ヒトラーはなぜ美術品略奪に執着した?映画『ヒトラーVS.ピカソ』4月公開
2018.12.18
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映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が4月19日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
同作はナチスドイツに弾圧され、奪われた美術品と、作品に関わる人々に迫った作品。ピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの美術品に「退廃芸術」の烙印を押したナチスドイツによって略奪された芸術品が辿った美術史と、アドルフ・ヒトラーの思想の背景を、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わった関係者の証言をもとに描く。英題は『HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS』。
青年時代に画家志望だったヒトラーは「総統美術館」を建設する野望を抱き、ユダヤ人富裕層の名品をはじめ、フランス・ルーヴル美術館やユダヤ人美術収集家が所蔵する美術品の略奪を繰り返した。略奪された約60万点のうち、約10万点が現在も行方不明と言われている。
劇中の案内人を『ローマに消えた男』『修道士は沈黙する』のトニ・セルヴィッロ、監督をクラウディオ・ポリが務めた。字幕監修は書籍『怖い絵』シリーズの中野京子。
発表とあわせてティザービジュアルが公開。ヒトラーの横顔が描かれたイラストや、「ヒトラーの秘宝。だれも知らない闇の美術史」というコピーなどが写し出されている。