ったアットホームな雰囲気の中で4人の素顔が垣間見える企画もあり、crew(浦島坂田船ファンの通称)をとことん楽しませてくれた。

うらたぬき

うらたぬき

大曲線に縁どられた2階席も含め、レトロモダンなホールを埋め尽くすのは1000人のcrew。そして、代わる代わる影アナウンスして、「今日は会場の決まりで、立ち上がらずに座ったまま観てもらうことになるんだけど……シッティングでもみんなだったら盛り上がれるよね!」と呼びかけるメンバー。すると、1階客席後方に坂田とセンラが、2階客席後方にうらたぬき志麻が表れ、客席通路を通ってステージへ。まさかの登場に、大歓声が上がる。

志麻、となりの坂田。

志麻、となりの坂田。

crewの興奮冷めやらぬ中、ステージに上がった4人は、それぞれにブラックを基調とした私服姿。影アナで噛みまくってしまった坂田を3人がイジりつつ、リーダーのうらたぬきが進行役となって、7月にリリースし、オリコン週間ランキングで1位を獲得した最新アルバム『V-enus』の話へ。うらたぬきがお気に入り曲のひとつとして「Peacock Epoch」を挙げ、志麻に「あのセリフ言ってよ」と言い出すと、結局4人全員が順番にキラーフレーズを言っていくことに。うらたぬきは「俺にするよな」、志麻は「俺にしろよ」、坂田は「俺にしとき!」、センラは「俺にしてや」と、人によって微妙にアレンジが加えられていたりもして、生挑発はなんて刺激的なんだ!

浦島坂田船

浦島坂田船

続いては、志麻仕切りでこの夏のライブツアーを振り返る『平成最後の夏の思い出! 浦島坂田船 V-enus写真館』。7月から始まった『浦島坂田船 SUMMER TOUR 2018 ~俺SUMMERと、宇CHU▽旅行▽~』を写真と動画で振り返るコーナーだ。福井から金沢への移動時、うらたぬきが半ば強引にゲームを始めたものの、センラがさんざん渋ったり、ゲームに負けた志麻が変顔写真を撮られる羽目になったというエピソード。ツアーの合間、泳げない坂田がカメラマンとなり、うらたぬきがクロール対決で見事1位に輝いたプール動画。また、完全無修正の日本武道館公演ダイジェスト映像や、ツイッターに未投稿の4人が遊ぶ動画を初公開。ツアーの表だけでなく、裏側も垣間見せてくれながら4人がわちゃわちゃと仲良くトークしていく時間はとても贅沢である。

浦島坂田船

浦島坂田船

センラ仕切りで進んだのは、4人のことを知り尽くしているスタッフに事前アンケートをとり、こっそり明かされたメンバーの知られざる生態をcrewが当てるという『クイズ!スタッフに聞きました』。質問ごとに、座席番号抽選で選ばれたcrewのもとへとマイクを持ったメンバーがおじゃまするたび、客席からはうれしい悲鳴が。なお、以下は明らかになったメンバーのあれこれだ。

・うらたの女子力高めな持ち物→日傘
・振付師が坂田にムカついていること→言い訳と遅刻
・ベーシストYSKの志麻に対するライブでの第一印象→泣き虫
・制作スタッフがセンラと接するときに心がけていること→アーティストではなく取引先だと思うこと
・カメラマンが撮影前にうらたぬきのゴキゲンを撮るために必ず言うようにしているセリフ→今日のメイク、いいっスね~~~!
・PAスタッフが坂田とマイクの持ち方が似ていると思っている超大物アーティスト→松山千春
・制作スタッフが、最近志麻に対して気になっていること→ホクロが大きくなっている
・制作スタッフがセンラに気をつけてほしいと思っていること→お酒との距離感
・PAスタッフが困っていること→ライブでイヤモニを忘れてしまうメンバーがいる(特にうらたぬきと坂田)
・スタッフが坂田にムカついていること→連絡しても返事をしてこない
・人の話を上の空で聞いていることが多いメンバー→坂田


結果、なにかと槍玉に上がってしまい、「今日、全員敵!?」と疑心暗鬼になったのは坂田。ちなみに、抽選で選ばれたcrewのもとへと下手側から向かうメンバーに、「上手側からも行こう」と声掛けし、まんべんなくcrewが楽しめるように配慮するうらたぬきは、さすがリーダーである。

浦島坂田船

浦島坂田船

さらに、坂田仕切りで、事前にアンケートをとっておいたcrewの声を紹介するコーナーも。4人がcrewとグっと近い距離で触れ合ったり、自然体な笑顔を見せてくれたり、普段は聞けない話、観られない貴重映像が飛び出したり、crewをあの手この手でもてなしてくれるのが、浦島坂田船のファンミーティングだ。

うらたぬき

うらたぬき


志麻

志麻

その上で、「じゃあ歌いますか」とミニライブへ。「Peacock Epoch」では、トークのときの照れモードから一転、キラーフレーズを艶っぽくきめる4人。それぞれのイメージカラーのペンライトを振るcrewは、座っていたって全力コールして、驚くほどの一体感だ。「SHOW MUST GO ON!!」では、志麻と坂田が顔を見合わせたり、うらたぬきセンラが前後になって踊ったり。私服で歌ってダンスする4人の姿は、新鮮でもある。うらたぬき志麻、坂田、センラと丁寧に歌をつなぎ、やがてコール&レスポンスが巻き起こる「Shoutër」では、坂田とセンラがすれ違いざまにハイタッチをしたり、うらたぬき志麻が笑顔で向き合ったり、うらたぬきセンラが肩を組んだり、志麻が坂田をあおいであげたり。crewのシンガロングにしても、幸せに響いた。

となりの坂田。

となりの坂田。

センラ

センラ

浦島坂田船

浦島坂田船

センラ「今日は楽しかったです! また、ファンミーティングが開けたらいいなと思います。酒は飲んでも~(と言うと、あうんの呼吸でcrewが「飲まれるな!」)」
坂田「初めてのファンミーティング、不安もあったけど、盛り上がってくれて楽しかったです」
志麻「初の試みもあって手探りしながらでしたけど、また、ファンミーティングという形でもみなさんにお返ししていきます!」
うらたぬき「本日は誠にありがとうございます。浦島坂田船は、みなさんが応援し続ける限り続きます。目指せ10周年!」

最後に、それぞれそんな言葉を残した4人。音源やライブはもちろんのこと、愛と感謝の詰まったファンミーティングにしても、今後ますますパワーアップしていくに違いない。


文=杉江優花 撮影=小松陽祐(ODD JOB)

※文中「▽」の正式表記は白抜きハートマーク

ライブ情報

『SUMMER TOUR 2018~THE FINAL~』
2018年10月27日(土)
千葉県 幕張イベントホール

『Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船~吸魂(求婚)パーティ!?ちょっと魔って▽もしかして僕にヨーカイ?~』
2018年10月28日(日)
千葉県 幕張イベントホール
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