the telephones、盟友&埼玉の先輩招いたSSA「夢のような10年間でした」

レポート
2015.11.4
the telephones(撮影: 小川舞)

the telephones(撮影: 小川舞)

昨日11月3日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて、the telephonesの活動休止前ラストライブ「the telephones Presents "Last Party ~We are DISCO!!!~"」が開催された。

the telephonesは地元・埼玉の大舞台さいたまスーパーアリーナに盟友である9mm Parabellum Bullet、サカナクション、THE BAWDIES、“埼玉の先輩”にあたるsyrup16g、dustbox、凛として時雨を招聘。さらに古くから付き合いのあるDJチームGetting BetterとFREE THROWも登場し、開場時にJ-ROCKナンバーを中心につないで盛り上げた。

the telephonesメンバーによる開会宣言を経て、トップバッターとして登場したのは凛として時雨。彼らは「SOSOS」でライブを開始した。MCでピエール中野(Dr)は「僕やりたい“DISCO”があるんですけど」とオーディエンスに投げかけ、大ファンを公言しているPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」の一節を用いて「チョコレイト!」「ディスコ!」のコール&レスポンスを実施。さらに彼は「『ディスコ』の部分を石毛くんふうに声高めに言ってみて!」と観客に注文し場内を盛り上げた。 彼らはその後緩急のある演奏を展開した「I was music」や、キラーチューン「Telecastic fake show」でオーディエンスをさらにあおっていく。ラストナンバーを前にTK(Vo, G)は「高い声で始まり高い声で終わるイベントですが、楽しんでいってください」と観客を笑わせ、バンドは「傍観」を披露。TKは最後に「DISCO!!!」と渾身のシャウトを残してステージを下りた。

dustboxは「Riot」「Break Through」「Bird of Passage」「Bitter Sweet」を続けて序盤からフルスロットルなパフォーマンスを見せた。the telephones「A.B.C.DISCO」のカバーの演奏時、メンバーはthe telephonesの公式グッズ「唇サングラス」をかけたのち、サポートキーボードに7110(DOACOCK)を呼び込んだ。さらに曲中にthe telephonesのメンバーがステージに登場するとフロアは大熱狂。the telephonesメンバーがはけたあとも、バンドは次々とアッパーチューンを連発し客席に激しいサークルモッシュを巻き起こす。MCでSUGA(Vo, G)は「アイツらとツーマンをやるっていう約束をまだ果たしてねえんだよ! いつかその約束が果たせるようにthe telephonesにこの曲をおくります」と語り、バンドは熱のこもった演奏で「Jupiter」を届けた。

the telephonesと同世代で、ライブイベント「Kings」を一緒に立ち上げた盟友THE BAWDIESは、ROY(Vo, G)の力強いボーカルが映えるエッジィなナンバー「NO WAY」でライブをスタートさせた。MCで彼は「俺らができることは、the telephonesが戻って来るまでロックンロールを鳴らし続けて、彼らの畑を耕し続けることだと思います!」と声を上げ、the telephones「sick rocks」のカバーを披露した。ROYがラストナンバーを前に「尿意がすごいので一瞬だけ待っててもらっていいですか?」とステージをはけると、代わりにthe telephonesの長島涼平(B, Cho)がTHE BAWDIESと同じスーツを着用して登場。場内に笑いが起こる中、ROYも再び合流し、バンドはラストナンバー「JUST BE COOL」を長島を加えた5人で演奏して大歓声を浴びた。

メンバーの五十嵐隆(Vo, G)がthe telephonesと同じく埼玉出身のsyrup16gは紗幕のかかったステージに現れ、「生きているよりマシさ」で演奏を開始する。続く「Sonic Disorder」で紗幕が振り落とされると会場から大歓声が沸き上がる。その後3人は「生活」などの代表曲を立て続けに披露し、オーディエンスを圧倒。ラスト1曲を残したところで五十嵐は「the telephonesのメンバーとは全然世代が違うんですけど、今日こうやって呼んでくれて感謝しています。今度はちゃんと対バンしてもらえるように皆さんと一緒に復活を待っていたいと思います」と語り、3人はやわらかな光の中「Reborn」を力強く届けてステージを去った。

the telephonesと幾度も競演を重ねてきた9mm Parabellum Bulletは「反逆のマーチ」でライブの口火を切る。演奏が始まるやいなや中村和彦(B)と滝善充(G)はステージを暴れ回り、かみじょうちひろ(Dr)はパワフルなドラムプレイでオーディエンスを挑発。菅原卓郎(Vo, G)は「見渡すかぎりのDISCOだね! 今日は俺たちの永遠のライバル、the telephonesのために燃え上がっていくぜ!」と宣言し、岡本を交えてthe telephones「Monkey Discooooooo」をカバーする。その後菅原は「ROYくんが言ってたみたいに(畑を)耕しておくぜっていう気持ちもあるけど、『俺らは燃え続けてるから戻ってくる頃にはお前らの居場所はないかもしれないぜ、ゲヘヘ』っていう気持ちもあります。でも俺はあいつらが明日また活動し始めてもいいぐらいに思ってるんだ。俺たちは本当にthe telephonesが大好きだ」とthe telephonesに熱いエールを送り、オーディエンスから拍手喝采を浴びた。そしてバンドは最後に「俺たちの“DISCO”を受け取ってくれ!」と「Discommunication」を熱演し、続くサカナクションへとバトンを渡した。

