『ヘレディタリー/継承』開始早々の衝撃展開!からの「コッ」が怖いけど真似したくなる EMILYのゆるふわ映画談vol.17
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(C)2018 Hereditary Film Productions, LLC
こんにちは、男女フォークデュオHONEBONEのボーカル担当、高円寺系ハーフのEMILYです!
最近暖かかったり急に寒くなったりで寒暖差にやられています……みなさんはどうですか? 体調崩したりしてないかい??
やっと来ました!! 『ヘレディタリー/継承』
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半年?1年?ほど前から公開するという情報を嗅ぎつけて、これはなかなか怖そうだ……と、ホラー好きの私はモンモンとした日々を過ごしていたんですけど、やっと!公開初日に観に行けたー!! さて、あらすじ早速いってみようか!
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【あらすじ】
森の中の一軒家に住むグラハム家。母のアニー・グラハム(トニー・コレット)は、模型職人として在宅仕事をこなし、夫のスティーヴ(ガブリエル・バーン)はとっても優しい。一家は、息子のピーター(アレックス・ウルフ)と、チョコレートが大好きな娘のチャーリー(ミリー・シャピロ)の4人で暮らしていた。
そんな中、アニーの母親・エレンが認知症を発症し、その後亡くなってしまう。アニーは葬儀の場で、過度に秘密主義だった母・エレンとの親子関係がうまくいっていなかったことを明かす。そして、エレンの死後、グラハム家では不可解なことばかりが起こるようになっていった。アニーは、その現象の真実を解き明かしていくのだが……。
シネマイレージを貯めるべく、お世話になっているTOHOシネマズ新宿に行ってまいりました。公開初日の金曜日の夜ともあって、21時の回はほぼ満席! いいですね~決して派手な宣伝はしていなかったと思うけど、ホラーマニアたちの期待っぷりが見えた!
はいはい、子供が暴れる系ホラーの名作『エスタ―』みたいな感じで、娘・チャーリーがハチャメチャなことやってくれるんでしょ? OK!かかってこいや!なんて思っていたら、上映開始20分くらいで衝撃の展開。会場内にはどよめきが湧き起こった。「え……?」私は、映画の展開を先読みしていくのが好きなタイプでして、特にホラーは十中八九それを当てられるのが密かな自慢なんですが……これはもうわからない! 完全に予想していた映画とはかけ離れてスタート!これは燃える!!
そこから物語はラストに向かってさらに思ってもいなかった方向に加速。でも単なるトンデモない話というだけでなく、細部の演出が丁寧なので、置いてけぼりにされず、きちんと付いていける。そしてここが大事だけど……ちゃんとホラーとして超怖かった!! 一人暮らしなので電気消して寝られない……。それに、アニー役のトニ・コレットの演技がやばすぎた。むき出した目、迫力のある声量に完全に圧倒された。
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緊張感がずっと続く中で気が付いたのは、この作品はあまり音楽を多用しないということだった。音楽でごまかすことなく、演者たちの動きや顔のしぐさ、所作から聞こえる”音”がとても不気味な演出として使われている。
予告でも見られる、チャーリーの「コッ」と口を鳴らす癖がこれまた怖い。絶対にこの後起こる何かのフラグじゃん!!とゾッとさせてくれ、映画館を出た後には真似をしたくなるはず!!
ピーター役のアレックス・ウルフは、以前観た『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の間抜けな主人公のイメージが強くて、ホラー映画の住人として受け入れるのに時間がかかるかも……と思っていたのもつかの間、やっぱりこの人の演技もすごかった。
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ショックな出来事が起きて固まったまま目に涙を浮かべるシーンでかなり心惹かれた……バカな感想だけどやっぱり役者ってすごい。誰よりも恐怖におびえる少年の役は天才がかってた。
娘チャーリーは……何も言わないでおくわ。
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個人的に、いろんなホラー映画の影響が垣間見えた気がした。『呪怨』の伽椰子や、『インシディアス』とか。多分『エスタ―』も人気作品だったから意識しているとは思うけど、そんないろんなホラー映画のいい要素を違う視点でうまい具合にこの作品に落とし込んだな~と思った。
久しぶりに本格的なホラー映画を劇場内で存分に楽しんだわ…こりゃ劇場で観るのが最高だね!! 冬にホラー映画!?って思うかもしれないけど、手に汗握るシーンの連続で、終わった後は冷や汗と興奮でホカホカしてました(笑)。しっかり怖いホラーを映画館で是非楽しんでほしい!
TOHOシネマズ 日比谷ほか上映中。