ロイヤル・バレエの総力を結集した『ラ・バヤデール』いよいよ映画館公開、ムンタギロフのインタビュー映像到着

 

英ガーディアン紙が選ぶ2018年ダンス公演2位に選出

ロンドンのコヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス（ROH）で上演されたロイヤル・バレエ団、ロイヤル・オペラによる世界最高峰のバレエとオペラを、映画館で鑑賞できる人気シーズン、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」が今年も順次公開中だ。日本では東宝東和株式会社配給のもと、TOHOシネマズ系列を中心とした全国の映画館で上映される。2019年1月18日（金）より、今シーズン3作目、エキゾチックな古典バレエ作品『ラ・バヤデール』が公開となる。

ロイヤル・バレエ『ラ・バヤデール』は、先日発表された英ガーディアン紙が選ぶ2018年ダンス公演トップ10において2位に選出された注目作だ。ソ連から亡命後、国際的に活躍した偉大なバレリーナ、ナタリア・マカロワによる演出は、よりドラマ性を重視しており、『ラ・バヤデール』の決定版と評されている。本演目に出演するのは、日本の人気バレエ雑誌「DANCE MAGAZINE」（2019年2月号）において、読者による【ダンサー・ベストテン2018】で女性部門4位となったマリアネラ・ヌニェス、同じく女性部門5位のナタリア・オシポワ、そして男性部門6位にランクインしたワディム・ムンタギロフ。さらに、プリンシパルの高田茜、日本出身の崔由姫、そしてアクリ瑠嘉や金子扶生など、日本人ダンサーも活躍しており、まさにロイヤル・バレエの総力を結集した演目といえよう。

ワディム・ムンタギロフの特別インタビュー映像到着

この『ラ・バヤデール』で戦士ソロル役を演じた英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、ワディム・ムンタギロフのインタビュー映像が到着した。今シーズンの魅力を問われると「たくさんのすばらしい作品を映画館で楽しんでもらえるよ。『ラ・バヤデール』もその1本で、是非観て欲しい」と自信を覗かせている。本演目の他にも『ドン・キホーテ』や『ロミオとジュリエット』など、今シーズンも様々な注目作への出演を控えているワディムだが、チャレンジングな役・演目について問われると「『ラ･バヤデール』も『ドン･キホーテ』でもどの作品でも常に挑戦があるんだ。どれだけ準備万端でもね。何度か演じていると力がついて、さらに上を目指したくなる」とストイックな姿勢を見せた。そして「常に限界まで踊るんだ。踊り終わって汗もかかず、涼しい顔をしてることはありえない。とにかくどんな時も力を出し切ってしまうんだよ。だから、どの作品もすべてチャレンジだ。どんどん難易度を上げているからね」と、毎公演にかける熱い想いを語る。

2018年のシネマシーズンで『マノン』のデ・グリュー役、『白鳥の湖』でのシークフリード王子でも活躍するなど、“王子”役を演じることが多いことから、日本では”王子”との愛称で親しまれているワディム。インタビューでは王子役を演じる上での苦労や努力を垣間見せるも、「日本のみなさんが"王子"と呼んでくれるのは、とても嬉しいし誇らしいことだから、楽しんでもらえるように王子役に磨きをかけるよ。」とファンの期待に応え続ける決意を語った。

『ラ・バヤデール』では”戦士”を演じるワディムだが、戦士ソロルのダイナミックな踊りは男性バレエダンサーにとって高難度で、超絶技巧の限りを尽くしたものとなっており、”王子”役同様に見応えは抜群だ。英国ロイヤル・バレエ団の豪華ダンサーが集結した華麗なクラシック・バレエの饗宴を、是非映画館の大きなスクリーンでご堪能頂きたい。