『めがねと旅する美術展』が静岡県立美術館で開催 「めがね」をキーワードに「みる」ことの意味を問い直す
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『めがねと旅する美術展―視覚文化の探究―』が、2018年11月23日(金・祝)〜2019年1月27日(日)まで、静岡県立美術館で開催される。
金巻芳俊《円環カプリス》 2018年 作家蔵 (C) Yoshitoshi Kanemaki, FUMA Contemporary Tokyo/文京アート
本展は、「めがね」をキーワードとし、「みる」ことの意味を問い直す内容となっている。遠近法とレンズを用いた江戸のめがね絵から、鉄道・飛行機・顕微鏡・望遠鏡といった科学技術の発達がもたらしたミクロ・マクロの新視覚を紹介。さらには、視覚トリックや映像を用いたユニークな現代アートやバーチャルリアリティーの研究成果といった題材を通じ、私たちの視覚に対する探究の足跡をたどる。
塚原重義[監督]《押絵ト旅スル男》(イメージイラスト) 2018年
あらためて振り返ってみると、現代社会は膨大な量の画像や動画、文字やサインといった視覚情報に彩られており、私たちの生活は「みる」ということに圧倒的に依存している。「みる」を漢字で書くと、「見る」「観る」「視る」「診る」とその意味は幅広く、「みる」ことの意味を考えることは現代社会を考えることといっても過言ではない。本展の狙いは、まさにそうした点にあるのだ。
不染鉄《山海図絵(伊豆の追憶)》 1925年 公益財団法人木下美術館
吉田初三郎《静岡市を中心とせる名所図絵》 1930年 八戸クリニック街かどミュージアム
山口晃《百貨店圖 日本橋三越》 2004年 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 撮影:宮島径 (C) YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery
山田純嗣《(17-3)舞妓林泉》 2017年 作家蔵
松本啓吾、鳴海拓志、簗瀬洋平、伴祐樹、谷川智洋、廣瀬通孝(東京大学大学院廣瀬・谷川・鳴海研究室+Unity Japan)《Unlimited Corridor》 2017年