三森すずこが演じた岐阜県大垣市プロデュースのアニメ『いつか会えるキミに』がWEB公開

2018.10.6
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岐阜県大垣市がプロデュースした今年2作目の短編アニメーション『いつか会えるキミに』が10月6日(土)12時にYouTube等で公開された。作品は現在と未来の大垣市を舞台に時空をこえて描かれるハートフル・ストーリー。同市出身の作家、中村航が原作を手掛け、人気声優の三森すずこらが参加している。

『いつか会えるキミに』

原作から作詞まで手がけた作家の中村航

岐阜県大垣市は、劇場版アニメ『聲の形』のモデル都市として注目され、本作ではまた別のアニメ作品の舞台となった。

市制100周年をむかえた同市は、2018年4月に江戸時代初期に成立した同市ゆかりの物語『おあむ物語』をアニメ化したオリジナル・アニメーション『おあむ物語 その夏、わたしが知ったこと』をプロデュースしている。また地域活性施策の一環として他自治体と連携した『大垣アニメサミット』を主宰するなど、アニメーションによる積極的なシティ・プロモーションを実施している。本作もその一環となる。

アニメ『いつか会えるキミに』の原作、脚本、エンディング・テーマの作詞は同市出身の人気作家、中村航が担当、三森すずこをはじめとする人気声優、様々なヒット作品を手掛ける制作陣が手掛けた。

物語は現在と未来の大垣市を舞台に時空を超えて進行する。主人公のあん(CV: 三森すずこ)を通じて大垣市が目指すまちの姿を描き出す。本編をプロデュースした同市の観光名所や人気のたらい舟も盛り込まれ、12分46秒という時間の中で、観る人に様々な気づきを与える内容となっている。

主人公のあんを演じた三森すずこからのコメントも到着している。

主人公のあんを演じる三森すずこ

「今回は方言に挑戦し、難しかったですが、このアニメーションをご覧頂いた皆さんや大垣市で暮らしている皆さんに、この作品を通して少しでも大垣市の魅力を身近に感じていただけたら嬉しいです。私自身もいつか大垣市に行って、たらい舟に乗りたいと思います」

アニメでは舞台となった聖地が話題になり、最近ではインバウンドも巻き込んで聖地巡礼が盛んだ。そうした実績から自治体もアニメ作品や映画などでドラマに関わることが多くなっている。

そこから一歩進んでここ数年のシティ・プロモーションの潮流は、自治体が移住定住、観光PRの一環として映像制作することになったと、岐阜県大垣市では分析。

とはいえ、岐阜県大垣市のようにヒット・アニメの聖地である自治体自らがアニメーションを2作連続で手掛けることは非常に珍しい。

今後も岐阜県大垣市はアニメで市をアピールしていく方向性で、どういう作品が作られるのか、注目したい。

作品情報

『いつか会えるキミに』
 
配信URL:https://youtu.be/OD6RSyHJZwI

原作・脚本: 中村航
監督: 松本太
監督補: 小野修次
作画: 中森晃太郎
美術監督: 金子雄司
アニメーション・プロデューサー: 望月重孝
キャスト:
三森すずこ(あん)
堀江瞬(ユウキ)
井上雄貴(キボウ)
桑原由気(バトラー)

エンディング・テーマ 「さよなら おかえり」あん(CV: 三森すずこ)作詞: 中村航 作曲・編曲: 井内舞子

アニメーション制作: アスラフィルム
企画協力: ポニーキャニオン
企画・製作: 大垣市