宮本亜門が注目の若手クリエイターとダンスで綴る、真面目におバカなSFコメディー!

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左上より時計回りに、古屋敬多(Lead)、千葉涼平(w-inds.)、仲宗根梨乃、KREVA(特別出演)、宮本亜門(構成・演出)、YOKOI(振付演出、WRECKING CREW ORCHESTRA)

左上より時計回りに、古屋敬多(Lead)、千葉涼平(w-inds.)、仲宗根梨乃、KREVA(特別出演)、宮本亜門(構成・演出)、YOKOI(振付演出、WRECKING CREW ORCHESTRA)

◎ダンスと音楽とテクノロジーが融合した新感覚エンタテインメント

20XX年、地球が宇宙人に襲撃される。

史上最大級の危機に“負け犬”たちが、思わぬ奇跡を巻き起こす―――。

ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎まで。国内外で多彩な作品を手掛ける演出家の宮本亜門が、年末年始にノンバーバル(言語に頼らないコミュニケーション)な新感覚ダンスエンタテインメント『SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』を上演する。出演は大阪発の世界的ダンスアーティスト集団「WRECKING CREW ORCHESTRA(レッキン・クルー・オーケストラ)」。ELワイヤーを使ったオリジナルの「光るダンス」で国内外のショービズ界を席巻した彼らを中心に、日本のストリートカルチャーシーンをけん引する注目のアーティストが集結した。主演をダンスボーカルユニットw-inds.のリーダー千葉良涼平、メインキャストをダンスボーカルユニットLeadの古屋敬多が務めるほか、HIPHOPアーティストKRAVEが「謎の男ミスターX」として特別出演する。

公演に先駆け、宮本亜門が大阪で行った記者会見の模様をリライトしてお届けする。

―――WCO(レッキン・クルー・オーケストラ)との出会いを教えてください。

テレビ番組の収録で彼らのELワイヤーダンスを生で見たのが最初です。とても感動しました。それまでのダンス公演と言えば、一曲ごとのオムニバスというイメージでしたが、彼らの場合は光をコントロールしてイリュージョンを生み出していた。今までにない発想のダンスで、人を楽しませることに特化したエンタテインメントだと思いました。同時に闇を上手く利用して、お化け屋敷のようなワクワク感もある。計算されつくした演出です。

その後、リーダーのYOKOIさんから、「自分たちは新たな局面を迎えている」と。さらなるエンタテインメント作品にするために協力して欲しいと連絡を頂き、今回のプロジェクトにつながりました。

―――テクノロジーの進歩と共に、格差社会に拍車がかかる近未来の日本が舞台。そこで、下層階級の人々が活躍するSFアクションですが、“負け犬”の発想はどこから?

まず僕自身、負け犬のエピソードには事欠かない人間なのでどうしてもそういう発想になってしまう。ぶっちゃけWCOの面々は、みんないいおっちゃんなんです(笑)。それも今どきのかっこいいオヤジというよりは、「どうせマイノリティーだし」というユーモアをもっている。彼らのレパートリーには、チャップリンやバスター・キートンを彷彿させるパントマムの作品がありますが、そこでも必ず笑いが盛り込まれる。「笑わせないと気が済まない!」という気質はさすがに大阪だなと。東京では考えられない(笑)。そんな彼らのユーモアにELワイヤーのカッコよさを組み合わせて、ひとつの物語を紡ぎ出そうと考えました。

彼らが演じるのは、LED全盛の時代にかろうじて電球を作り続けている町工場の親父たち。昭和を彷彿させる世界観に、宇宙人や地球防衛団のようなキャラクターも出て来るわけですから、真面目に説明するのも可笑しいようなバカバカしいB級SFコメディーです。面白さの中から感動を呼ぶような作品にしたい。クールにカッコよく決めるより、いまの時代に求められるのは”人間らしさ”だと思うので。

――気鋭の映像作家・上田大樹や映画『ルパン三世』の衣装デザインを手掛けた中里唯馬など、セリフを使わず物語を具現化するため、トップクリエイターが集結しました。

「謎の男ミスターX」を演じるKREVAさんを初め、最近「WIZ」にも出演してくれた仲宗根梨乃はジャネット・ジャクソンやブリトニー・スピアーズに認められたダンサーであり振付師でもある。また、デザイナーの中里唯馬さんは今回初めて舞台衣裳を手掛けてくれます。70年代風のテイストを残しつつ、オリジナリティあふれた衣裳を創ってくれるはず。そういう若い世代を引っ張っている人々とタッグを組むことで、「観客をノックアウトするような、新たなエンタテインメントの可能性を見せつけようぜ!」という意気込みです(笑)。

―――ちなみに、好きなB級映画は?

『フランケンシュタイン』など、昔のモノクロ映画や『宇宙大戦争』とか。ティム・バートンの世界観や特撮番組『ウルトラQ』世代なので、あの感じも大好き! 今作にも『ウルトラQ』から飛び出たような“エイリアン”が出てくる予定です(笑)。

―――昭和の日本からティム・バートン、宇宙戦争まで。どんな世界へ誘われるのか期待感が高まります!

パリやフランスではストリートダンスのパフォーマンスが色々出て来ていますし、使わなくなったホテルを会場に観客が歩きながら観劇するような公演もある。いま世界的にも演劇の形態が変わりつつあります。そんな中、舞台『ロッキー・ホラー・ショー』みたいに今作でも観客を巻き込みながら、次の段階の表現を目指していきたい。新しい感覚のダンスエンタテインメントなので、パロディを含め肩の力を抜いて楽しんで欲しいですね。

公演情報
『SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』

[東京]
日程:2015年12月5日(土)〜15日(火)
会場:新国立劇場 中劇場
[大阪]
日程:2016年1月7日(木)〜11日(月・祝)
会場:シアターBRAVA!

構成・演出:宮本亜門
振付演出:YOKOI(WRECKING CREW ORCHESTRA)
出演:千葉涼平(w-inds.)、古屋敬多(Lead)、YOKOI(WCO)、DOMINIQUE(WCO)、SAWADA(WCO)、TATSUO(GLASS HOPPER,BLUE PRINT)、仲宗根梨乃、KREVA(特別出演)
■公式サイト:http://www.ktv.jp/event/superloserz/index.html​

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