サカナクションは「ミュージック」「アルクアラウンド」「夜の踊り子」と人気曲を次々と披露しオーディエンスの熱狂を誘う。「アイデンティティ」の曲中にはthe telephonesの石毛輝(Vo, G, Syn)と岡本伸明(Syn, Cowbell, Shriek)がステージに登場し、かけ回ったり手を左右に振ったりしてサカナクションのパフォーマンスを盛り上げた。MCで山口一郎(Vo, G)は「僕ら、仲いいバンドってあんまりいないんですけど、the telephonesはすごく慕ってくれる大切な仲間です。彼らが音楽をやめるはずないし、僕の勘ではまたすぐ戻ってきて、新しい音楽シーンを作ってくれるんじゃないかなって思ってます」と思いを語り、観客から大歓声を浴びた。そして彼の「the telephonesとここに集まってくれたみんなにこの曲を捧げます」との声からバンドはラストに最新シングル曲「新宝島」を披露。ステージから伸びるレーザーによって、「新宝島」「DISCO」の文字が場内に投影されていた。

オープニングムービーが上映されたあと登場したthe telephonesは「最後まで楽しんでいこう! Are you Disco?」という石毛の煽りを経て、大歓声と花道で吹き上がった花火の爆音を受けながら「HABANERO」で活動休止前最後のライブを開始。岡本がカウベル片手に会場を走り回った「Baby, Baby, Baby」、長島が鳴らすリズミカルなベースラインがフロアを踊らせた「A.B.C.DISCO」など、次々と繰り出されるアッパーチューンにオーディエンスは狂喜乱舞した。

1stミニアルバム「We are the handclaps e.p.」収録の「Homunculus」を観客1万6104人の前で演奏し終えた石毛は感無量な様子で、しどろもどろになりながらも観客に感謝の言葉を述べる。続いて「皆さん、『DISCO!!!』って一緒に歌う準備はできてるか?」と客席に呼びかけ、4人は「I Hate DISCOOOOOOO!!!」や「Keep Your DISCO!!!」などthe telephonesの代名詞「DISCO」を冠したナンバーを連投してオーディエンスを熱狂させた。終盤の「Monkey Discooooooo」で会場のテンションはピークへと到達。その後恒例の「We are DISCO!!!」のコール&レスポンスを行い、ライブは「Love&DISCO」でフィナーレへと向かう。曲中では「10年間ありがとう!!!」と書かれた小型の飛行船が会場を旋回し、アリーナ中央では巨大なミラーボールが装着されたタワーが高くせり上がっていった。そして「夢のような10年間でした! 本当にありがとう!」とメッセージを残し、4人はステージを去った。

アンコールで松本誠治(Dr)は「自分たちでこういう形を選択したとはいえ、明日以降の想像がつかない。でもこれは俺らで自分で選んだこと。だからみんなも自分の信念みたいなものを大切にしていろんなことを自ら選択して生きて、またどこかで会えればいいなと思っています」としみじみ語る。石毛は「the telephonesは少なからずとも日本の音楽シーンを面白くしたという自負があります。俺たちは海外のシーンと日本のシーン、さらにDJ文化がくっついた、そういう遊び場を作りたかった。それがこんな規模で実現して感謝しています」「俺たちが活動休止しても、いい音楽がたくさんある時代が続いたらいいな。俺らはこれからも音楽を続けるので、このメンバー4人を今後ともよろしくお願いします!」と言葉に力を込めた。その後バンドは「urban disco」で会場を再び沸騰させ、石毛がthe telephonesについて歌う「Something good」でアンコールを締めくくる。4人は万歳三唱したあと名残惜しそうにアリーナを練り歩き、10年間の活動に一度終止符を打った。

the telephones Presents "Last Party ~We are DISCO!!!~"
2015年11月3日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

凛として時雨

01. SOSOS
02. DISCO FLIGHT
03. Enigmatic Feeling
04. Who What Who What
05. I was music
06. Telecastic fake show
07. 感覚UFO
08. 傍観

dustbox

01. Riot
02. Break Through
03. Bird of Passage
04. Bitter Sweet
05. A.B.C.DISCO(the telephonesカバー)
06. Dance Until Morning
07. Right Now
08. Here Comes A Miracle
09. Hurdle Race
10. Tomorrow
11. Jupiter

THE BAWDIES

01. NO WAY
02. YOU GOTTA DANCE
03. IT'S TOO LATE
04. SUNSHINE
05. HOT DOG
06. sick rocks(the telephonesカバー)
07. SING YOUR SONG
08. JUST BE COOL

syrup16g

01. 生きているよりマシさ
02. Sonic Disorder
03. 生活
04. 神のカルマ
05. パープルムカデ
06. リアル
07. Reborn

9mm Parabellum Bullet

01. 反逆のマーチ
02. Answer And Answer
03. The Revolutionary
04. Monkey Discooooooo(the telephonesカバー)
05. Black Market Blues
06. Cold Edge
07. 新しい光
08. Discommunication

サカナクション

01. ミュージック
02. アルクアラウンド
03. 夜の踊り子
04. アイデンティティ
05. ルーキー
06. Aoi
07. 新宝島

the telephones

01. HABANERO
02. sick rocks
03. D.E.N.W.A
04. Baby, Baby, Baby
05. SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
06. electric girl
07. A.B.C.DISCO
08. Homunculus
09. I Hate DISCOOOOOOO!!!
10. oh my DISCO!!!
11. Keep Your DISCO!!!
12. Monkey Discooooooo
13. Love&DISCO
<アンコール>
15. urban disco
16. Something Good

音楽ナタリー
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