MIYAVIの迫力に高杉真宙・加藤諒・渡辺大知がビビり 林遣都は「殴っていい?」 『ギャングース』初日舞台挨拶で撮影現場を語る
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左から、篠田麻里子、MIYAVI、加藤諒、高杉真宙、渡辺大知、林遣都
11月22日(土)、映画『ギャングース』が封切られた。都内で開催された初日舞台あいさつイベントには、キャストの高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、林遣都、山本舞香、篠田麻里子、MIYAVI、そしてメガホンをとった入江悠監督が登壇した。
『ギャングース』は、モーニング誌で2013年から2017年まで連載された同名漫画の実写映画化作品。犯罪集団だけを標的とする窃盗“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする3人の少年たちを描いたクライム・ムービーだ。主人公のサイケを高杉真宙、カズキを加藤諒、タケオを渡辺大知がそれぞれ演じるトリプル主演作品で、『22年目の告白-私が殺人犯です-』の入江悠氏が監督・脚本を担当している。
今年の1月からの撮影を振り返り、印象に残っているシーンを尋ねられたサイケ役の高杉は、「最初のタタキのシーンです。霧も出て雰囲気が良くて、サイケも僕自身もすごくテンションが上がって“生きてる”って感じがした瞬間です」と回答。続いて、アクション初挑戦となったタケオ役の渡辺は、「綺麗なパンチやキックじゃなくて、しがみついたり必死な、リアルな喧嘩。泥臭いアクションができて良かったです」と振り返った。
また、サイケたちと対峙する反グレ系組織のトップ・安達役のMIYAVIとのシーンについて、カズキ役の加藤は、「MIYAVIさんは安達そのもの。オーラがすごくて、僕ら3人は演技じゃなくて本当にビビってました。カメラがカットになった瞬間、氷をガリガリ食べていて、まるで恐竜みたい、って話をしていました」とMIYAVI本人を前に語り、会場は爆笑の渦に。
左から、加藤諒、高杉真宙、渡辺大知
一方のMIYAVIは、「前日にアクションをやると知って驚きました。でも、主人公達3人がまっすぐぶつかってきてくれたので、その心の骨をどう折るか考えながら安達を演じました。タケオが何気に力が強かった」とコメント。渡辺は委縮しながらも「すみません、MIYAVIさんからほとばしる想いがすごくて、気持ちで負けないように鼓舞してぶつかりました」と語り、MIYAVIも「ミュージシャン同士なのでセッションしてた感じ」と楽しそうに応じていた。
入江監督の前作『ビジランテ』から二度目の参加となる篠田は、「入江監督は人見知りみたいで、二作目にしてちょっとだけ目を合わせてくれるようになりました。入江監督は、自分の中のブラックな部分を引き出してくれて、人間の裏の見極める力がすごい」と語った。また、サイケたちにタタキの情報を渡す情報屋・道具屋の高田役を演じた林は、「サイケたちの面倒を見ながらも裏社会の人間として、馴れ合いから一線引いた得体の知れなさを意識しました。高杉くんの鬼気迫る雰囲気に圧倒されないよう、高田として僕も上に立ちたかったので『殴っていい?』と聞いたら『なんでもきていいですよ』と答えてくれた」とエピソードを明かしている。
左から、林遣都、山本舞香、入江悠監督
また、キャバ嬢・ユキとしての出演した山本は「キャバクラに行ったことはもちろんないけど、周りにいた本物のキャバ嬢の方をお手本に演じました。カットされたけど、高いピンヒールで走るシーンがあって本当に辛かった」と幻の未公開シーンを暴露し、会場を沸かせた。入江監督は、本作の実写化について「エンターテインメントだけど、社会の貧困などはリアルに描こうと絶対に決めていて。娯楽だけど生々しく。映画はキャスティングが7割というけど、本作はその一瞬に懸ける集中力がすごい人が本当に多くて。でも、今回ミュージシャンが多かったのはたまたまです」と振り返った。
最後に高杉は、「この話をいただいたときに、自分がいる世界なのにこの国の社会問題を知らないことが多く、衝撃を受けました。僕らはそれを伝えられる職業だから、それを演じて伝えていきたい。劇場を出るときに見える世界が変わってくれたら嬉しいです」とイベントを締めくくった。
左から、篠田麻里子、MIYAVI、加藤諒、高杉真宙、渡辺大知、林遣都、山本舞香、入江悠監督
『ギャングース』は公開中。